『反抗期』関連の話が最近多いので(1)
http://kagewari.seesaa.net/article/471358346.html
『反抗期』関連の話が最近多いので(2)
http://kagewari.seesaa.net/article/471376473.html
■『共同幻想』がバシバシ導入される”潜伏期”子供時代の自我構造を前々回記事で以下のように説明してますが、
↓
>【構造】としては主として”家幻想”を上部構造(道徳系)とし、子供社会をその対象とする下部構造(世俗常識系)に持つ『共同幻想』となる。←勿論導入時に”関係悪化”に起因する反動化(わかりやすくいえば不良化)したものが導入される場合もあるが”根っこは同じ”です。
◆◆<「それが強迫心理になるまでのプロセス」を考えてみましょう>◆◆
(※ちょっと話逸れますが、この時期に『共同幻想』インストールに何らかの原因で不都合あると”やれ発達障害”だ”学習障害”だの言われますが、心理学的にはそれ自体は問題とは言えないのでは?の見解で、交換伝わる”大人の発達障害”なんてのは逆に「メンタル問題」でしょうって見解です。)
■先日の『反抗期』解説1で説明のとおりで、
必ずしも子供の『共同幻想』は社会的に共有されません(主としてこれ”家幻想”だから)。
反面、子供の所属する世界で支配的な社会と言えば家族社会だったりするため、コアな群れでは共有してるでしょって意見もあるでしょうけど、そこは子供の考えですから親の真意が共有されてんのかって聞かれれば”そこですら”怪しいのも事実。←しかし心理学的な意味で(当人困っていないのだから←【凄く重要】)自我均衡はたもたれているってのが子供自我の特徴。
↑
【ここに重要な鍵】があります
当時者の自我は”それが共有されていることを疑っていない”ので、自我に葛藤や破綻は発生しないだけで、そこは子供自我ですから(子供だからと容認されている部分も込みで)保護下にあるだけで、この当時の『共同幻想』がそのまま社会的に共有可能なのかって聞かれれば”NO”である。
それでもこの子供時代の『共同幻想』は、思春期に全否定され、
『反抗期』がプルーフされる中で、オンザレールな『共同幻想』(基本は子供時代の『共同幻想』だがそれを大人目線で再解釈したもの)であるとか、自ら対抗する概念を獲得しているなら『歩留り』選択であるとか、『自意識』が考えるアイデアによっては『単独者』覚醒もある。
(※思春期『反抗期』のプルーフで、一気に確信犯的『共同幻想』保守思想選択は決して多くないと思います。←こちらが可能なのはある程度政治経済のわかる大学生以降かな?と、)
■この時に、
・それが『反抗期』不全なのか
・はたまた『反抗期』の過程に大きな挫折体験が発生するのか
「子供『共同幻想』の破壊からの、大人『共同幻想』(『単独者』覚醒含む)などの再選択・再構築に失敗した場合」
↓
心理学的にどうなります?→(一個前の成功体験へ戻るすごろく的な)『退行』です
(※政治体制で言えば「幕藩体制はもう終わりです→尊皇攘夷に戻すべきです」とかね→当事者がナチュボーンの『単独者』であることを例外に、『自意識』だけで全ての自己決定を行っているのでは無く、かなりの部分を『共同幻想』という”既成概念”に依存している個人の場合、新『共同幻想』へのバージョンアップに不都合あれば、回復と復元で前バージョンに戻しますよ〜って話。)
すると?
●自我が求められる現実世界は大人の事情にシフトしているのに、
自我を統制規制する超自我(権威性認知)が「子供の『共同幻想』(一般社会相手には共有不可能な内容)」になります。
都合よく『共同幻想』権威が想定した社畜人格化にシフトせず、
ほぼ確実に経済社会不適応の局面を迎え(成功しても社畜なんですけどねww)、
しかも、大人の『共同幻想R18』よりも、子供の『共同幻想(10歳以下みたいな)』の方が規制が大きいでしょ?子供規制=『自意識』の『抑圧』レベルが高い、
↓
更に、その道徳的認知は
「そんな悪い事していんですか、○○に言い付けますよ」←みたいなレベルときている
(大人社会の、打算や取引、駆け引きや嘘もいとわない生存競争努力だとか、契約主義や法による支配、善と悪では割り切れない世俗主義的な対応力・現状認識理解の概念などなどが”皆無”なので、融通無碍に「適当に誤魔化す」のも苦手。)
↑
で〜、この辺の状況を(心理学の知見が無い臨床系はやれ「大人の発達障害」だの適当な事言いますが)、心理学では「強迫心理」ですねって事になるんです。→「その子供『共同幻想』はどんな場に持ち込んでも誰とも共有できませんよ(あなたの記憶の中だけにいるイメージ家族ではないですから)」
(※心理学的には社会不適応も結果論に過ぎず《ましてや「これから立派な社畜人格に洗脳しましょうね」が答えである筈も無く、エディプス迷彩でもなけりゃ物理的にも不可能》、それ自体”問題ですら無い”←殊更検討する必然性も無い←むしろそれを問題にすれば”個別各論に落とし込むマスキング効果”で、問題の本質《共有されない『共同幻想』問題》はむしろ隠ぺいされるばかりとなる。←水道管が破裂してんのに「どのモップで拭けばいいですか」を問題にしているようなものです。)
この話の【重要なポイント】ですけど
社会との関係性は「現代経済社会への適応」だけではありませんから
『単独者』なんか堂々と不適応人格ですが、それで何かに困ることも無いですし、
これ先進国だから起きていることなんだから→自我を適応させなくてもさ、「知見」で調子合わせることは誰でも可能なんです(近代以前で文字も読めないとかの社会じゃないですからね←ここ勘違いしないように)。
●むしろ現代社会に至っても尚、”社会適応”なんて言葉が堂々と語られている方がオカシイ
↑
”社会適応”って言葉を別角度で問題視するなら、
原則論として「社会不適応個体を漠然と”オンザレールな『共同幻想』社会”に合流させれば、確実にイジメ問題などの二次災害に発展する」ってことで、←こっちは文科省案件(とっとと義務教育のクラス《階級》組織運営をやめたまへ)
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※勿論ねじ込まれた『共同幻想』社会側が秩序崩壊する逆パターンもある
(社会不適応個体の方が相対強者であるため←時に保守派が「異端審問にやっきになる理由」です→古い話ですが昭和ではこの現象を「腐ったリンゴ理論」とか呼んでいた。←腐ったとか失礼なって話ですけどねww←と、中学の日教組教師と対立し「公立高校いけない内申書書かれた」俺の個人談)
ちなみに、なんつーか臨床系などが昭和の後期でしたか「アダルトチルドレン」なんて呼んでみたり、時代の変遷の中で”彼ら”としてもご都合主義で呼び名が変わっているって感じしますね。
ザックリ言えば、「強迫心理」ってな〜こういった話
●注:勿論この子供時代の自我形成において
エディプス的誇大視や、行為断念時の反動形成や、二次的利得依存(結果オーライの快感代謝中毒みたいな)であるとか、その反動係数におるレバレッジで更にコンプレックスが肥大化などなど、個別事情に応じた(無理筋な)経済的均衡が関与してくるって話は説明するまでもありませんが(それこそフロイト先生の出番)、
そこに至ると別の意味で状況違ってきますから
(その子供銀行の財務状況やキャッシュフローは個別に違うワケで←ミクロ経済の話になる)
今回の話はマクロ分析的な話なので(市場経済政策下の金融業界の変遷みたいな)、
ここまでとします。
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詳しい経緯は下記リンク及びサイドバーコメントリンク表示の説明参照
コメント欄の削除があった件(関係障害について)
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