2017年03月16日

『共同幻想』としての『家族』(社会)の崩壊

シングルマザーが急増しておりまして、
これといったわかりやすいグラフは無いので以下ソースからかいつまんで説明すると
総務省 www.stat.go.jp/training/2kenkyu/pdf/zuhyou/single4.pdf
子育て世帯数 http://todo-ran.com/t/kiji/13533
シングルマザーの現状って世界的に見てどうなの!?
http://shinmama.jp/childcare/1771/

ちょっと古いDATAですが(2010から11年)
子育て世帯総数が約1200万でシングルマザー世帯が約124万なので約1割、
日本のシングルマザー世帯は微増ですが、その一割を占める「未婚のシングルマザー」はここ10年(2010年時)倍増の勢いで、全体として微増のシングルマザー総数を押し上げる主力となっている。

(ちなみに現在日本のシングルマザー総数におけるその原因は離婚が圧倒的。ちなみに婚姻数に対する離婚数という割り算の離婚率は約3割となるが、離婚率ってのはなかなかこれという統計の取り方が無いのでここは参考で。→親が離婚した経験を持つ子供総数の割合統計だと1%とか整合性が取れない数字もあるので誰か整理してください。後述DATAだとシングルマザーの出産率だけでも2.3%なんだが、、)

2016、17年にかけて更に上記傾向は更に強くなっていると思いますが、
世界の傾向は「婚外子の割合DATAが以下」
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/1520.html


各国倍増しておりまして、フランスやスウエーデン、デンマークは50%超えてます。
(オランダ、英国、スペイン、米国も40%越え)
●日本も「子供手当」が充実してくれば諸外国に近づいていくと思われです。

理由は簡単で、『共同幻想』としての『家族』運営する場合親の権威性の建て前というか合理性は相続する家督があるから派生するもので(わかりやすく言えば欧米なら貴族、日本なら武家の跡継ぎに始まり、家伝統の農地や商売などの継承)長男総取りなどの男子相続があるから現責任者の男親には物理的な権力が発生し、その権力をバックに権威実力が発現するワケです。
よくサラリーマン世帯の男親が「どんな父親であるべきかわからない」なんて話もよくありますけど、そりゃわからないのでは無くって(笑、家督相続を前提としない家族運営における父親の親権は法律上存在するだけで実行力のある権威は最初っから”何も無い”のです。

■もうちょっと簡単に言えば「跡継ぎの男の子の産めない嫁はクズ」みたいな時代が終わったのだとしたら、『共同幻想』としての『家族』も”結婚幻想”も終わったんだよって事。
(勿論その趣旨は女性差別『共同幻想』の終焉であり、女性特有に広範に見られるメンタル問題である「結婚願望」における”結婚”という言葉に連想される権威的タイトル感の消滅。)


言うに困って男の育児休暇だ、イクメンだなどとわけのわからない話に及んでいますが、
●ちょっとトンでも級に属する武田邦彦教授の雑学によれば、赤ん坊は女性に抱かれると”なんとかホルモン”分泌が促されて安心感を得る事できるが、男性の場合(実際、動物の本能としてみれば男親は場合によっては《実子なのか他のオスの子供か区別つかない場合が多いので》子供を殺す存在)そういう事が無いので、赤ん坊のストレスになるって話。
(ネコの子育てなんて、母猫が近づくオスネコを片っ端から攻撃して追っ払う生活ですから。)

イクメンなんてのも気持ち半分左翼リベラルの自己満足みたいな気もします。
ここ、男性保育士や男性が育児に協力することを否定しようって意味ではありません。
後述のとおりで「あたかも父親の不在が過程にとって大きな欠落であるようなイメージ」がその目的になっていたら(それはなんちゃって『共同幻想』と化し)別の意味で問題になると考えているのです。


●シングルファーザー世帯事例もありますので、男性への逆差別となってもいけませんから配慮は必要でしょうけれど、
家督相続に始まった『共同幻想』としての家族社会なる概念が崩壊していることを前提とすべきで「男性の育児参加をあたかも左翼的ポリティカルコレクトネスな仮想権威付けによる『共同幻想』」として家族社会を形骸的に引っ張ろうみたいな話になるのであればいただけない話です。
(これ妙なところから育児不安などのメンタル問題リスクとなる可能性もあると思うのですが、、←仮想『共同幻想』の権威性がいかにも付け焼刃である。)


ぶっちゃけ、公共セクターによる育児支援や所得が保障されていれば母親にとって父親はいてもいなくてもいい。
(恋愛は?家の外でもできることですから。→幼児虐待事例などの悪循環は「家の中に無理筋で恋愛持ち込む」からおかしな事になっているんで、)
見方を変えれば、家督相続としての権威づけの消失により、親権として「出産当事者としての母親」のタイトルのが上回るって感じでしょうか(科学の世界が人工的出産システムを開発するまでここは普遍)。
■「母系優勢」になるって事です。
シングルファーザーへの逆差別とならないよう配慮は必要ですが、実際家裁なども親権判断において上記判断に一定の合理性を置いている。

この場合、権威の後ろ盾に親権者が『共同幻想』的権力を行使する階級運営はできませんから(せいぜいが出産と育児の恩人)、「父親らしいってなんだろう」なんて事を悩む方がおかしな話で(その意図は威厳やら権威性やらってイメージなのだから)、「子供の前で母親の配偶者(一世代限りの家族企業の共同経営者)としてどう振る舞うか」と考える方が近道なのでしょう。

※現代社会における父親ってのは家族法人における「外部取締役」みたいな位置づけで考えるのが合理的なんじゃなかろうか。

■などなど、欧米のように子供手当や母親の就労支援が充実してくれば婚外子の割合が激増して当然。
この場合、その母親像も『共同幻想』としての『家族』運営時代のものとは違い(その当時は権威者父親を補佐する大番頭みたいな位置づけでしたが)、子供が大人になれば友人関係みたいにもなる水平的なものとなり「子供に誰かの夢をたくす」みたいな荒唐無稽な発想も無くなります。
(子供を自分とは別の個性を持つ別個人として尊重する方向になる。近未来には成人時に苗字を自分で好きに選択できるようになるかもしれない。←てか武士ってそもそもそういう文化だったし→『諱《いみな》・字《あざな》』)

※更に自立を最優先とする帝王学的に武家などでは親が直接育児に関わらないだとか、欧米貴族においても子息を幼少期から全寮制学校に通わせるだけでなく、”いいとこ”の母親は子供の時から実子を”さんづけ”で呼ぶなど、それこそ本家本元の家督相続を前提とする『共同幻想』系『家族』社会からしてしみったれた家族ごっこのような慣習を持っていない。←また、この様が愛情に欠ける行為だと考えるのも間違いでしょ。
 ↑
いやいやそんな王侯貴族の話がフロイト先生のエディプスコンプレックスの始まりじゃネーかとご意見あるでしょうが、それは逃れようも無い本物の権威と権力をバックに行われたからの話で(更にマジ暴君だとかやれ妾の子供だとかもあり〜のな話)、育児環境が直接の原因になったワケじゃありません(だからエディプスなんであって)。

フランス革命以降の「庶民の貴族生活の模倣」の中で趣旨がえらい方向によれて行き(日本にあてはめれば明治以来の「庶民の武家ごっこ」でしょうか)、あられもない方向に進んだ慣習があたかも文化伝統だと勘違いした『共同幻想』と化してしまった事の方が意味不明で(根っこから権威やら正統性崩れているし)、各当事者も「内心どこか不安げなまま」継続していただけの話です。


■時に欧米などの研究でシングルマザー世帯の子供にメンタル問題の発現が心配されるみたいな話もあるようですが、これは時代変遷過渡期における貧困問題や残存する「なんちゃって『共同幻想』系『家族』を自称する人達の煽り」などを”被っちゃった”ケースも想定すべきですから(或は自分も離婚によりシングル化している部分を権威的な落伍者感などと誤解しているなど)、
シングル世帯が過半数を超えメインストリームになればそのもリスク減少する。

※シングルマザー世帯の再婚における幼児虐待を心配される方もいると思います(報道の印象だとそのパターン多いですから)。
このパターンの幼児虐待は母親側にメンタル問題や依存傾向などが散見される場合に発生すると考えられるので(でなければ虐待事例に及ぶ夫婦関係を継続する動機が成立しない)、現在進行中の保育園待機児童ナントカじゃありませんが、
母親育児放棄が動機なら公共保育の充実で吸収できますし、前述メンタル問題関係はそもそもが『共同幻想』系『家族』の崩壊過程において派生しているのですから同幻想が実数として少数派化するなか同リスクも前述同様に減衰するものと思われます。
 ↑
繰り返しになりますが「”結婚”という言葉に連想される権威的タイトル感の消滅した社会」「結婚幻想の終了した社会」を前提としてますから、
同時に「不倫」という言葉が恋愛を連想するように男を家に入れるって概念と恋愛には直接の関係が無い。
(結婚タイトルありきで結果として出産につながる事例も前提としていない。)


■昔、私が冗談ネタで考えたメンタル問題解消家族計画法案に「子供ができたら離婚法」ってのがありますが、同様趣旨です(出産後の再婚はできず次の子供が欲しい場合は別の男性でなければならい法)。
子供手当をどうすればって?男性だけ特別税率高くすりゃいいんです(笑

家族幻想の消滅により現代メンタル問題も構造論的には減少することになります。
社会のニーズとしては哲学的な意味の(『単独者』社会を迎える問題として)文系世界の自己選択など”幸福な悩み”に取って代わられていくのかもしれません。
そういう需要であってくれる方が日本独自に?発展した”文系心理学”も好ましいと思うところです。



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