最近歴史解説動画で紹介している茂木さん(塾の講師だけれど実質歴史評論家)の動画で彼は盛んに歴史を読むうえで、或いは社会を読む上で宗教抜きに語れないと(特に古文書や神話は宗教がらみだし)そんな場面が頻繁に登場しますが、
この宗教が世の中にこれだけ種類が多く存在している時点で、どれが正しいのかって論議もあまり意味を持たないってのは小学生でもわかる話でしょう。
同時に、それでも尚信者の数ってことで言えば世界的規模になります。
(世俗化率も先進国では過半数を超えますが、途上国では3割行くだろうか。近代世界であれば世俗化=異端なんてことでもあったでしょう)
■改めて、あまり各宗教信者の方のえー心情を害さない範囲で
社会学・心理学的に『宗教』の役割や、社会学的変遷と「世俗化」ってものを考えてみよう。
発掘される古代遺跡からもシャマーニズムが予見される壁画が発見されたり、
人類ヒト科のルート的には傍流のネアンデルタール人遺跡にも墓や死を悼む行いがあった痕跡が発見されています。
「原始時代からの話」っちゅうことです
所謂寿命を全うすることも珍しい古代人にとって、生物の死そのものが現代より身近なものでしょうから、殊更死を恐れる事は無かったと思いますが、「殺される恐怖」は現代の数倍だったでしょう。
自身も殺人者となる場面も少なく無いでしょうし、
狩猟系集落で無くとも、家畜を締めて殺し食べる機会は必ずあった筈です。
(日本でもついこないだまで農村部では飼っているニワトリなどを、親に命じられ子供が締めて羽をむしるなんて風景は一本的な世界でした。)
事が自然災害などになれば、「超自然的何者かの怒りで罰として大量殺戮にあった」と考えても不思議ではありません。
●生贄を思いつくってのはそういうことかと、
(大災害は怖いので、定期的に死を税のように”献上する”)
■そんな世界に以下のような解釈というか知見がもたらされる
「かくかくしかじかのルールを守ると、寿命全うの可能性だけでなく、良い死が待っている(天国いけるかも)←この誰も知らない法則を私は知っている(勿論大災害を鎮めることや、その延長から病を治すこともできるだろう)」
↑
「思いつきなんだが、当時なりの”自然科学のつもり”アプローチ」ですよ、
”漠然とした不安”は(抽象概念を原因とする『興奮』の一種であるため)天井知らずにエスカレートしますので、少なくとも
”計測・計量可能な恐怖”に変換したい
(具体的『恐怖』であれば、対応策を考える事もできる)
●「わからないこと」ってのは放置できんのです(不安という計量不能な心理になるから)
<<<<ここまで読んでいただければわかるとおり>>>>
「文明化・科学の発達」と「宗教的知見」には代替関係というか相克関係というか、
こっちが深まるとあっちが薄まる関係にあります。
ワイルド時代の元祖自然科学が「宗教的知見」だからです。
(「エクソシストや占い師VS医師や科学者」の構図)
●実際学校制度の始まりは、宗教者により創設されます
(欧米のスコラしかし、日本の寺子屋しかり)
社会学の定説である、テンニースの社会進化論には”宗教がらみの何”は出てきませんが、
(ヤバいから避けたのかしらね)
「宗教的権威社会」は、文明の発達で自動的に「一部を自然科学に代替され世俗化」します。
(神秘的権威性が後退し、宗教は文化や習俗や哲学に変化する)
すると?
そ れ こ そ さ 『歩留まり』論だけど、
「全部自然科学で代替できたか?」って話になるよね、
宗教的神秘の謎解きは全部終わったか?ってことさ、
●「残りがあるよね」→究極”神”とかな、
うんで、禅問答になるのさ
「いやいや、雷から地震から台風から全部解き明かしてるじゃん。神を前提としているアレ《奇跡や神罰》はだいたいネタバレ完了してるよ?」
「そういうことじゃないだろ?神はいます、、ヒトは何故死ぬんですか?」
「、、だから、えっ、、、、」
ハイ、その問題を解決しましょうかと(笑
マジ神の領域に手を突っ込む論議も台頭する、
「パスカルの賭け」であり、ニーチェからの実存主義(不条理論)
うんで、実存主義の背景にはフロイト心理学が介在している
↓
するとどうなった?「宗教系保守からすっごく嫌われた」《終わり》
(下手すっと異端扱いというか、悪魔扱い→これがまた弟子のユングが下手踏むものだから、、)
↑
厳しく言っておくけど、フロイトも敷田心理学も「アンチ・オカルト」だかんな!
「ユングとは違うんです」←明言しておきます(妙な期待を持ち込まないでくれたまへ)
■近未来程度のではこの論争は終わらないだろうね、
「ヒトは何故死ぬんですか?(死んだら自我はどうなりますか?)」命題を一刀両断で説明する自然科学は滅多にでてこないだろうから。
「だって、その命題は(構造的に答えの出ない)パラドックスでしょ?」
↑
近未来は無理でも、シンギュラリティな未来には可能性あるかも、
量子論がどうこうオカルト領域上等な科学の世界になれば、
「死の謎解き」もバッチリ”ネタバレ完了”するかも
それは=不老不死的命題に手を付けることなんだろうと思っている。
すなわち「人類は不老不死を決して諦めない」という仮説に至る訳さ、
●この時の自然科学は「きっと宗教染みたものなのだろう」
(はい、言語学的なメタファーがどうしたとかの皮肉です→「結局宗教とは何なんだろねw」)
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