その続編というか、更に深いところまで考えてみようという趣旨です
前記事にちょっと被りますが、
脳内で(あれこれ考えるなりの時に)認識されている現実はLIVE映像で現在進行形で見ている視覚情報(映像)のようなものでは”ありません”。
下手すっと自画像すら「へのへのもへじ」程度なんです。
こういっちゃ何ですが
●自分の声を録音で聞いた時のスゲー違和感って有名な話ありますね
(俺が個人的に妙な習慣で髪をここ何十年か自分で切っているからなんだが)
自分の横顔だとか、ちょっと後ろから見た絵って「通常は想像すら及んでいない」のですよ。
見ても「誰それ」ってぐらいに。
(とまあここでも「醜形恐怖にみられる皮肉や矛盾」ってところに関係してくるんだが)
脳が精一杯リアリズム重視して再現しているイメージのひとつが『夢』ですが、
皆さん体験しているとおりで、随分と実際の現実と比べて欠落したイメージというかアバウトで感覚的な世界を疑いも無く(夢見ている時には)「すっかり現実気分で見ていたり」します。
言うならばそれが脳の能力的限界であって、人類ヒト科の認識できる現実世界ってその程度の代物であると同時に、正確性においても非常にアバウトです。
(※逆に言えばなんぼでもアバウトにデフォルメが効く←エスカレーションも可能)
●これも前記事で触れた事項だけれども、
「裁判における事実認定で証拠として認められるには”それがエピソード記憶であること”などを証明しなければなりません(でもなけりゃ人は事象の細かいディティールなど記憶できない)」
↑
自分の記憶も同じなんですよ。
どれぐらい詳細で正確なのかって「凄くアバウトで怪しい」ワケです。
(夢にも出てくる格納されたイメージは、おおおそ現実からかけ離れているぐらいあられもなかったりする。→故にここでも「醜形恐怖」に見られるような事実誤認がナンボっでも起きる、)
例の「オカルト系量子論」でお馴染みの
(っても「物理学で真面目に論議されている話」だが)
「人が観察したことにより宇宙は実存するのかも」などの話ですが、
↓↓↓
■脳が認識している水準の現実は”非常に限定的”且つ”不正確で””アバウト”です
極論すると(自分の横顔じゃないけれど)自分の事すら観察されていない現実は”この世に存在してないも同然”であり、
「第三者なら苦も無く見える横顔の様子を指摘されても」
(これわかりやすい心理学のスタンスだよね)
当人は「全否定」してしまうことはちっとも珍しくない事であり、
(指摘した人を平然と嘘つきと思うほどにね)
事が自分以外の登場人物を含む関係性の話に及べば、
その不正確可能性は無限大になります。→驚くほど現実から乖離しても脳の現実認知は”その程度では破綻しない”。
(一定水準の公平性というか現実認知を事実認定に近づける能力は努力や訓練を必要とするし、だからこそジャーナリストやドキュメンタリー監督などは”専門職”であって初めて務まる。)
■時に心理学的見解ってのは、ことほど左様に
「全然そんな事思ってません」だとか「即レスで違います」なんて返され方すること珍しくありませんが、
いやいやいや、、心理学は印象語ってないし占い師じゃないので、当時者の言葉から脳内に展開されている現実をデバッグ(校正というか再現確認というか)して、論理的背景を分析(解読)しているだけなので、
当時者が無意識下に思っていることや、当事者及び他登場人物の脳が設定している事しか答えられない(それ以外もってきようが無い)。
同時に「勿論そうですね」などと抵抗も無く同意できたら「それもまた無いでしょ(聞くまで自覚できなかった理由を説明できない)」って事になる。
(強迫心理の深度や強度なりが”それほどでは無い”のだとしても「えっちょっと待ってくださいよ、あれれどうだろ、、、」ぐらいの反応がなけりゃおかしい。)
●【重要なとこだけれど】そこから逆説的に言えることは何?
時に俺が「取り巻き」と呼んでる「知人や専門的知見の無い関係者の適当な助言」って奴ですよ。
なんてーの打てば響くように「そうなんです、わかってくれてる」みたいに聞こえるロジックってのはさ、それこそ現実から乖離しとんですよ。
(※なんて言えばいいのかな、、「鏡で見るような正面だけから見た自分の顔(←ですらこれ左右反転してんのんで、、、)」その顔の印象を「ほんとそうですよね」と追従するようなド・インチキさ)
↑
詐欺やインチキ商法の営業マンと違わんでしょ(笑
第三者なりの意見を聞くとき、
その意見の正確性ってのはさ、
あくまでも「話の論理性やそこに至るプロセスで確認すべきもの」で、
自分が聞いた時の印象っての(間違っても気持ちよさみたいな)そういう事で判断すると間違う。
”共感ゴッコで気持ちいいプレイ”やってんじゃないんだから、
「第三者の見立てが正確なのだとしたら、むしろ違和感があって当たり前」
「現実を知る」ってのは、
(自分のメンタルに問題意識がある云々抜きにして人類全体に言えることだけれど)
常に限定的範囲に留まり、頭使って”何だったのか”考えるものです。
自信満々に断定できる現実話があるのだとしたら、その段階で”冤罪視感”だから。
(差別系の論旨なんかが断定系文法の典型だよね)
<<<<今回のED>>>>
「まー落ち着け」じゃないけれど、
ちょっとゆっくり考えてみよう的な雰囲気ってとこから
(随分こじつけな感もあるが)
今回EDは「Cowboy Junkies」です
録音がいいと知られていて、オーディオ評論家の故長岡氏が時々低域再生リファレンスに使ってましたね
昔作業用BGM的によく聴いてた記憶あります
cowboy Junkies - 『Sweet Jane 』
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詳しい経緯は下記リンク及びサイドバーコメントリンク表示の説明参照
コメント欄の削除があった件(関係障害について)
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