■「『自意識』ってのは存外に”欲求不満”に鈍感だ」
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こいつが鍵かな
厳密に言えば鈍感なのでは”無い”と思う。
ロジカル構造の自我、とりわけ中の人の『自意識』にとって、その(抽象的な無いとか欠乏の)状態を概念として認識しずらいのではないか?
獏とした欲求不満状態には「何々が足りない」のような具体性を欠くからだ。
「いやいや退屈だって言葉があるじゃないか」←確かに
しかし、よーく考えてくださいよ。
それって(無駄な残業に付き合わされているとか、ながらでつけているTVが罰ゲーム並みにつまらないなど)あからさまに不自由な状態に拘束されていると『自意識』にもバレバレのケースじゃないか?
(※あと「あーもう本当は何々したいのに」が具体的な時)
つまりここで問題にしているのは、
漠然とした欲求不満の話です。
どういう状態か?←それが説明できたら苦労しないんですよww
言語化され一般化されていないから知覚できないんですから。
しかしその存在は(ダークマターじゃないけどさ)周辺の状況から類推できます。
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●いくつか具体事例をあげてみよう
「何かのはずみでうっかり」←”何かのはずみ”の何かって何か?
「虫の居所が悪くて」←”疳(或いはかんしゃく)の虫”の虫って何?
「気が付いた時にはもう、、」←(結果だけで無く)何に気が付いたのか?
「未必の故意」における犯行動機が”未必”なのは何故か、
「魔が差して」←この”魔”って何?
(典型例はマラソン選手の万引き症候群事件でしょうか、、)
そして常に社会全体に蔓延する”終末論”とは何か?
代表例が「ノストラダムスの大予言」ブームです
(根拠が無いことはあからさまだろうに)
『エヴァンゲリオン』人気の背景も物語の骨格が”終末論”だったことだろうと、
勿論社会的な終末論期待の背景は『共同幻想』論です、
(そもそも聖書の黙示録から始まってるワケで)
「こんなめんどくさい事やらくちゃいけないんだけど(構造的欲求不満構造)、最後は全員滅亡でチャラだから」みたいな(笑
カタストロフィーで大カタルシスだねっ
<推測も含む見解ですが>
人類ヒト科は「元からまさか自分が欲求不満状態であることをなかなか自覚できない」のではないか?
(本質的に異様な進化を遂げた人類ヒト科ですが、自然(ワイルド)想定では、生きるのに精一杯の絶滅危惧種であったと見るのが妥当な線でしょうし、全力全開でなんとか精一杯だろうと設計されていても驚かない。暇で欲求不満になるなど”考えられない生物の筈”)
退屈を休養の契機であると”その必要性があって”織り込んでいる捕食獣などは(バタバタしても獲物が歩いてくるワケでも無いため)、沈静化作用の脳内物質があるぐらいです、→「退屈したら寝る病」みたいなもので、、種によって大きな違いがあると思われる。
とかく人類ヒト科に関して言えば「退屈したら死ぬ病」なのに(牧羊犬などにもちょいと似てる)、
「散歩行けなくなれば発狂するのでよろしく」のように、欲求不満とそれを埋め合わせる行為が具体的に”決まっていない”上、退屈するほどの豊かさや平穏も事前に想定されていると思えません。
●習性として「自分が欲求不満状態であることをなかなか自覚できない」のではないか?
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この推定、案外いい線じゃないかと思ってます。
「”ふと”何とかしてしまう(思ってしまう)」などの心象、
これこそ、潜在的に欲求不満が蓄積している所作なのではないか。
「ふっと、ふと、うっかり、何々してしまう、」などの未必の”ナントカ”ですよ。
これという合理的動機形成の”用事は無い”が、
ジリジリと「退屈したら死ぬ病」のヤバい分水嶺が近づいている状態。
(※「退屈したら死ぬ病」とは、実験などで検証されている人類ヒト科の特徴で、あまりにも退屈すると拷問的刺激すら自ら求めてしまう人類特有のの謎習性)
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こんな時に「ノストラダムスの大予言」だとか「謎の陰謀論」なんかがヒットする
言うじゃないですか、
「(どういう経緯なのか謎のまま)何かよからぬことを考えてしまう心理」
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【問題はここだよココ】
なぜ(終末論もそうだけど)”よからぬ事なのか?”です、
(有馬記念であたっちゃうかも〜とかの方では”無い”のさ)
繰り返しになるけど、この話は”ネガティブナントカ”とか論では”無い”、
『退行化』の一種であると考えられるけども、
(幼児の癇癪がどうして”意図して困ったことをやらかす”のかなど)
<<<快『興奮』より不快『興奮』のが実現性が高いと思ってしまうのかな?>>>
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しかし、これも妄想である証明は、
「ノストラダムスの大予言」なんてのがマジ実現性高いと思っていたらキチ〇イだよね、
荒唐無稽と言ってもいい(おおよそ実現性が高い筈も無い)、
考えてみりゃ、左翼な人の「アベガー、戦争にナルー!!」もそうだわな、、
保守系の「財政均衡論」もそうだわね、
●つまり一概に脳の合理性(再現性の高さ)でも語れない(こりゃどういうことだ?)
※実際に不快体験保有者で(典型例がPTSD)、本当に再現性が高い場合は迷わず不快『興奮』が脳に推薦されるだろうって事は推定されるが。
■ここまでまとめるとさ、
(ベタに言えば、毎朝ランニング数キロとかの習慣の無い人が、何かの事情で暇を持て余す生活を続け、うっかり自分の欲求不満に気が付かないある日に)
「ふと、よからぬ事を考えてしまう」のが人間だと、
(勤続45年のオンザレールな人が唐突に退職となってしまい、そんなあくる日←とかもそうじゃないかな)
↓
「何か漠然と、これどうなっちゃうんだろう」とかね、
面白おかしいことがあるかも〜とか思ったとしても誰も困らないだろうに。
(本人もハッピーだし)
何故か「何もかも終わりなのかな」みたいな『興奮』に誘因される
●何故に人は「ふとした時」に不快『興奮』を期待してしまうのか?
(それをフロイトのデストルドーで説明しようとは思わないんだよ←そらちょっと違うと思う)
あれじゃないかな、、、
人類ヒト科にとって「退屈なんかしている状態は自然界(ワイルド)なら死に直結するから」ではなかろうか?
「そんな退屈状態だと(人類ヒト科は)死んじゃうんだよ」って、
(何かしなくちゃ、何とかしなくちゃ、山に山菜とか、隣の群れから略奪とか、狩りにいくとか、←本来はそんな予定ある筈だろ?)
かといって現代文明社会です(実際原始時代にはそんな動機で無用な争いも起きたのかも知れない)、
社会道徳やら、自制心やら、法律上の規制など(即効で”これでもするか”が思いつかず)、
これという動機形成が難しい時、
「ダメになっちゃうんじゃないか」へのストレスだけが残る。←のかしら?
う〜んまだまだ何とも、、
自分で原稿書いていて、これって確信が持てない。
ただ少なくとも言えることは
■「ふとした時に、よからぬ事を考えてしまう」心理が存在するってことかな
やっぱり再現確率論で証明するべきなのか、
”ふと”ってな状態が『被(こうむる)』認知であることから(受動系故の)被害妄想論で進めるべきなのか、生き物には根源的に不安があるからなのか(生存の保証された生き物はいない)、
まだ何とも言えない。
この話には”別角度”の着想もあるので、
(リアルに”これできるな”と容易に思えることは実際にやらなくてもいいと思えてもしまう《全部が全部では無いが》→ちょっとだけできそうになさそうな事へモチベーションは移動する論《賭け率インセンティブ》←『興奮』結合で考えれば基本的な論旨はわかりますよね?←この現象《ベタな表現なら向上心だが》角度変えると「失敗への『興奮』と背中合わせでもあるよね」)
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いつかPart2的に追いかけてみようと思う。
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