2018年03月11日

前記事を少し補足「トランプの米朝会談確実に」

ホワイトハウスにおいて、トランプ大統領自ら「面白い記者会見があるぞ」と記者にコメントしてから韓国訪米代表団の米朝会談発表という経緯がわかってきました。
米朝会談はフェイクでは無く、確実に行われそうです。
(思うに文政権にとってもこの反応は想定外だったのではないか)

さて、大きく状況は変化しました。
前記事内藤陽介の分析をちょっと補足しておきます。

<まどめ>
1北朝鮮が最も脅威として警戒しているのが習近平エンドレス宣言である
2金正恩は文在寅政権の歴史感を(中国をバックにする朝鮮統一)迷惑だと思っている
3金正恩の本音は「香港式一国二制度まで」で、韓国から金だけ引き出せればよいと考えている
4米国の攻撃はともかく、戦後処理が中国の解放軍とかそういう話は絶対受け入れ難い
5米韓軍事演習やTHAADを中国が嫌がっているのであれば、北朝鮮はこれを容認できる
6米露北中心でこの話を回せば、中国を牽制しつつ(韓国から金を吸い上げて)北朝鮮の発展が可能だ
7北は(中国牽制のため)台湾との関係も重視している

さて、金正恩の思惑を補足すると、
中国と比べ、軍事侵攻の可能性は米国のが断然高い、
しかし体制にとっての実質的軍事的脅威は米国の空爆では無く、中国人民解放軍の侵攻(統治)である。
先に話をつけるべき対象は言うまでも無く米国で、
(米国と中国に不都合な合意をしても、中国が軍事侵攻する口実にはならない)
「米国との親密な関係を構築することすら可能だ」
何故なら?
「米国にとって(親中)文在寅政権は信用ならないため、北とのトップ会談で対中牽制合意が得られるのであれば、米国は(親中の)韓国より北と話を進める方が話が早いと考えるだろう」
「体制の脅威という点では(大幅に陸軍兵力を減らしている)在韓米軍より主体は韓国軍なのであり、韓国軍が軍縮を約束するのであれば満足だ(その予算を北にまわせ・そして文在寅政権はそれに乗るだろう)」

さて、この間意味不明に北朝鮮が核開発やミサイル開発を進めてきた目的だけれど、
「中国の北朝鮮に対する影響力」に対する米国の失望を待っていたのではないか?
(六か国協議の破綻は北が中国の関与を嫌っていたからか?)
現在トランプ大統領は中国への期待を諦め軍事作戦に傾斜している。
会談するなら今だ(核も完成し大きな交渉カードになった)、
そもそも韓国や日本を核攻撃しても北が得るものなど何も無い←そんな事はバカでもわかるだろうから周辺国に対して核攻撃の意思が無い事をトランプ大統領も(信用しなくても)”理解”するだろう。


トランプの思惑を補足すると、
「CIAから金正恩は合理的判断ができると情報あがっている。ディールができる男だ、」
(文在寅は何を言ってるのかわからないが、北と直接話ができるなら問題とならない)
「北東アジアの担当者が誰もいない状態なので、そもそも俺がいかないとどうにもならんだろう」
「金持ちの一族やら、ワンマンの家族法人顧客との交渉には不動産屋時代に慣れている、俺には交渉を成功させる自信がある」
●勿論、今回の裏合意の趣旨は「対中牽制」なのだから晋三もOKだろう
(というか日本は北が拉致問題での進展を見せれば核放棄の合意が曖昧でも否定しない)
更にこの中途半端な裏合意により微妙な北東アジアの緊張状態が残る事は、日本が対中国のためミサイル防衛や航空戦力の整備、憲法改正などにじっくり取り組めるいい機会にもなる。
「そもそも恒久的平和など世界のどこにも存在しない。日本もこの合意に賛成する筈だ。」
「事実、晋三はオリンピック訪韓時、北代表に(落としどころとして)”小泉訪朝時の平壌宣言を忘れるな”と発言している。」←あの程度の合意文でOKってことだろう。
「このディールに北が乗らないのなら、空爆開始するだけ。話は簡単だ。」

ざっとこんなところでしょうか
(米朝がどんな核合意をするのかわかりませんが、誰も予測できない方向になっております)
てか、無事に米朝対話は実現するのだろうか?




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