ゲーム性って話をメインに語ってきたワケだけれど、
そりゃ世の中には「8Kモニターじゃないがリアリズムはゲーム性だけじゃネーだろ」なご意見もあるでしょう。
ところが8Kモニターなんて世界も行き着くところのリアリズムはゲーム性と大きく違わんのです。
眼前に広がるリアルな映像って、そりゃね普段目で見ている世界はそのまんまなワケですが(笑
「その反対は何か?」で考えりゃわかりやすい、
ピカソやら絵画の世界に一時広がりをみせたシュールレアリズムであったり、
さらに180度角度を変え「漫画やポスター、イラストやアニメの世界におけるデフォルメ」、
漠然と見える360度の視覚情報ってそれだけだと環境に過ぎず(もう脳内では空が真っ青な一色情報とかね)、そこに何があるのか(自分の現実って何だ)捉えるのは難易度高い事項なワケです。
すーっと無関心で通り過ぎれば8Kどころか脳内では数ビットの情報に簡略化されてたり、
芸術や表現の世界がそこに反抗したのは「ここだ”ここ”」みたいな部分でしょう、
(更に付け加えると「妄想と呼ばれる偏向も脳内では本当に嘘では無い(脳内では本当)論」も上記背景に符合する現象だと考える事ができる。)
以下の解釈が映画評論的に正しいのかそこはご容赦いただくとして
デニーロ主演の名作映画『ディアハンター』
戦争映画を背景に、これと対比する世界として描かれる故郷の大自然の中ハンティングのターゲットとしての鹿をライフルスコープに捉える世界(自分の現実はここだよとその鹿に自分の姿をみつけるように)、これに対し自我が壊れてしまった友人は戦争惨禍トラウマから逃れられず戦地外郭に残されたままロシアンルーレットゲームのプレーヤーとなってしまう(彼は自分に銃口を向け)、
どこに自分の現実を見出すのかって部分が暗喩的に描かれています。
たとえばですね
『共同幻想』に依存する「承認欲求」ってのがあります。
(そこにエディプスコンプレックスが結合すると「権威者某に認められなければ僕に生きる意味なんかないんだ」みたいな意味不明で極めて従属隷属的な強迫心理になるわけだが、)
かくかくしかじかの行為を仕事なり活動なりで社会が認めれば一人前の社会人(生きる意味を定義したよとばかりに)、戦国武将なんかの世界で言えば「お前の死に場所はワシが決めてやる」とかさ、
”あてがわれる現実”とでも言えばいいのかな。
(反面それは強迫性を伴うので「なんとかだれそれに認められるような”なんとかかんとか”でなければいけないんだ」みたいな窮屈で意図不明な世界にもなってしまう。)
勿論(指定されない)眼中にない”それ以外”は「真っ青な一色情報」のように切り捨てられている(ある種のデフォルメ)。
話を戻すとだ、
すーっと無関心で(無意識に)通り過ぎれば8Kどころか脳内では数ビットの情報に簡略化されてたり、
これが存在の希薄さって事だわね。
(『単独者』論で言えば、「自意識マターが対峙するべく現実(情報量)が薄過ぎる」)
前回のゲーム性論議に戻って考えると、
(今回の話で言えば莫大な情報量をともすれば捨ててしまいかねない現実世界において)対峙するべき(抗(あらがう)対象)自分にとっての現実ってのは(『単独者』論的に言えば)自分で探し選ばなければならない(そこに難易度が発生している=ゲーム性)。
あなたがハンターなら「抗(あらがう)べき対象をライフルスコープ越しに覗いているのだろう」と、
それが自分の現実であり、同時にそこが自分の実存証明だったりします。
「社会人だからスーツを着ている」←これも概念は同じ(営業マンがスーツを戦闘服と呼んだりすることもあります)。
特に『共同幻想』的強度の高い社会はだいたい「ユニフォームがある」ものです(仲間でトンチンカンなものを作ったなんて事件も先日ありましたね)。
ゲームで言えば「このゲームの(挑むべき)難易度(敵やらコースやらの仕様)は何か?」がプレイ選択時の指標になるのだから。
『単独者』には単独者の、『共同幻想』適応選択者には共同幻想世界の、それぞれに現実はあるんだと。
そして個性化するって事は(『単独者』化による分散度が高まる)「現実の意図するものからして多様化する」という意味なのであり、
●「多様化する現実」なんて言葉は言葉としてどうなのってご意見もあると思いますが、
脳内認知と自我の構造から言えば「多様化する現実」の表現で正確なのです。
(逆さまに言えば、選択時難易度の話以前に、あたかも「自分ではどうにもならない”現実”があるじゃないですか!」のような認知が強くある時、恐らく”現実”なるものが既にその概念から強迫的な背景となっているのだと言える。)
非常に内容アレなテキストになってますが(笑
何か意図して物語チックに伝える内容の無い話なので、
とりつくしまの無い解説ともなってますが、
かなり真剣に書いるんですよ。
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