具体的には”ある状態や現象”が(一般社会には)洗脳なる概念として見えるって事かなと。
心理学的には『共同幻想』における中心的概念「道徳や常識」も類似するものですし、こと宗教に関して言えば”ドグマ(戒律や教義)”からして”それ系”になる訳で、
(ISじゃないけど「原理主義派カルト」ともなれば関わりかたそのものが洗脳機関となる)
■話を分解してみていくと
「つまるところ『抑圧』と『依存』」です。
「そこに『権威』と『自我防衛』」を合わせれば、状況として洗脳に他ならない。
(※前々回のエントリーで、『ストックホルム症候群』を事例に説明してますが、権威者が無茶苦茶なド・Sな暴君であるほど、結果として権威性が上昇していく話しをしていますが、)
極端でエキセントリックな新興宗教ほど、加入信者にはその権威性が真性なものに思えてしまうレトリックがある訳で、
↑↓
ここはメンタル問題などにおける親子関係などのヒエラルキーが幼児や子供側の都合により(人類ヒト科は気の遠くなる生育期間を必要とする)、勝手に過剰化する構造を誰しも織り込んでおり(普遍的コンプレックス心理のような)、
↓
そこは順番の話になりますが、
親子関係や家庭社会関係(適応)の局面で、何らかの不都合があれば(不安や不快『興奮』)、実体としてはそれほど極端な人物像では”無い”にも関わらず、被っている不快『興奮』に比例する形で権威者が自動的に暴君化認知されるため、
(実際はそんな背景や環境は無いのだけれど)関係の悪化や不全や社会適応の局面における被っている不快『興奮』によって「コンプレックス心理の構図が勝手に組みあがる」ワケです。
(自分の脳内で勝手に映画『フルメタルジャケット』が上映開始されてしまう)
意味わかりますかね、
簡単に言うと「きっかけとなる関係性の不都合から不快『興奮』などに至ると、その不快感度に応じた(主体的認知では無くて被(こうむる)受動認知により)権威者暴君イメージが”事後的に逆算的に成立”し、コンクレックス構造にレバレッジがかかる」って事です。
↓↑
(詐欺にあった被害者が、被害金額に応じて且つ単純比例だけで無く《権威性倍増》係数かかって加害相手の悪質性を《上限エンドレス》に認知するみたいな構造。←勿論言うまでもなく犯人の悪質性はその都度の金額と一定の関係性はあるにしろ”個別”にジャーナリストや司法機関なりに判断されるべきものである。←これに対し《上限エンドレス》になってしまうと「悪魔」の概念であるとか、更にこの認知が反対に自己を卑下する方向に及ぶと《その反動・反転なので》自殺衝動などに及ぶなど、様々な展開になるワケです。所謂エスカレーションの構造です。)
■さて、経緯はともあれ、
脳は「快・不快原則」により、快だろうと不快だろうと不安だろうと『興奮』を伴えば、速攻追体・再現を自我に求めます。
この状況が過度になれば(『興奮』をつかさどる物質は”脳内麻薬”とも呼ばれますから)、「退屈だと死ぬ病」の人類は(攻撃的に能動的に動機形成が抑えつけられている場合)、是が非でも快だろうと・不快だろうと・不安だろうと(自我を煽って)『興奮』させようとします。
この一種の中毒症状のようなものが依存症です。
で、巷でいうところの”洗脳”って何かと言えば、
たとえばですよ?
「コンプレックスと反動形成をレバレッジにして、いつでも容易に不快や不安『興奮』を獲得できる保証はありません」
何故なら?
極論すれば「実際はそれほどの(脳内でハートマン軍曹化しているほどの)外的事実は”無い”」からです。
「きっとそう思っているんだろ!この悪魔」
「…。いやいや、え〜ど ゆ こ と な の?」
「いっつもしらばっくれる、嘘つき」
「えっと、、ちょっと意味合が分からないんだが」
↑
ネタの摺り合わせしていない漫才みたいな展開になってしまうんです。
且つ、一生懸命「自意識共犯」やって、自力でシナリオを書かないといけない。
(そういう才能は誰にでもあるものではありません。それこそ先日書いた「脳の妄想機能は芸儒家なのか?」的論議にもなる。)
■こ こ に スコーンっ と、
ハ ル マ ゲ ド ン だとか、
国家権力だとか、フリーメイソン陰謀論だとか、
憲法改正したら死ぬ病論だとか、
「あなたは一年以内に死にますよ」な煽りだとかを投げかけられるとどうなります?
バチーンと食いつくんです(打てば響くように動揺《不安興奮》しちゃったり)。
それを「投影」と言います(「上映」と表現してもいいのかも)
勿論、説明するまでもなく「ガチンと『枷』もハマりますから」それ故に「洗脳」に転じる。
【重要】
所謂『共同幻想』(この場合発信元は財務省)におけるその”典型例”が、
「このままいくと日本が財政破たんする」って話で(前述の終末論と構造まったく同じ)、
この場合ありまにも恣意的であるため、洗脳とは呼ばれず「デマゴーグやプロパガンダ」のような分類されていると思いますが、
重要なのは、構造が同じであり且つ『共同幻想』社会においても堂々と横行しているところです。
<コンプレックス心理の部分ちょっと補足しますが>
(被った不快『興奮』に比例して対象事実が現実から乖離しエスカレーションしてしまうとこ)
”借金”って概念ありますよね?
考えようによっては、その借金の額が「千円でも10万円でも100万円でも」自我にダメージ与える方向で話を持っていくいことできますよね?
(この能力は誰しもが薄々気が付いていると思う。前段の詐欺師の論理と同様になんぼでもレバレッジが効く、)
↓
その発展形で「いくら給料もらっていても、少なくてみっとも無いって話で不安を煽ることが可能」です(給与金額を社会的地位に置き換えてもいい)。
上記概念に登場しているのは「計量可能な数字や単位や順位や序列」の記号ですが、
それこそ『共同幻想』であり(1mを概念として共通認識していない限り1mという言語は通じない)、「測る」って行為は=偏差値の概念無しにあり得ないのであり、
(自分が多数決可能な100人いるのではないのだから)秤(ハカリ)のレッドラインは自我の自由自在でどうにでも可変可能です。
(拒食症や醜形恐怖なんて事例で考えていただければ一番わかりいいかも)
やろうと思えば あ ん だって コンプレックスに仕立てられるのです。
(脳が主導する”自作「洗脳」ハマりプロジェクト”みたいなもんですよ。)
●心理学の場合、
発端となった構図や構造と、二次的に派生しているエスカレーションなど、
この辺の切り分けが難しいところで、
少なくとも、最優先は”ネタの幻滅”(興奮に水をかけてガッカリさせる)ですから、
発端からして異例なのか、二次的エスカレーションなのかって部分は(所詮確定的歴史など存在しないのだから)、「その先、後日談としての自己分析テーマ」でいいのかも知れません。
『抑圧』などの分析テーマは”何の概念によって”が重要であって、
(「強迫心理」発生の犯人探し的な意味の)”誰によって”では”ありません”から。
あくまでもコンプレックスの解析主体は自我構造であって、
発端となった当該社会ののネタバレ幻滅はそれを進めるための副次的背景です。
(「ナントカ教授に指導されたS理論に僕の自我はすっかり拘束されたのだ」←だとしてもナントカ教授の権威崩壊を目的とした幻滅は背景事実としては段階的に必要だとしても「ナントカ教授の個人攻撃をすると強迫心理が解消」するワケでも無く《思春期反抗期の権威者との関係悪化はあくまで副次的なものであり反抗すべき主体は刷り込まれた”概念”ですから》、強迫心理の解体には「”それ”が違うとしたらこういうことだってのか」のような”アンチテーゼ”抜きには語れない。逆説的に言えば、ナントカ教授への個人攻撃って話は→「イカレタ新興宗教信者を脱会させようと教祖を個人攻撃したらむしろ悪化した」なんて事にもなり兼ねない。幻滅の本質的意図は権威による上下関係が解消し”気にならなくなる”ところですからね。)
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