2017年09月27日

今後予測される東アジア情勢や政界『共同幻想』の本格的な瓦解

以前「左翼政治思想」関連で書きましたが、
(数年前までが”内部通報時代”だとするなら)昨今は内部から「もうダメだろうこれ」自己チェックが入る時代に変遷してきています(ちなみに心理学的には「ほんとかそれ」などの自己チェックは生物全般にあり特に人類ヒト科の場合常態化している現実認定プロセス)。
個人、ひいてはプライバシー領域の自己チェックならともかく、
権威性バックグラウンドによって仮想上の「なんちゃって普遍性」をその構成の核としている『共同幻想』にとってそれは致命傷であり(内部リベラリズムでも申しましょうか)、

●はて?どういうことやらとピンとこない方には、
長嶋茂雄引退時の言葉「読売巨人軍は永遠に不滅です」
(勿論、誰しも本当に永久不滅なんてないことはわかっており、その仮想性を理解しているからこそ有名になった言葉です。)
戦後の『共同幻想』「巨人・大鵬・卵焼き」幻想のへノスタルジーとリスペクト込みの言葉だったワケですが、仮に内部から”素”でそのまんま「永久とかあり得ないからww」みたいな意見が(一部からでも)自然に発せられるようになれば、「読売巨人軍は永遠に不滅です」なる言葉は”名言”から”迷言”となり、意味不明な選挙スローガンが笑われてしまうみたいな現象に変質します。

■現代社会では上記のような文明化と高学歴・高度情報化により(権威が情報を独占するのでは無く個人レベルで情報集約ができるため「情報の共有化」をバネにして『共同幻想』が勢力拡大することができない)、自然崩壊プロセスへ進行しており、
「民進党の崩壊圧力の尋常じゃなさ(もう自然現象として理解されニュースにすらならなくなっている)」など、銀が多数派を形成し政治力を発揮する政党政治そのものの在り方が問われる状況として理解すべきでしょう。
昨今どこにでも『単独者』がゴロゴロいる中、『共同幻想』としての政党政治やら組織運営することそれ自体が「なんだかもう、えー?!なにこれ」状況になりつつあると、


自民党が持前の「なんでもアリ」な自らの権威性を「なんちゃってだから」として、政治力の発現すら歩留り選択幅内に留め、実態は官僚任せな弾力性を持つのに対し(安倍政権は歴代最も政治力の発現に成功している例外事項ですが)、後発の民主党はオーソドックスな欧米的理念みたいなものへの傾倒から(結果余計時代遅れになっちゃうみたいな)『共同幻想』崩壊過程に対して脆弱な姿を見せる事になってます。
米国大統領選が滅茶苦茶な事になったのも皆さんご存じのとおりです。
(独の選挙もえらいことになって、キリスト教民主同盟は本当にメルケルでいんですかね?。てか今でも何故心情左派のメルケルがCDUにいるのかわからない。)


■現代社会の政党運営なんてモデルがあるとするなら、
「党議拘束無し(勿論個人的政治信条で与党に協力もアリ)」「選挙協力は各地域毎、個人単位で好き勝手に選ぶ(勿論執行部の調整を期待してもよい)」「政党間の合意事項にも拘束力無し(議会で承認を得た政権与党の国際公約などは別←これは法治国家の部分なので別事項)」「比例代表候補は選挙活動などしなくてよい」「小選挙区候補は普段東京にいなくてもよい」などなどですね、
仮にそうなってしまうと、もう政党政治なのか?って話ですわね。
つまるところ、民主主義を行政とどう関係させるのかから考えはじめないと議会の運営すらままならないことになります。
(実際トランプ政権は今現在でも官僚など政権スタッフが整っていない)
(中国などの一党独裁非民主制なんてのは”論外”←小さい国が一国だけの事情で軍事独裁政権とかになるのは”まだわかる”が、文明化と並行して独裁続けようってのは無理筋過ぎ。)

■各国の民主主義であるとか政治ってものが「これからどうしようか?」って時の東アジア情勢です。
あくまでも推論ですが、
北朝鮮も「この微妙な現代社会のなんとか」を意識していると思います。
(見よ、愚かな民主主義が崩壊しかけているではないか←全く違うんですけどね、、)
そして「今ならイケる」と踏んだのでしょう。
(はっきりした情報はありませんが、中国筋からトランプは戦争できないなどの話を聞いているらしい。)
まったくの勘違いなんですが(笑
そういう勘違いをするから、ワケのわからない事になっているんです。
(ここも推論ですが、北朝鮮は「キューバ危機」のようなチキンレースに現代米国は耐えられない的に考えているのでしょう。しかしキューバ危機はキューバと米国じゃなくて、、米ロの構図ですからね。)

トランプ政権は「いやいや(スッゲー勘違いしている)、やる時はほんと〜おにやるんだよ」次から次とメッセージを発しており、その都度北朝鮮は引っ込みつかないやら落としどころなんて無いやらで、どうしていいのかわからなくなっている。
●わかりやすく言えば自分で勝手に詰んでしまった。
(安倍首相の「今は圧力」発言は、この辺の背景事情を十分知り→「君たち勘違いしているよ」を伝える重要性を意識したものでしょう。)
このままだと北朝鮮的にはあっさり降伏する以外、生き残る道はありません。
(自ら下手踏んじゃったワケで、周辺国が特別何かしたとかじゃありませんから。)


■仮に話し合いというか対話による解決なんて〜筋があるならば、
中露と裏工作した上で(朝鮮半島の統一は認めない)、
金政権の亡命先を用意し、その後の北朝鮮統治のスキームを整え、中国旧瀋陽軍区とも調整し、PKOの編成も考え、ソフトランディングの道筋を作らないといかんのですが(対話=あたかも降伏後の戦後処理ですから)、そんな調整にわかにできますかって。

米国としても、中露との関係は「もう阿吽の呼吸で」みたいなやっつけでいくしかない。
(トランプからしてそうですが国務長官のティラーソンはロシアはなんとか大丈夫でしょうから。)
やっかいなのが、中国の旧瀋陽軍区の人民解放軍でありまして、、
●推測ですが、ロシアにとっては一大事です、情報機関かなりのリソース投入して瀋陽軍区幹部に食い込んでいると思うのですよ(でなきゃ情報機関失格でしょうに)。
ロシアとチャンネルを持つトランプ政権は、旧瀋陽軍区に関して何らかの情報持っている可能性あります。
この辺はうまくやれそうな感もある。


■北朝鮮の次に下手踏んだのが中国であるのは説明するまでも無く、
米韓関係を弱体化させるため様々なアプローチしてきましたが(今や北朝鮮より韓国に対しての影響力のが大きいのじゃないかと思うほど)、思いっきり韓国に左翼政権登場したら「北の将軍様の部下でもいいです」な勢いになってしまい(中国にとって最悪のシナリオは核武装した統一朝鮮国家の登場)、決して北京政府の言うなりにならない北朝鮮主導による統一朝鮮の可能性が出てきてしまった。
中国外交部的には「冗談でしょ」とたかくくっていたと思いますが、
昨今の韓国政治状況は洒落にならない方向に進み始めています。
(中国はいつの時代の情勢判断しとんのかと、、)


米国としてはね、
■「へー日本に対する”なんちゃって”の核の脅しやら、中露に対するマジな核の脅しとかユーラシアだけの話なら、僕もういいから一抜けた」なワケで、、、
中国もロシアも凄く困るワケですよ(頼みの米国動かなくなりますから)。
しかも、統一朝鮮が登場する=朝鮮族が多く暮らす旧瀋陽軍区(所謂戦前の満州)は密接な関係を築き、必ず統一朝鮮の拡大に話が及びます(皮肉な事に旧大戦の関東軍と同じルートが開ける事となる)。少なくとも経済的関係は急速に深まり独自の経済圏が発生するだろうことは誰にも止められないでしょう。
 ↑
米国にとって、一番安上がりの解決策はこれで、
仮に「CIAに切れ者がいたら」の話ですが、
裏から韓国左派を動かし(米国は北主導の統一朝鮮が中露含めたユーラシア圏だけで核抑止を目論むなら核保有を認めると言っちゃうとかね)、米韓同盟の解消と北主導による半島統一に向かわせることは明白です。


韓国左派の心情的にも上記シナリオは”望むところ”な筈なんです。
・韓国主導による韓国だけの判断で戦争を回避し且つ半島統一ができる
・大国からの独立は(米国含む)韓国の悲願でもあり、それが一発で成立する
・昨今の米国は韓国を冷遇しており既に血盟などとは呼べない
・そもそも離米工作をしていた中国は(自分でやってたんだから)この動きに反対できない(まさか中国がどの口で「韓国には米軍基地を残せよ」と言えるのか?)
・北主導の統一といっても、中国における香港のような二制度で連邦を組めばいいのだから国民世論も説得可能だ
・今でも財政を圧迫している軍事予算の全てを北への援助補助金にしてもいい、悪評高い徴兵制の廃止を全面に出せるのだから選挙でも勝てる
・北との間で”ユーラシアドクトリン”を合意し米軍の半島からの撤退を条件に「この核は(印パ同様に)ユーラシア地域だけに限定する核抑止である」と大々的に発表すれば、なんだか軍縮っぽくも見えるから国際世論もリバランス中の米軍も支持するだろう(印パがそうなんだから)←それを民主国家の韓国が保証すればいいのだ
・この合意により北朝鮮への制裁も無くなり、旧満州地域を含む広大な経済圏が形成され、それは韓国の経済を更に成長させるのだと国民にアピールできる(前政権の言ってたスローガンも似たようなものだからこの提案に保守も逆らえない→「統一は大当たり論」)

●青瓦台、マジに考えているシナリオじゃないかと思いますよ(たぶん日本の左翼マスコミもこれを絶賛し大応援するんじゃないスか)。

しかし、上記は北東アジア情勢として最悪のシナリオです。
(中国内戦を含む大戦争に発展する可能性を含みますからね)
肝心要の北から「うーん、ちょっと待ってください…」と言われそうですけどね。
どうでしょう、文在寅(ムン・ジェイン)政権にその度胸はあるのか?

マジな話「本気でやります」って仁義を切れば、
米国は含み笑いをこらえながら容認すると思いますぜ。
(日本に対しては「ゴメンけどたぶん周囲は大変な事になるからさ、とっとと憲法改正した方がいいと思うよ」とか言いながら。)
もう何でもありになってきちゃってますからね。



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