既に現在の保守派は自由主義という意味において(昔と比べれば激しく左傾化し)、保守リベラルが=リアリストみたいな位置づけに変遷してます。
この中でマル系が本籍だったところが経済学そっちのけで革命思想に転じた左派は(これはイデオロギーであり『共同幻想』です)トンデモ官僚支配の全体主義である「共産党」なる原理主義的宗教一派のようなカルトっぽい姿になってしまい、東西冷戦に突入し皆さんご存知のとおりとなります。
時折私は共産党の人材が勿体ないって話をしてきたのですが、
●そこにもう一段論点を加えたいと思います
昨今戦前の米国などにおいて想像以上の共産党による工作活動がホワイトハウスに浸透し、太平洋戦争の原因にもなっている云々の論議ありますが、
そこには「マル系の本旨」と申しましょうか、これですね事の是非はともかく(古典派経済学の時代において)「これではダメだろう」って当時としては先端の”素の正義感”みたいな意味で染まっちゃった人もいただろうと思ってます。
■事は心理学の話になりますが、
フロイト心理学には致命的とも言える特徴がありまして、人間の自我を分析できてしまう論理であるため「それを学ぼうする人の自我もネタバレさせてしまう」特徴を持ちます。
自我が特定方向に安定している人(特に『共同幻想』に適応している自我)には受け入れられない=理解できずに、分派して「我こそナントカ心理学」みたいな自己防衛型の学派が乱立しちゃうみたいな歴史的経緯がありまして、
↓
何の話ってですね
(※ちなみにフロイト心理学の「リビドー・デストルドー論」が後の「ケインズ経済学」のヒントとなる。)
↓
古典経済学バリバリの時代において、その影響を受けずに単独で現代的な経済学を思い付けってなかなか無理だっただろうと思うワケですよ。
(私はその意味でマルクス経済学も間違っていたと考えてますが)
マルクスがそうであったように、間違っちゃうワケですよ、
●そして困った事に、どこで間違えたのか論議を経る事無く(その経緯からみればわかると思うんですが、これフロイト心理学分派が”あれれ?間違えたとフロイト心理学に戻る”って事がその経緯と構造的に不可能に近いのと同じ理由で)
「もうそれは経済学なの?革命運動なの?」何を目的にしているのか(心理学における自我防衛的分派同様、組織防衛的に)なにがなんだかわからない”左派”という概念に縛られ→こうなるともう宗教一派と同じですから先細りになりつつも定期的に後継者に受け継がれてきた。
この間、保守系政治思想は「それこそナチュボーンの文明化の波にさらされて、『共同幻想』自然崩壊の中で合理的にリベラル化する変遷を受容してきた」、
所謂「穏健派だとか中道化」と呼ばれているアレです、
(AIによるディストピアを目指す中国共産党の何はもう例外事項として、、)
■特に現在米国などに見られる極左リベラル派のような姿は、
ひょっとすると(なんせ近代の独立戦争などはかなりが宗教改革代理戦争でもあったので)、
「南北戦争再来か」みたいな様相になってきてます。
トランプ現象を「分断」なるキーワードで分析する評論家少なくないですが、
分断に進んでいるのは右派ポピュリズムでは無く、組織防衛が目的化している左派なんだと思うんですよ。
で、話を戻しますが、ここである逆転が起きます。
ドイツの緑の党が発起当初は極右政党とでも言うべき存在だったのは皆さんご存じのとおり、
ここに(先細り感に対する戦術だったのだと思いますが)、
どんどん左派が加入して、どこかの段階で発起メンバーたちが折れ、緑の党は現在の左翼急進派環境政党の姿に化けたんです。
「あれれ?マル系の重要政策って環境問題だったの?」
もう何が目的なのかわかりません。
(時々、右派論壇からの批評で、いやいや左派には経済を混乱させる焦土作戦的な深い戦略があるんだみたいな話をする人いますが、個人的にはなんか違うと思っているんですよ。)
●戦前の米国ホワイトハウスのそれがそうだったように、
単独で「いやいや政策的にこうすればいんじゃないの」と思い付けない事情にある人が、
”素の正義感(これが何かって話もいつかやります)”から”戦うツールを求める時”
(その動機はもう経済学ではありませんから)
反原発運動に始まる環境問題や、動物保護やビーガンとか食虫文化、禁煙運動や、禁酒運動、障害者支援運動、フェミニズムを取り込み、LGBTへ波及し、ポリティカルコレクトネスを主導し、
『左派ポピュリズム』のような政治運動に変遷してきてます。
(もうマル系とか関係無いから、、、安心して大手メディアも全額ベットできますみたいな)
何をやってるのかもうわからんのです、
ざっくりアバウトなその概念をまとめちゃうと現代左派って
具体的に単独で政策的解決策を思いつけない人達による、
「(インテリの人に教えてもらったんです)これが世直し運動なんですよねっ」なノリ(そのつもり)ですよね?
(『共同幻想』原動力のひとつとも言える、道徳や倫理マウントの「強迫心理」発露の手段になってしまっている。)
■最初の論議に戻るんですが、
「共産党の人材が勿体ないって話」
なんかベタな表現で恐縮ですが、悪い人では無いと思うんですよ。
(カルトな後継者は別として)
素朴な正義感だとかあっての選択だった人達で、且つ知的に優秀な人も多いでしょう。
心理学分派のように元さやに戻るのは構造的に難しいって書きましたが、
保守系に台頭した(ネオコンなどの)確信犯的再選択ルートは残っていると思うんです。
↓
「始まりは経済学だろ?」→「ケインズ経済学を経て、現代マネタリズムだとか”アンチ古典派”みたいな位置付けに留まっているのもアレだ(市場経済と自由主義派外せない)」→「大元に戻ってマル系のどこが間違っていたのか論議からやり直そう」
(こういう感じ、経済学に回帰するので革命とか以降全般無しって事で、左派ポピュリズム全般も論外に。)
↑
●実際昨今は元ゴリゴリの左翼が(外国で革命運動にも参加するような「誰がために鐘は鳴る」的往年のベテラン左翼)「現代左派ポピュリズムを徹底批判する」みたいな評論も出てきてるそうです。
保守系政党である「元みんなの党」の最優先な政策目標は「格差解消、貧困の解決」であり、
渡辺喜美氏は今現在も『ベーシックインカム論者』として知られています。
左派に参加した”素朴な正義感な人”と目指すところ大きく違わないと思うんですよ。
そりゃね昭和後期ありまでの保守には目も当てられなかったけどさ(ゲーム漫画の禁止っとかさ)、、
日本の保守も随分変わりました、これはしみじみ本当にそう思う。
(事実現在の日本共産党は野党連合戦術の中どうしたらいいのか彷徨ってるように見えますし)
あえて左派な人に言いたい、
「初心にかえって目を醒ませ」と(共闘すべき相手や政策を間違えてはいけない)、
それから(ケチな金銭目的の)『生活左翼』に堕ちる自称識者や芸能関係の方には、
「初心にかえって恥を知れ」と(笑
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