一番わかりやすいのが前回紹介した数学の『π(パイ:3.14)』だよね、
これが(背景となる教師の権威含めて)「こうなっているからこうなワケ、便利でしょ。どうしてなのかってより先に結果がほら、正しいと証明しているからね」の説明がすんなり頭に入る人、
●「え、そもそもπ(パイ)って何ですか先生」となるのが学習障害なんだが、
その素朴な疑問は間違いでは無いんだわ、
”概念”(かくかくしかじかこうだからね)がすーっと頭に入り過ぎるのもまた問題で、
(今度はサイコパスって事になるんかな)
こんだー何故なのかの背景素っ飛ばしちまうからね。
でー
戦後日本においては
「民主主義」「憲法9条」「GHQ」「マッカーサー」「巨人軍」「大鵬・力道山」「高度経済成長」「所得倍増論」「列島改造計画」「石油ショック」「受験戦争」なんて概念がじゃんじゃんインストールされた、
現代社会においては
「バブル」「デフレ」「男女雇用機会均等法」「Jリーグ」「ワールドカップ」「嫌韓」「中国反日無罪デモ」「パラリンピック」「温暖化説と環境保護」「LGBT」「SNS」「PC(ポリティカルコレクトネス:表現上の政治的配慮、通称ポリコレ)」「ニューファミリー」「アベノミクス」「リフレ派」なんて〜な話となる。
■説明するまでも無く(導入拒否すると「社会不適応」なんて言われたりもする)
↓
「女子会」って何?ってなるOLさんは下手したらコミュ障とかレッテル貼られ
「ママ友」って何キモイ?ってな若奥さんは存在すら危ういリスクを抱え
「飲み会」って何?って若手社員は(むしろ主導権を取り)団塊上司を赤ちょうちんに追いやり、
「友達」って何?ってモラトリアムは、漫画家えびすさんのエッセイへに殺到する
「会社」って何?って新卒3割辞職階層は「ブラック企業」という概念を発明し
↑
以前動画引用した槙島聖護が言うところの(クラウゼヴィッツの)”摩擦”って奴ですか、
それぞれに反動であったり対抗であったりする”概念”がセットで登場しているのがわかりますね。
「アンチテーゼ(対立論)」とまでは言わないが(別にオルタナや類型でもよい)、
「”概念”に対峙する時にはこちら側にも”概念”が必要なのだ」的にですね、
(新たなワードの力で)
時代は変遷していくのです。
●そんな概念の中でも殊更合理的で多数集約的な権威性なものが『共同幻想』であり、
根本は「その概念も基本幻想だから」っつーことを忘れちゃいけません。
(ここで戦後日本の代表的思想家吉本隆明の論旨に突っ込まれても困るんだけれどさww)
『共同幻想』ってのは何もかくかくしかじか証明が必要な種類の”分類”では無く、
書いてある字のまんまなので、異論も反論もクソも無いのです。
国や郷土や社会や紙幣や法や言語は、石や石油や森や湖のような実在する”モノ”では無いので(意味を持たせられ”そういうものだね”と共有化されている”概念”)幻想であり、
誰ひとりともそれが共有されていなければ単なる妄想や詩的情緒に過ぎないが、
(権威などが音頭取って)多数に共有化(常識化)されると、一定の正統性が予め付与される感覚を増すため(概念としての意味の浸透力というかな布教力というか)固有の力を持つ。
それは「社会適応心理がある個人にとって強い強制力となる」つー”説明そのまんま”の話です。
「いや、それはかくかくしかじかのこのようなものではないか」的に、対抗し得る”概念”を提示されると即座に力を失う。
●昭和から平成の漫才ブームの時、(ツービート)北野武が言ったこのギャグは
「赤信号みんなで渡れば怖くない」
彼の存在を単なるコメディアンでは無いものに認知させたワケで、
(当時は随分話題になったものです)
よく『単独者』入門で、
「自分の考え」なんてーな抽象概念登場して
やおら「自分ってなんですか」から〜の
→「『自意識』マターで自己責任担保して考えた話か?の意」展開ありますが、
も一段突っ込んで言えば、
「モノ言う時には、対抗し得る”概念”をこちら側も持っているのか?」
ってな話です。
(借り物とか人から聞いた話では無く、ネタ元はパクリでもいいから「自分なりにあーこういうことかと」それを概念として説明できる状態になっているだろうか?って話。)
※「あーえいばこう言う」程度だとちょっと足りないって言えばいいかなww
<<<<”概念”ネットの辞書的には>>>>
一般にAの概念といえばAについての経験的事実内容ではなく,Aに関する論理的,言語的意味内容をさす。
1 物事の概括的な意味内容。「概念をつかむ」「文学という概念から外れる」
2 《concept》形式論理学で、事物の本質をとらえる思考の形式。個々に共通な特徴が抽象によって抽出され、それ以外の性質は捨象されて構成される。内包と外延をもち、言語によって表される。
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