2020年07月16日

道徳的優位感の”大悪循環”(アリ地獄的な)

また正論か?優等生発言とか?生徒会長みたいなどと呼ばれるアノ現象です
(※道徳的優位なる表現は某K国で頻繁に登場するアレ)
●よく耳にする話に「鬱病になる人は真面目な人が多い」ってありますね、
ほとんどジンクス並にこれという根拠のない話ですが

そこんところの謎解きです

最初に注記しておきますが、
”確信犯的選択者”的な「道徳的な人」と、
今回説明の「無意識に道徳的発言をしてしまう現象」は全く別なのでそこから解説しましょう。
前者は人政権であるとか文献含め『自意識』があれこれ考えを巡らせた結論(自分の考え)だが、
後者は無意識である《終わり》←ここがキモだから

<ちなみに>
前者は「問いかけ調が多くなり」
後者は「断言調が目立つ」
この文法・文体の結果、まあ世界的に無数の「行き違いによる対人関係悪化現象が発生してます」
(場面としては「右翼と左翼の喧嘩」のような様相となる)

●無意識的である=自分では説教じみた事を意識して言おと思ってもいないし、本当にそんなつもりが無いんですよ。
所謂コレって
 ↓
また正論か?優等生発言とか?生徒会長みたいなどと呼ばれるアノ現象

どういう原理でそれがおきるのか、
みなさん小学生のホームルームでこんな台詞を聞いたことありませんか?
「〇〇さんは悪いと思います(事実上その場にいる先生に言いつけている)」
子供の自我は「強迫心理」論のイロハにあるように、子供であるが故のハンデに呼応する不安から「これを守れば大丈夫」的な概念(道徳や躾け)をガッツリ導入しますので、依存無いし従属する上位権威を(子供特有のハンデ不安に対象する形でその存在感は大きくなったり小さくなったりする)関係性の前提であるとかルールであると認識してます。

これに対して大人の自我は子供ほど上位権威の存在感は大きく無いので(『単独者』にもなれば上部構造の存在そのものが崩壊している)「ケースバイケース」的なる相対論になりますね。
(何がいいとか悪いとかも状況によるよね的、融通無碍《場当たり的・打算的対応》が大人の特徴)
(昭和のドラマにおける思春期の青年が「大人は汚い!」って言うとこですね。「世俗化」と言い換えてもアリ。)


■さて、「強迫心理」とは思春期『反抗期』の不発や不完全燃焼みたいな結果で残留するものですが、同時に『依存無いし従属する上位権威』も当然そこくっついてきます。
(てかそれが「強迫心理」の後ろ盾ですから)
自分無いしその周囲で”不快な関係性”がある時、
(自我の立ち位置は受動形『被(こうむる)』ですから)
「不快を感じた側は”無条件に被害者”で、その関係者が”悪い加害者”」←無意識にこの絵が脳内で展開します(反射的認知です:「そう思っちゃう」と体感される認知)
 ↓
結果として”不快な関係性事例”に対処なり発言する時、
(「強迫心理」下にある=『自意識』は『抑圧』されてますので=「ちょっと待った」という『一拍置く』リテラシーチェックのプロセスも停止)
●オートマチックに「誰々が悪いのに」という認識が高い確率で固定化します(固定観念)
そして「どうしてそんなことするんですか?」的口調になる
 ↑↑↑
無意識に相手を加害者として断定(上記文節はとっくに犯人扱いしているので容疑者ですらありません:犯人と断定している)
いきなり道徳的非難を伝える結果となります←この一連の流れは無意識・無自覚・オートマチックです
(※現代用語的には”被害者マウント”←この図式は”上から”であることが重要)


<<<『自意識』への『抑圧』とかが無かった場合はどうなる?>>>

”不快な関係性”があったとして〜の
「ちょ、ちょっとまって、それどういうこと?」
(仮に当事者が道徳的な賢人としてそこに積極的に道徳的論議を持ち込むとしても)
「かくかくしかじかって言うけれども、それってあれこれどうしたって事にもなるのじゃない?」
道徳論議を積極的に言ったとしても、疑問形であり(相手がそれをどう考えるのか投げかける)、
そもそも不快言動を一刀両断に”悪人が悪行を行った”などの断定はしていない。
(無意識的な行動もあっただろうから)
「あなた(『自意識』)は”これ”(今話を整理したけど)どう思うのか?」
ぜいぜいが確認なんですよ(本音は違う意図もあったのかな)、
相手の言い分を尋ねてからの話、

●ところが「強迫心理」関連となると、
「どうしてそんなことするんですか?」(既に撤回不能な悪いことを完了形でしたとの断定が前提)
 ↑
相手には言い分があろうがなかろうが発言する権利無し
これじゃ当然話を続ける余地ありませんから、
先方も「何よ!どういうこと!(お前は何を証拠にそういう偉そうな口調なんだよ)」になります
 ↑
かなりのケースで発端となる”不快な関係性”以上に、
この辺の”その後の展開”の方が揉め事的にはデカく、関係回復不能なんてことになるのもそのほとんどが”その後の展開”だったりるするんです。

「いやいやそんな簡単な話誰でも気が付くでしょ」みたいに思う方いるかもなんだが、
<<<<これマジな話で本当に当事者自覚無いの>>>>
あくまで極論だよ極論
極論するとさ、
●「気が付いた時には道徳的に『興奮』している自分がいて、それを自分の本音だと錯覚してしまうため、その後は撤回するとレーゾンデートル崩壊するからというあり得ない展開で固定化」しちゃうんですよ。
当事者的には「怒涛の流れでそういう話にまた巻き込まれてしまった」感覚であり、
(そして『被(こうむる)』認知第二弾が発動)
「私だってこんな風に怒りたくて怒って無いんです!!」←みたいな

事実、私の経験上どうでしょう、、「強迫心理」下における状況の3割から4割、
対人関係ナントカ事例に限定すれば8割9割でこの傾向があり、
(鬱は自分に対してこの”終わりなき拡大性道徳的批判”が集中《内向》すると考えればよい)

この連鎖をとらえる時の鍵はやっぱり以下じゃネーのかなと思っている
(言えば『自意識』共犯の一例なんだが)
■その後(自分の発言論旨を)撤回するとレーゾンデートル崩壊するからという展開で概念が固定化
上記の事例を長い期間において何回も反復するため、
本当にアイデンティティ―と散り違えるというか(てか恒常的に『自意識』は『抑圧』されてるワケで)、自分の本音とはまったくわからぬまま(この点『共同幻想』論と同じ)、共有化による勢力を持たないまま(文字通りの孤立状態で)多数を束ねる自前論理を(道徳的優位概念)、主として対立する『共同幻想』社会に向けることになるので、
「主人公一人の宗教戦争」みたいな図式になってちゃうんだわ、

横目で見ている『単独者』的には、
「どういう事情で『興奮』してんだかさっぱわからないんだが、あんた何やってんの?」と見える
え〜ほんと?と思う人少なく無いと思うんだが、
このような状況は”典型例と呼べるほどに頻繁に起きる”んだわ




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