2017年03月24日

経験値と現実認知

たとえばクマの子供が巣穴から出た時、
あるいは草食動物の子供が出産直後に草原で立ちあがった時、
「ここが現実ですか」を知るわけですが、本能がバリバリ現役の動物の場合そのファーストインプレッションはナチュボーンであり、種として”高いレベルで共有”されます。
言い換えるなら本能と自然の関係性における種としての”普遍的共有認識”(概念では無く『共同幻想』では無い)。

勿論全く同じ現実認知を獲得するワケじゃありませんが、個体差というより自然環境の気まぐれのが大きく(偶然水の無い気候変動期に生まれる場合もあるでしょうから)、そんな差異すら現実そのものにより支配される(社会の概念は無くその自然環境としての現実があたかも神に匹敵する絶対の権威として実存しているかのように)。

直立歩行が原因とも類推されている人類ヒト科の場合、
生存のために本能を壊して(或は摩改造して)繁殖期における特異なモチベーションを常時発動する格好の”哺乳類としての特性からの乖離”によって自然環境との親和性と申しましょうか、運命共同体的関係性が切れちゃっている生き物は、
母体内にいる時から奇妙な音楽聞かされたり、
「私がママよ」などという荒唐無稽な言語という『共同幻想』に速攻さらされたり、
「そこは戦場だった」まで、始めて視界に入る景色も千差万別と、

人類ヒト科は『現実の原風景』というようなイメージにべらぼうに個体差があります。

そりゃね、どこかで現実を認知する場合”ものさし”ってものがなけりゃ事の軽重を判断できません。
この初期的認知は(「驚く」というつかさつかさで何度も更新されますが)「原始トラウマ論」とでも捉えられる代物で、
なんだかんだとその後の現実認知を左右します。
特に、何事もデフォルメにより誇大視してしまう”幼児期”ともなれば、人類ヒト科大半の「原始トラウマ」はトンでも級に現実から乖離しているでしょう。

この辺を(大きな驚きが派生するポイントとして)各種反抗期に大規模アップデートするのはするのですが、
「潮の香が懐かしいぜ」なーんて日活アクションみたいな台詞部分は(成長期における認知修正項目外でもあるため)そのまま温存されもする。

■メンタル問題ともなり得るこの初期現実認知「原始トラウマ」ですが、
「すっごくあーじゃないか」のようにですね、どこかに感情的興奮を伴うエピソード記憶となっていると、リスクとなる可能性が大きい。
”エピソード記憶”がいかんのじゃないのですよ、
詩的情緒的な感動であれば興奮を伴っていてもメンタルリスクにはならない(デフォルメ係数かかってても対物評価ぐらいのものだから→どこにでもある木や石が誇大視され芸術的存在となっても自我構造の日常にほとんど関係が無い)。

人間関係などにおける(快体験でも不快体験でも)興奮伴うエピソード(或は幼児特有の勘違いによるデフォルメ)、こういったものが「三つ子の魂伝説」なんかのネタ元なんだろうと。
何事もケースバイケースなので(中の人が違えば結果も違う→双子が同じ人格とか無いし)、それが全てって意味でもありません。
「そこにも合理的根拠がある」って類の話です。


■さて経験値なんてものはですね、
「実体験である必要も無いのです」→「映画ナントカで僕の人生は変わった」とかありますから。
つまり『自意識』に自由度が高ければナンボでも”驚き”を伴う経験は実体験で無くても(映画や音楽などの芸術でも)獲得可能なんです。
 ↑
重要なのはココ
結局のところ、メンタル問題が面倒なのは『自意識』の『抑圧』に成功しちゃっているからで(文化や芸術などに触れて心底驚くような自由や余裕が『自意識』に無い)、
やれ生まれがどうだ、最初に体験したなんとか話があーだったからもう逃れ得ない運命だなんて事は”無い”のです(そういう個別具体論には一切何の意味も無い)。

それこそ「芸術体験みたいなものは想像だけでも可能」なのであり、
どれだけ『自意識』の自由度が重要かって話です。
「快感原則の問題は、快感原則で対抗し得る(芸術体験も快感であり興奮ですから)」
毒を持って毒を制すじゃないけども、
人間の現実認知ってものは、その時その時常に「こうだろうか、あーだろうか」と探求は続き(バッティングは奥が深いみたいに)、その都度アップデートされて幾分かのニュートラルな歩留りが成立するのであって、
 ↓
●抑圧状態や思考停止状況にある場合(修正アップデートプロセスも止まるのだから)、殊更に妄言などの状況が発生していなくても、
「その段階で現実認知は何らかの偏向をどこかに派生させている。」
(特にここは鬱症例における”抜け出せない悪循環状況”として確認できる。)



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
コメント欄に問題となった同趣旨の投稿が続いたため、暫くの期間ブログのコメント欄トラックバックを閉鎖します。閲覧されている方には不自由となる部分もあるかと思いますがご了承ください。(再開までの期間は未定です)
詳しい経緯は下記リンク及びサイドバーコメントリンク表示の説明参照
コメント欄の削除があった件(関係障害について)
http://kagewari.seesaa.net/article/402054291.html


■私のミスで時折記事のコメント欄などが承認制になっていたりしますが(或いは昔の記事など)、現在のブログ運営方針が「コメント欄トラックバックの閉鎖」なので、仮に投稿があっても内容に関わらずもれなく削除となりますので宜しくお願いします。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
posted by kagewari at 12:09 | 心理学テキスト「Why not」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【web投げ銭(記事リクエスト)】
amazonギフトカードによる『web投げ銭』の受付
amazonトップページよりギフトカード購入→Eメールタイプを選択
同ページの「2. 詳細を入力する」に金額と、配送Eメールあて先info@kagewari.sakura.ne.jpを入力
詳細は以下記事参照
記事リクエスト再開
https://kagewari.seesaa.net/article/500418743.html

<収益は当事務所運営経費に当てさせていただきます>

<利用料金の値上げ24.1/23,8/2>
値上げの経緯は以下
https://kagewari.seesaa.net/article/502153223.html
https://kagewari.seesaa.net/article/504221178.html
<送信先メールアドレスの変更24.1/25>
サーバ移転に伴い送信先メールアドレスが変更されてますご注意ください
→送信先info@kagewari.sakura.ne.jp


【注意事項】
・ブログタイトル下の利用規約を必ず読んでください
・プライバシー保護のためお名前は”HN”でお願いします
・メッセージ欄「記事リクエスト」が可能
※リクエストは”記事内において引用される可能性”がある点留意の上、プライバシー保護の範囲内で記載ください(記事内引用に合意したものとします)
※縁起物的なカンパは少額でも歓迎しますが、意味のわからない反論を”100円以下で連発する依頼”は偽計業務妨害に相当する準違法行為であることを理解できない方はご遠慮ください
■返信記事を予定する際の目安
24.8/2料金改定【ドトールコーヒーメニュー、ハニーカフェ・オレMサイズ410円から】受付します

・ガタガタ文句があるなら問い合わせメールなど利用すればいいわけで(着信拒否など対応可能なので業務妨害とは言い難い:それでも1回は送れるし)考えて利用してくれたまへ
※問い合わせ代表アカウント(レンタルサーバ提供)はGmailへの送信に安定性がないため、私から返信ある場合は予備のGmailアカウントから返信となる場合があります。

必ずリクエストに答えるなどの対応は”できません”が
(閉鎖された「コメント欄」や『公開掲示板』の補完として)
可能な限り質問等には答えていこうと思います

※送信にはAmazonのアカウントが必要です
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■■■『有料相談』の依頼は以下Pから■■■
https://kagewari.sakura.ne.jp/kage2.htm

現在は基本的に『簡易相談(依頼文2000文字まで)7,700円』『簡易相談ハーフ(依頼文1000文字まで)4,000円』「テーマ限定300文字1,000円」のみの受付です
(※サポートの200文字500円は『簡易相談』の後に週に2回まで利用可能)
(『簡易相談』の利用は原則月1回のみです《ハーフは月2回まで》、テーマ限定は週2回まで)

■ご存知と思いますが、レンタルサーバアカウントの多くはgmailへの送信に安定性がありません(受信に関する障害報告はありません)。gmailからの依頼の場合にはセキュリティを担保した別途専用アカウントを用意しています。

相談のコースや方法などやり取りの後に、
有料相談専用アカウントのメールアドレスをお伝えします
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
comments他

・コメント欄は『公開掲示板』同様に原則削除禁止です
(基本的に削除依頼には応じられません、削除依頼は投稿禁止ワードとなってます)

・SPAM対策として一部キャリアからの投稿がIP規制の対象となってます
(同規制キャリアから登録抜けによる投稿がある場合、投稿は自動削除されると同時に規制IPに追加登録されます)



現在コメント欄閉鎖中 (2014.7.26〜)



タグクラウド