一部重複にになるけれど、
暴力行為(サディズム)は能動的行為であり(退行的行動ではあるが)、記憶にないとか心神耗弱状態などを主張する事に意味は無く(他多数刑法39条には否定記事書いている)、
殺人などの場合、結果が=犯人の動機の存在を証明しており、
裁判などで時に、意味の分からない精神鑑定からの減刑や場合によっては無罪もあり得るなど、心理学的には到底理解できないって事をまず書いておく。
※上記は心理学に知見の無い検事や裁判官の怠慢だと思っている
●また家庭内暴力についても、荒れている状況とDVや刑事事件に至るような虐待事件は「全く別の事象」であり(万引きと強盗が同じ事情である筈が無い)、
殺人に至るような事件はよっぽど意欲的な動機形成無しにあり得ない
→通り魔事件というのは存在しても、「うっかり人を意識的に殺した」などの事例は存在しないし、そもそも文法的にあり得ない(=存在しない)必ず動機の立証が可能である。
当該事件の詳細を知っているワケでは無いので、それほど踏み込んだ事は言えないが、
”家幻想”論的に動機形成におけるひとつの見立てを述べるとするなら、
「家庭」というのは、とりわけ核家族以降の世代において、法人起業で考えれば「ほぼワンマン社長創業主系企業と同じ」構造になる。
女性の側の権利意識が強ければ(場合によっては妻がオーナーになる場合もあるだろうし)、一定の牽制にはなるが(一般的には外部取締役的な干渉が期待される)、
【ここが重要】→核家族化=『共同幻想』崩壊プロセスであるにもあ関わらず、家父長(前述のとおり必ずしも父親と断定はできないが)独裁的な運用をイメージしている人物が運用すれば、
この段階で”パワハラ体質法人”って意味になります。
↑
大事なところなので、もう一回説明しますが、
核家族化(祖父祖母などの同居や他近親者の監督・観察が無い)=近代前後の『共同幻想』崩壊プロセスに入っているワケで、「家父長による独裁的運営」は(近代であればその上に権威上位者があることになるため一定の安全装置がある)”自動的にパワハラ体質って事になる”んです。
しかも未だに警察や児相は「家庭に深入りせず」のスタンスから抜けだせていないので、
この「パワハラ体質のほぼワンマン社長創業主系企業(=ブラック企業)」に対して、法による支配すら保証されていない。
●労働法も刑法も及ばない「ブラック企業」なんですよ。
つまり、近代『共同幻想』自体の常套句である「躾なので厳しくした」などの発言は、現代の家庭では社会学的にもう許されないワケ。
(会社の上司が部下に体罰して、指導の一環でやった←これ許されると思う?)
※「核家族以降の現代の家庭の在り方」ってのは当然別個に語られるべきで、これって労働法含む法人に対する各種法令条例と同じ事ですから。
「コンプライアンスは大丈夫ですか?ガバナンスがありますか?」
↑
意味わかります?
私は近代前後のガチ『共同幻想』時代における体罰体質を否定するものではありません。
(当時の『共同幻想』の思惑からして現代と違うものですから)
ですから、「体罰」だけを抜き出して(時代背景も抜きに)その是非を論議すれば、正当化できる一面もそりゃ存在します。→【当時と同じ背景ならね】
↑
ここは敗戦直後の会社法人においても、現代のブラック企業の何倍もトンデモ企業が山ほどあって、猛烈体質で高度経済成長に乗って今や大企業なんて会社もあるでしょう。
「そんな過去があるから、(現在は一部上場でも)倒産させろ」なんて論議はありません。
(だいたいそういうイメージ)
しかし、現代社会で同じことやったらどうなります?
社長が辞任するだけじゃすまないかも知れないレベルの社会的制裁が待ってます。
■日本が豊かになって、社会学的変遷の中「核家族」含めて個人の自由裁量の幅が大きくなった。その背景は高学歴化含む「姑の監督なくてもわかるよね」って民度への期待感があっての話で、
平然と「躾なので厳しくした」なんて発言すること自体(仮に会社法人なら)もう法律違反なんですってば。
↑
この発言をそこそこ”野放し”にしている時点で、
そんな社会は子供の命を守れないんですよ。
(会社の上司が部下に体罰して、指導の一環でやったと発言すると容認してたらどうなります?パワハラでなんぼ自殺者が出ると思ってんの。)
↑
<大事な事なのでもう一度解説しますが>
「体罰」って言葉だけを切り取って(時代背景も無視して)論議すればその是非に色んな意見があってもいんです。
しかし、現代社会の、『共同幻想』が崩壊プロセスにあり、「法による支配」という契約社会の中でそれやったら全然別の意味になるからって事を言ってるんです。
(極論になりますが、拷問が効果的かという論議と、現代の刑事訴訟法の中における取り調べにおいて拷問を許すかって「これ全然別の論議でしょ」)
「効果があるとか無いとか、そういう論議は(別の話なので)どうでもいいから」
現代社会は、”家幻想”社会で家父長が平然と「躾なので厳しくした」なんて発言するようじゃ、そこはもう犯罪の温床なワケ、この認識が疑いも無く存在すること自体=暴力団組織並の社会になっているってこと(或いは暴走族でもいいけれど)。
●つまり=『共同幻想』”崩れ”だよ、
↑
こんな治外法権みたいな無法地帯空間で何が起きますか?
仮にそんな場所で「リンチ殺人」が起きても、
「確かにありそうな話だな」と思うでしょ。
同じなの同じ、
現代で起きている(幼児虐待って言葉もうおかしいわ)「実子殺人」ってのは、確実に「犯罪のボーダーライン」を超えた、明快に自覚された「リンチ殺人」であり、
(仮にそれが暴力団や暴走族で考えれば「なめた口をきいた」だとか「態度が悪い」などの因縁ともいえる些末なキッカケで起きるだろうことは誰でも想像つくでしょ)
●忘れちゃいけないことは、社会がこの状況をある意味放置しているって事
現代の核家族は(自由度拡大との間の交換条件として)、
「コンプライアンスやガバナンス」が求められており、
ちょっとでもおかしなことがあれば、労働基準監督署であるとか財務局やら警察含めて速攻手が入るワケですよ。
と こ ろ が家庭に関しては、児相も警察も「それを躊躇するのが常態化」している。
(※米国などでも幼児虐待冤罪が乱発しているという話もあるので、慎重な論議が必要なのは理解しているが、大前提として「どういう仕組みが必要なのか」って話が変わることは無い。)
予言しておきますが、確実に近未来には(子供の人権保護のため)「親権は制限されます」
(※逆に言えば、「現在の親権は明らかに子供の人権侵害を織り込んでいる」って事)
■「家庭」という社会にリスクが無いワケありません。
そこには無法地帯にもなり得る側面があり、
社会だけでは無く、政治の場においても論議が必要なんです。
(※こういう話になると、トンチンカンな右派がthe ノスタルジーで「昔は家庭でも体罰が」とか言い出すんだけれど←今回の話にあるように「そういう話じゃネーからな」と誰か説明してやってくれ)
■ちょっとここで詳しく語るワケにもいきませんが、
仮に取り調べした検事に相談されれば、(ほとんど現行犯だから”犯人でいいな”)犯人に口割らせる投掛け方とかあんですよ、
(犯人の深層心理を読めばいいワケだからさ)
このなんてーかフロイト心理学の宿命(『共同幻想』系自我にはリミッターかかってどうしても理解できない)、残念です。
本来は犯人の証言無しに説明できない「動機の論証」が必要な場合、心理学抜きにやれってのが酷な話になるからね。
過去の判例から無理なんだろうけど、
裁判では検察に「死刑」を求めてもらいたい。
判決が無理だとしても、
死刑が妥当である鉄板の論告が”可能ならば”
それが「犯人から証言を引き出す」チャンスになるだろう
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