2019年08月11日

国の富と自由(経済学がイデオロギーに化ける時)

封建時代の『共同幻想』と権力構造(力の源泉)の話は再三やってきたのでご存じの方も多いと思うけれど、さらっとまとめておきますか。
・結婚の許認可、飲酒の許認可、酒池肉林の祭事のホスト、就労の許認可、婚姻の許認可(と斡旋)、子孫登録権限と許認可、権威による財産所有の許認可などなど(道徳事項の決定権)、
(※同時に上記許認可の腹返しとして関連項目の禁止法制を持つ「代表例が姦淫関連の禁止事項や紐付けされた道徳と慣習」)
 ↑
■言わずと知れたことだけれど『共同幻想』求心力のコアである「インセンティブ(利益供与や分配)」の力を効かせるため、まいろんな制度でその自由を縛っていたワケだね。

理想は高度経済成長が続くことなんですわ、
「計算された適度な不満」だけであれば「都合のいい競争力」として活用できるからです。
しかし、経済政策に失敗し
「生き死にに関わる窮乏状態」になってしまうと「権威者失格だろオマエら」が発動します。
●それが『革命』です。

つまり、『革命』とは権威の交代を図る(非民主主義時代における政権交代)権力構造全体に及ぶリストラの事で(フランス革命の後ナポレオン帝政なってちゃったみたいに)、
必ずしも、強権政治からの解放(自由化)では”ありません”。
それはあたかも(『家族共同幻想』でたとえるならば)「稼いでくる父親に首をすげ替える」というもので、「稼ぎのいい父親であれば、強権力はそのままでもいい」のです=分配力ですから。

逆説的に言えば、
『革命』的発想は、「原状の不満を解決し得る”更なる救世主的な権威の到来”」を求める行為になってちゃうため、「そらドグマだろ、新興宗教ですか?」になっちゃうワケです。
●これがイデオロギー
(脱構築では無く、二項対立の延長上にあると言えばいいのかしら←解釈間違っていたらゴメンね)
 ↑↑↑
時に左翼が半ば意図的に国土の焦土化を密かに進め、大混乱に乗じて権力奪取を目録シナリオをうっかり信じてしまうのも、まー原理的には正しいっちゃ〜正しい。


そこで(保守の論議は単純化すれば再生産なので横に置いておくとして)、
アンチ左翼イデオロギー=自由主義っつーことになるから
経済成長と自由主義が両立した場合、
行き詰まりを続けた世界は(革命では無く)構造そのものが変わる事になる。
(※EUも着想はきっとそれに近いものあったのかもだけれど、いかんせん彼らは中世ヨーロッパ文明なるものを総括したのかって言われると疑問なワケで、結局「ドイツ第四帝国化」という”落ち”に)


■さて
「経済成長(財産の私有化)と自由主義(流動性)の両立」を考えた場合
注目するべきポイントは(ここで論議に登場)
「保守思想の解体では”無い”」っちゅうことなんだわ
何故ならば、信教の自由に象徴されるように古式ゆかしき伝統を保守する自由も保証されなければならない。

いきなり文字面から各所に矛盾を含んだ話になりそうね?と誰しも思うでしょう。
(俺もそう思います、、「ちょっと無理筋かもしれぬ」と)
だからといって、諦めても仕方がないですから、
可能性を考えてみましょうか。

実際現代文明が辿った道筋は、
文明化と保守系『共同幻想』の崩壊は同義語なので、
封建国家主義が、都度リベラリズムを取り入れて「(自由化ならぬ)民主化」ってお題目で、本来のリベラリズムの意味を逸脱した事実上の左翼化してきたんですよ。まー言えばさ、
左翼思想をつまみ食いで取り込むことで、革命圧力をガス抜きするような”現場の戦術”でお茶を濁しつつだましだましやってきた。
(※大騒ぎした人を”革命家”と呼ばせないように、民主化に貢献した偉人とするみたいなさww)
 ↓
さて、なんとかそれでひっぱってみたはいいのだけれど、困った事になりました。
左翼思想も強権主義をバックにしたイデオロギーなので、「保守と左翼を足しても根本的なところでは自由度の拡大に繋がらない」っちゅうことなんだな(笑
(※加えてメディアの問題もそうだけれど「和洋折衷のような左右折衷民主化方式」は、結局イデオロギーに過ぎない左翼思想を広範に拡散させてしまい、ソフトな新宗教原理主義者みたいな階層を出現させちゃったワケで、)

●「PC(ポリティカルコレクトネス:表現の政治的配慮)VS表現の自由」の矛盾
 ↑
代表的問題はここですよね。
(※平成レベルで『座頭市』は放送禁止用語の関係でTVでは放送すらできなくなりましたから)

■いちおうさ「心理学的見解としては」
棲み分け論だよね、
確信犯的『保守』再選択者、『歩留り』無党派層、イカレポンチな『単独者』
 ↑
「上記階層がゲーム理論でパレート最適化する」みたいな(笑
自分で言ってて、それが実際どういう状況なのかわからないんだけどさww
・ドラスティックな改革が必要な時には『単独者』と連立
・通常運転の時は『歩留り』層の獲得が重要(乃至『歩留り』と連立)
・確信犯的『保守』だけで過半数を獲得することはあり得ない
 ↑↑↑
だいたいこんな感じかな?
(※ちなみに安倍政権は大胆に『歩留り』層の意向を汲んで支持獲得する構成)

あれ?っと思う人
数的にはさ『歩留り』無党派層が最大多数なんだけれど、
無党派=融通無碍で無政策って事だからww
政権は取れないでしょ。
『歩留り』ってぐらいだから「何%ぐらいの歩留りですか?」でいくつかの階層に分裂しているのが通常運転ではないかと思うの。

と考えれば、楽観的にもなるのだけれど、
(リベラリズムが本来の保守系自由化という趣旨を逸脱して)左翼的な着想と右翼的発想の比率を歩留り率だと勘違いしちゃうと(これ両方強権政治なので)本当の無党派層からそっぽ向かれちゃうよね。←わかりやすく「バカなの?」って形で


やっぱあれかな
「『歩留り』無党派層を束ねる”政党”」←これが言葉として矛盾しちゃってるもんなww
 ↑
どうやったらこれできんの?ってとこが政治の将来像における鍵なのかも知れない。




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タグ:『歩留り』
posted by kagewari at 23:51 | 精神分析時事放談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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