2019年03月13日

『共同幻想』の変遷と推移

所謂社会学の定番である
「ゲマインシャフトからの→ゲゼルシャフト」
「Gemeinschaft(血縁地縁封建的『共同幻想』)→Gesellschaft(利益関係・契約関係など近代以降の『共同幻想』)」
その変遷を『共同幻想』論的にちょっと段階的に論議してみよう。

■ここ社会学ブログじゃないので
「ザックリ適当に」であってマジな顔した反論はご勘弁願います(笑


<<<<スタート>>>>
●原始共産的『共同幻想』社会
・シャーマニズムなどの呪術的というか神話に依存するようなカルト社会
 ↓
●原始文明的『共同幻想』社会
・統合的(権力装置を備えた)信仰や宗教観と氏族・民族的大規模社会
 ↓
●原始宗教的『共同幻想』社会
・ドグマ(教義や経典)による明解な概念を持つ宗教の登場
人類初の文明的「宗教」と呼べるような(文字文明とも関連していると思われる)概念の登場
同一宗教を共有する(ある意味グローバル主義な)覇権国家の台頭
 ↓
●封建主義的『共同幻想』社会
・文明化近代化により地域地域に王家や宗教一派などによる民族国家が形成され
各派が覇権をめぐり争う戦国時代でもある
 ↓
●近代的『共同幻想』社会
・文明化(とりわけ産業革命により)成金と言っては言葉が悪いが、文字が読めて知的活動の余裕のある民間階級の台頭により(大商人など)、相対的に権力側の強度が低下、
市民社会が形成され、革命も勃発する(王権国家から→共和制へ)
近代的法治国家の登場(世界的には一部の覇権国家と植民地の時代)
 ↓
●近現代国家主義・帝国主義的『共同幻想』社会
・経済学がこの話のキモ
資本の蓄積により「高度成長も大暴落もある時代」
急激な文明の変遷に対する”反動”勢力もチラホラと→ゲマインシャフトを基軸とする民族主義右派も台頭し大戦争の時代へ。
同時進行で(ユダヤ教やキリスト教的ドグマ社会の解体に対する反動として台頭する『共産主義』による)左翼革命と内戦の時代でもある。

注】時代の変遷を通じて『共同幻想』のクレージー度合というか、、危ない度は都度の崩壊により緩和されて行き(洗練されるというか)、同時に『共同幻想』それ自体の強度も権力も低下している。


■■■<前段のとこで人が死に過ぎて人類大反省>■■■

(※ちなみに日本だけ異例な国家で原始シャーマニズム的拠り所である天皇を封建時代以前から象徴的権威と位置付けることで末端制度は現代化するなか、国家としての形は現代まで継続中。戦中の天皇制のみ異例なのは当時の政府が日本を”制度的にもなっちゃって西洋化”により強化しようと試みたためで、明治維新の建て前がむしろ異例。)


●現代民主主義的『共同幻想』契約社会
(現代の共産主義国家も一部のカルト国家を例外に、党大会などで超間接的ではあるが限定的民主制が建て前だけでも存在しているので、広義で解釈すれば”寸止め民素主義”みたいなものかと、)

・高度先進国の登場(第三世界も高度成長発展途上国へ)
・ドグマ的(戒律や教義的)『共同幻想』の崩壊(ある意味無原則・絶対視される権威の喪失)
(イスラム革命とか、反動的原理主義も過渡期に台頭するが、全体基調は世俗主義へ変遷)
→漠然とした権威を背景とする「『共同幻想』崩れ」の増大
・融通無碍で一般常識共有レベルのオンザレールな『共同幻想』システムへと劣化(「承認欲求」煽りや、”金で釣るインセンティブ”はまだまだ有効)
・鉄板の民主制(民素主義)へ移行
・社会資本・社会福祉の充実により少なくとも先進国において市民は命の危険を感じない社会の台頭
・核抑止の始まり
 ↓↓↓↓↓↓↓
●現在『共同幻想』崩壊過程
・個性化の時代となり、オンザレールな『共同幻想』システムも崩壊基調
・確信犯的保守政治思想(確信犯的『共同幻想』再選択者)の台頭
・後ろ盾の無い漠然とした権威を背景とする「『共同幻想』崩れ」の拡大と
・『歩留り』無党派層が(モラトリアム社会っていうか)多数派を形成←『共同幻想』崩れ離脱組
・金融資本主義の暴走ってかマネタリーベースと実体経済の乖離(ある意味貨幣経済学終焉の始まり←実のとこ金本位制解体以降この方向にあった)
・フリーエコノミーとベーシックインカム時代へ(変人『単独者』が目立つほどに台頭)
・事実上、国家総動員型戦争の終焉(国連決議の無い宣戦布告がもう違法みたいな)



■将来像(『共同幻想』社会のほぼ消滅)
・『単独者』的な自由主義が”悪目立ち”し始める
(影響力大→なんつーかパンク台頭後のロック界みたいな?)
・『歩留り』無党派層は「ケースバイケースで『単独者』にもなる是々非々層を形成」
・オンザレールな『共同幻想』システムはほぼ消滅
・確信犯的『共同幻想』再選択社会は
「エスニックなんとかだとかネイティブなんとかの呼称で」固定少数層を形成
・世界は過剰生産(過剰資本)を前提とする”かなり錬金術的な怪しい経済学時代”へ
(各発展途上国は先進国の通貨系列に入ることで一発で先進国化するかも知れない)
・フリーエコノミーが何らかの手法で計測され始める
(日本がトンデモの”フリーGDP”を叩き出す)
・人類史上初の「無人兵器VS無人兵器の地域紛争」が始まるかも知れない

※自身のメンタルに問題意識を持つ個人は大幅に減少


なんてーな感じにいくんじゃないかと読んでいるんですけどね、




<<<今回のED>>>
今回は現代音楽の変遷ってな方向でいきますか、

日本ロック界における黎明というか先人は異論無く”はっぴいえんど”でしょう
(ある意味「時代より早すぎたバンド」のひとつで、強烈なメンバーです)
ベース、ヴォーカル:細野晴臣
ギター、ヴォーカル:大瀧詠一
ドラムス:松本隆
ギター、ヴォーカル:鈴木茂
(狼マスク)MAN WITH A MISSIONのジャンケン・ジョニー氏が日本ロックの歴史的名曲として挙げている「風をあつめて」です
はっぴいえんど 『風をあつめて』

(ロック?って思う人いるかもだけれど、YMOで知られる細野さんはサザンロック系の人として知られており《俺だけかもだけど》、「風をあつめて」はまさしくそれなのね)


で、サザンロックって言えば
(これもYMO系人脈のピーター・バラカン氏などにより紹介されていたドクター・ジョン)
Dr.Johnを聴くと、はななるほど「風をあつめて」なのだとご理解いただけるでしょう
『Dr.John -IKO IKO- (with Sunday Night Band)』



『Dr. John - Such a Night』



ちなみに細野さん所属のYMOが(売れた後に)その流行に対し逆に反抗を試みた作品がこちら
(なんだろクリムゾンのミニマル時代みたいなものかしら)
『Gradated Grey - YMO』

(今聴いても前衛的です)



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