2019年03月08日

「保守政治思想」の論理

『共同幻想』再選択時のひとつの指標として考えられるのが「保守政治思想」です。
コテコテの保守系評論家の話には流石の俺も(政治的スタンスは保守リベラルだと思っているんだが)「ちょっとついていけない世界」となっており、
安全保障やインテリジェンスの論議している時には切れ者の評論家の方が、いざ社会の在り方なんて話になると真顔で「神社仏閣を中核とした地域コミュニティーの再生」みたいな話をはじめてですね、
「オイオイ、いつの時代だよww」となったりします。

保守系は同じ『共同幻想』でも”よくある自我構造的”に言うと、左翼と大きく違います。
(そら何事も一概には言えないのであくまでも”ありがちな”の意ね)
左翼は自分達の政治思想がコテコテ『共同幻想』系である事に自覚が無いため依存系人格が新興宗教にひっかかる構図みたいなことなっちゃっているので、違う意味で構造的問題を抱えており、、
これに対して保守系は「堂々と『共同幻想』の再生を言明」しており、
その担い手を自称する世界になります。

■政治的スタンスとして、米国キリスト教系保守のような政治姿勢は欧州にはほぼ存在していないとも言われており(逆説的に言えば歴史の浅い米国で保守って言葉としてズレちゃってますから)、
米国の極度に教会に依存する保守系社会の在り方も(彼らの論旨は神の導きで福祉は教会中心のコミュニティーでやるから国民皆健康保険も生活保護のような連邦政府権力が出張ってくる公的福祉など不要だ!って主張)米国特有と論じられたりしています。
故に米国を典型例に挙げると間違うと思うのですがww

(多分ね、あの世界最強の軍事力も保守系の認識では”神の軍”なんだろうと思います。←彼らの心情は→私たちは神の導きによりそれを行使するのであって、自分の考えを自らの意思で選んでいるなどという認識は《神への冒涜であり》僭越だってスタンスだそうです。)
以下動画を参照するとその意味がよ〜くわかる




彼らの主張を前提に考えりゃわかるとおりで、
「おいおいその地元教会に加入していない異教徒は死ぬしかないのか」って事になり→すわ異教徒は民主党支持となる理由にもなっている。
米国の場合は文字通りの「おっかない保守」だと言えます。
 ↓
(且つマジに武装してますから→保守系ファミリーの場合だと誕生日プレゼントに銃買って、お父さんが子供をシューティングレンジ連れてって射撃教えるとか割と日常の風景だし。youtubeには「妹にプレゼントするならこの銃ランキング」なんて動画もありまっせ、)
いざとなれば躊躇なく銃を手に戦う人達です。


■そんな「保守政治思想」の神髄ってか、、
コアとなる考え方がどういうものかっていうと、
神や偉人の考えに今の自分が及ぶ筈も無いが、伝統文化や伝統宗教哲学には(それがほんとかともかくってのは歴史や延べ人数で携わった人の多さなどがそれを担保している)”及ぶ筈の無い知恵”が存在している。←故に(謙虚なこころがあれば)誰しもが保守となるであろう。
 ↑
だいたいこういう考え方です

●オンザレールな『共同幻想』崩れとの大きな違いは、
選択する思想なり習俗なりの歴史や哲学的意図などを雄弁に語れることであり、
正統性に人生賭けているため、敵対勢力に対して激しい闘争心(戦うスタンス)も持っているってとこでしょうか。
オンザレールのようなアバウトな依存では”無く”、
確信犯的な”信念”としての”選択”である。

確信犯的再選択の条件ってのは、
ガッチリ反抗期を経て、
(=一度オンザレールに適応した『共同幻想』の全否定と全方位批判を完了している)
思春期を経た”大人として”(『自意識』マター確立後の)
言い訳の余地の無い自己責任を担保した
(『自意識』が自ら選択決定した=裏切ったら詰め腹切る覚悟がある)
”『共同幻想』の選択”であることで(オンザレールとの対比から”再選択”と表現される)、
 ↑
なんて言えばいいかな、この選択行為そのものが”ある意味(感無量的な)エンタメ”であり、
選択した自分の姿そのもので、かなり欲求的欲求を量的に代謝しちゃているんだよね。
(軍服に袖通す度に、結構脳内物質出ていてそれだけで快感獲得している。←※ピンとこない人は「レギュラー発表とユニフォーム手渡しされる時感動と興奮で盛り上がるラグビー代表」をイメージしてくれ。勿論この時補欠だろうと用具係りだろうと”再選択参加者は全員感動《代謝》”する。)

<<<言うまでも無く>>>
■文明の発展を禁止しないのであれば、古い『共同幻想』は自動的に崩壊の対象となります。
(古代『共同幻想』設立趣旨の問題が、天気予報や災害対策インフラや感染症対策やワクチンや、集団的安全保障や、社会福祉などで次から次と解決していくため。)

「文明化を否定しないのであれば=リベラル主義」です


しかし前述のとおり”確信犯的に再選択される『共同幻想』”は、合理性だけで成立しているのでは無く、既に参加個々人の美意識や哲学により信念として保守されますから、
先進国化以降も”確信犯的に再選択される『共同幻想』”は、
”コアな少数派”として存続し続けます。
(それこそ「栄光の読売巨人軍は永久に不滅です」ってアレ)

■冒頭の話になっちゃいますが、
上記構造であるが故に、保守思想の場合「いやちょ、、ちょっとそれは、、」な無茶な話が唐突に出てきちゃったり(現代社会で強い男は体罰無しに育たないなんて言いだす輩もチラホラと)、
切れ切れな保守も出てくるのですが、ある意味それで社会学的には正しい(正当って意味じゃなく、構造論的にそうなるだろうねって話)。

ネット右翼論壇などが安倍政権ですら否定し、
次の選挙にコテコテ保守のミニ政党を(少数派として)立ち上げようとしたりする様は、そのまんま”そういう意味”です。
(ちょっとついていけない論議だが、中では盛り上がっているんだろうな〜的な、、)

先進国住人であれば、
●多数の基本的はリベラル主義であり(左翼って意味じゃないからねww)、
且つ”オンザレールな『共同幻想』”は自動崩壊過程(ここには左翼思想も含まれる)、
変人でもある『単独者』が多数となるのは考え難いので、
『歩留り』選択者が(オンザレールな『共同幻想』には否定的だが、人生賭けるみたいな大勝負する予定も無いので「ちょっとショッパイ人生を由とする無党派層」)、彼らが場面に応じて『単独者』だったり確信犯的保守だったりを都度選択する”オルタナ層”的な比較多数を形成していくのかな?と思われる。

●日本の政治状況から言えば
「野党の主力がまだまだ左翼だって時点で終わっている」、、、


前述の構成から言うと、期待される姿は
・ケースバイケースのリベラル派(言えばリベラル保守とか保守リベラル)
・コテコテの少数保守派
・低落衰退基調のアバウトな保守派
 ↓↓↓
これが近未来に「だいたい以下のような感じになると思われ」
・ケースバイケース基調の差でリベラル保守
・ケースバイケース基調の差で保守リベラル
・コテコテの少数保守派
・アバンギャルドな(不老不死すら追及する)文明万能主義

様々な変遷の中「一家言ある重鎮的に」少数派として生き残り続けるのが「保守政治思想」だろうと、思うワケです。



<<<今回のED>>>
保守と音楽って流れで言えば
『BABYMETAL』や『BAD-MAID』論やった時、
米国英国英語圏のベテランリアクター諸氏から「ハードロックは男性に支配されており、女性に対して決して公平とは言えない音楽ジャンルになってる」ってな話しましたね。
(実際それホントなところあって、言われるようにロック全盛当時ブロンディやリンダ・ロンシュタットですら確かに希少種だった。思い出せばマドンナですら当時の米国において異色の存在でした。)

この時代の『共同幻想』的に求める女性ヴォーカル像ってのが
(考えてみりゃJAZZヴォーカルといえばまず女性だったりするのだし)
代表選手のひとりはこの方かなと、
【注】保守系って意味じゃないですからね(笑

ジョニーミッチェルはガチ進歩系でしょう、例の有名な安倍首相の米国議会演説で引用されたのはキャロルキングですが、キャロルキングも保守系って意味では無いでしょうww←演説当時はオバマ大統領だったし。米国においてもブルーススプリングスティーンが共和党党大会か何かで「かの有名なボーンインザUSA」を使用され(意味がチゲーんだよ!と)激怒したなんて逸話もあります。

てなワケで、なんともベースラインが渋い
Joni Mitchell - Hejira

(ちなみにこの辺からジョニーミッチェルはJAZZ系ミュージシャンと活動するようになる)

Joni Mitchellと言えば若かりし頃の『RIVER』ですか

(ジョニーミッチェルというと同世代なので加藤登紀子あたりが意識していたかも知れません。)


これに対し、
女性ロックヴォーカルの草分けって言えば英国ロック業界のアイドル的存在でもあったケイトブッシュ嬢でしょう(踊っちゃう人でちょっとアブナイとこもあったと知られる)。
ケイトと言えば代表作は「嵐が丘(Wuthering Heights)」ですが、
あまりにも有名なので無粋かと思い(ドアーズを「ハートに火をつけて」で紹介するようなものというか)、
MTVなど全盛期だった時代の大作から

(いやいや今聴いてもケイトブッシュいいですよ。個人的に大好きなアートストのひとりです)

※現代的にはケイトブッシュをロックと評するのはアレなのかも知れないけれどケイトはピンク・フロイドに見いだされたアーチストであり、正真正銘ロックの系譜です。

個人的に一番好きだったアルバムタイトルから


全く知らなかったのですが、1978年に唯一来日しているらしく
「動くケイト」を見たという”奇跡のような体験”された方がいたんですね(笑
どれだけラッキーな人達だったのでしょうか、、
当時の日本人にケイト嬢は宇宙人にしか見えなかったのではなかろうかと

非常〜に、貴重な映像です


保守系の方にはまったく受け入れられなかったでしょうねww




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