2016年10月13日

あえてガチ右派の方へ書いておこうと

ちなみに私は政治的に「保守系リベラル」ですが、
■古い世代の政治評論家は「左派と福祉=大きな政府」、「右派と自由主義経済=小さな政府」と規定しますけれど、それ大きな勘違いで、
福祉に関して言えば、先進国の場合民間やNGO・NPOの社会資本を前提に(所謂民間公共セクター)、福祉政策を行政に依存する必要性が無いことと、所得分配を進め自由に選択できる福祉とするのが筋論だろうと思うからです。
すべからく「所得分配による小さい政府の高福祉」がモデルになります。
そこに右も左も差異はありません(これ同時に経済政策ですから)、

政治と経済政策というか、大きく分けて「経済学的には大きな間違いと思われる緊縮財政派」と、「財政含めてインフレターゲット派」がありますが、特に日本の場合政治資金含めて官僚のお世話にって議員さんもおりますので(政党と関係無く)、選挙に弱い議員は前者・選挙に強い議員は後者の政策を標榜する傾向があるって感じです。

(ちなみに福祉を行政に依存するから、天下り含めて無限に行政コストが肥大化してしまうのであって、所得分配系の選択的福祉の場合小さな政府志向となる。)

■現在の安倍政権は現代先進国政策を模索するなか「小さな政府の高福祉」にチャレンジしている側面もあり(政策内容は小沢民主党に近く、あー見えて小沢氏本音は安倍政権評価していると思います)、ご覧のとおり、迷走している民進党も(政権時代に財務省派が台頭してしまっため)政策内容が矛盾だらけで見えにくいですが「小さな政府の高福祉」とならなければ表向きの政権公約と辻褄が合わないのも事実。←そのまんまだと実は違いが無いというか、政策論だけで言えば民進党はおおさか維新的に非主流派である安倍政権を支持していてもおかしくなかった。

大きな対立軸が”無い”ものだから、国会では「なんだか妙なプロレスのための対立」みたいな斜め上の話になっているところです。

この辺から本題ですが、
●与党野党において本質的対立軸を求めるとすれば「安全保障」でしょう。
「日米安保を前提とした軽武装」か、
「自主防衛系を前提とした重武装」なのか、
(※自主防衛で軽武装の可能性は末尾に記載)

■重要なことなので抑えておきたいのですが、
日本の国防予算は世界的に見れば「異例に少ない」です。
(世界を標準することはないけども、抑止力論で考えれば世界標準にしなければ均衡しないことによる空白が、日本一国の問題だけで無く地域の安全保障そのものを不安定化させてしまう→周辺国に軍事的冒険主義を台頭させてしまうなど。)
●世界標準を前提にするなら国防予算は「少なくとも現在の倍」は必要になります。→日米安保のコストでどうでしょう総額1兆円ぐらいかかってるかなと思いますが、それでも「年間3兆円程度はお得」になる計算。
ちなみにですが、防大系識者の計算では「今から日米安保無しの地湧防衛整備をするなら(著しく現行装備が不足しており)少なくとも10年間は25兆円近く(約5倍)積み上げてようやく整う」計算になります(整った後にダウンできるととしても)。
自主防衛を考えるなら、憲法趣旨が非戦ですから打撃群を大幅に割り引くとしても最低100兆円近くはなんとかしなければならないでしょう。
しかもその増額規模は周辺国や左翼思想な方からやれ軍国主義だと批判されるだろう事は言うまでもありません(=そのままだと実現性が無い)。
 ↑
ガチ右派の方や反米独立派の方は、日本が戦争に負けて一度完全に武装解除されちゃった事実を忘れちゃいけません。
国防費を幾分かでも低額のまま整備を進めるつもりなら、何らかの「革新的な軍事ドクトリン」をセットに政策提言しなければ単なる空想になります(周辺国も迷惑する)。


話がややこやしくなる背景に、
■安倍政権に代表される現在の保守勢力による「改憲趣旨」があります。
現行の改憲論議は日米安保を前提としているため、何気にタカ派的内容を期待されている方もいるのでしょう(特に左翼な方こそ軍国主義的内容であって欲しいと思っている事でしょう)。
しかし実態として自民党の憲法改正案には「日米安保を前提とした軽武装」のスタンスを変える意思が”無い”のですから「憲法9条護憲主義の延長」に過ぎません。
(憲法9条による日本の非武装は当時の米国占領軍を前提としている=憲法9条とは実態として暗黙に米軍駐留を国連軍に見立てそれを前提とした条文です。簡単に言えば米国軍事力による世界平和に日本は一切コミットしませんできませんという意味であり、故に日米安保を前提とする改憲案は=どうしたって9条に関して大幅に改憲する内容とは”ならない”。)

ガチ保守であれば「改憲の趣旨」は、国防軍創設により米国との同盟関係は維持しても日本の防衛は日本軍だによる自主防衛を大前提とするべきなので、日米安保の見直し(米軍基地の大幅縮小)は最重要項目になるからです。
安倍政権の改憲趣旨はそっち方面の話になっていません。

自民党の憲法草案をもって批判する人も多数でしょうけど、
あれは”なんちゃって”だと、自民党内でも思われていて、
憲法改正:12年草案一部棚上げ 自民、保守色弱め議論 - 毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20161008/ddm/001/010/176000c

(自民の憲法草案におけるやれ道徳がどうしたなどの保守系情緒的部分は、前述の根幹を変えられないからこその中二病的な、、なんというかアレなんだと解釈すべきところでしょう。)

そもそも先進国が今時軍事大国化目指すような合理性はどこにもありませんし、ナンボ保守でもそこまで馬鹿な人はいません。前述のとおり予算的にも”到底不可能”です。

■イメージによる誤解も多数あります
何気に中立傾向の強く、高福祉国家である北欧諸国(左翼インテリの方に常に賞賛されておりますが)、ほとんどの国が過去徴兵制であり、更に近々復活の予定です。
(冷戦崩壊で一度各国徴兵制廃止しているっぽいですが、スウェーデン・フィンランド・ノルウェーなどが『”男女平等”徴兵制』を再開するらしい。)

日本の自主防衛を考える場合、防衛だけでも陸軍25万人は必要とされれており(現在の陸自は約15万人)、人手からして足りません。北欧のように徴兵制を導入したらどうかという向きもあるかと思いますが、戦力としての実効性から見ても先進国の実情から見ても、おおよそ実行性がある論議ではありません。
(正攻法で不足人員を考えるなら自衛隊の人員増や緊急事態法の整備では無く、海保・警察・消防が自動的に補助的役割を担うワケですから、世論や周辺国への政治的配慮も考え「海保・警察・消防(指定病院の機能増強など)」←こちらの充実に努めるのが現実的でしょう。)

こういう話になると速攻出てくる論議だと思うのですが、
●ガチ右派の方へ言いたい
・核武装論はナンセンスである
確かに数か月あれば一部経済人が「原爆を造れると豪語している」という都市伝説はありますが(自衛隊はその数か月守ってくれればいい的な)、
そこでできるのはテロリストによる核運用程度のものであり(爆弾はあるよ的な)、核クラブ先進国における相互破壊(AMD)などを可能とする戦略核兵器インフラ構築には訓練を含めて10年かかるとも言われてます。
且つ、核武装が安上がりというのも間違いです(米国の核軍縮の狙いのひとつは予算の節約)。
現在の自衛隊における通常兵器の開発においても何年かかかっていると思っているんですか。

・自衛隊の魔改造のフレーズでお馴染みですが「日本には超兵器開発能力がある」伝説は”伝説です”
(ドイツ製品の高性能伝説にも通じる話です→ドイツと言えばオーバーエンジニアリング。→反面教師がロシアのAKシリーズでしょう。)
昔ガンマニアだった人間の”基礎知識”としてですね「用兵からして大丈夫か日本軍」が間違っても現代用兵と武器の運用に関して先進的だと思わないほうがいいです。

サイドアームの拳銃は14年式から94式までおおよそ名作とは言えず(14年式が正常動作した場合の命中率はそこそこだったようですが)、とかく威力の点において弱い、信頼性も不足してました。
小銃に至ってはまだボルトアクションの戦前の方がユニバーサルかなと思うぐらいで、戦後六四式の安全装置はトンでも無い位置にトンでも無い方式で存在してましたし(親指ひとつで解除操作もできない)、反動を抑えるために弱装弾も用いてました。
この点は現代の89式の安全装置レバーのナンセンスさも継承されており(どういう発想したらこうなるんだレベル)、最も信用できるのは現在自衛隊サイドアームである”ライセンス生産のSIG”というレベルです。

民間防衛で「自由に銃が選べる」のだとしたら、
ガンマニア的には自衛隊採用の銃は選ばないと思います。残念ながら、
(それこそ使えるのはサイドアームのSIGぐらい)
ですから技本の開発しているその他の新兵器とやらもなんだか心配なのです。
(思うに文化的理由で)自動小銃の安全装置のデザインすらまともにできないんですぜ?
知ってる人は14年式の時から言われている話なのに、、。「100年たってもわからない」というのがキャッチコピーなら別だけれど…。
様々な自主開発装備も、米軍的に「すっごく高性能だけどなんでこうなる?」って部分が多々あるのじゃないのかと心配になるのですよ。

<しかし新しい安全保障の政策提言により「自主防衛でも軽武装」可能かもしれない>
・トンでも兵器や用兵のアイデアだけは常識外れに秀でている
(ひょっとするとガラパゴス的な部分の裏側面なのかもしれません)
日本といえばサブカルの国、発想における制約が低い国です、
都市伝説に「リニアモーターカー路線の某所を改造すると”超長距離レールガン”として某国が狙えるようになっている」なんてのがありますが(シン・ゴジラの鉄道爆弾作戦の発想元に関係していたかも)、そんぐらいのトンでもを考えるのは日本の得意とするところ。
●半分皮肉なのですが「常識外れな戦略と兵器開発部」←このような組織を立ち上げるだけで抑止力になる可能性がある(現代の安全保障において重要なファクターとして敵国の世論への影響ってのを忘れちゃいけません)。

・米軍はJAXAの惑星探査衛星誘導技術を明解に兵器開発技術として認識している
・海洋発電(風力・波力)に全力を挙げる(いろんな使い道があります)。
・航続距離の長い無人ステルス”早期警戒機”の開発

かなりのものが民生技術であることが重要じゃなかろうか(民生技術の予算増なら誰も軍国主義とか批判もできないでしょう)、
■確かに過去軍事が世界の技術を引っ張ってきましたが、
戦後日本の在り方ってその逆でした(大和から新幹線→リニアからレールガンのように)。←てか現代先進国がこのスタイルなのだろうと思います。
憲法改正や核武装論でなんでも解決するような話ではありません。
(それこそ安全保障は相手もあることですし)
てか、現在の安倍政権が目指している憲法改正は(暗黙に)そういう趣旨ではないしできません。
戦闘機開発の実験機であるX-2も重要ですが、国力の本質的には本田ジェットやMRJの方が大事なのではなかろうかと思います(確かJAXAは超音速旅客機開発してますよね)。

核武装論もそうですが、日米安保の今後もしかり具体的な安全保障政策論議抜きに「何の話をしているのか謎の与野党対立」されても誰も得しないワケで、
ガチ右派の方も、いたずらに左翼な方を煽る方向では無く(国会でプロレスごっこやってても面白いだけですから)、且つ実効性のある大人の対応を期待したいところです。
(この点左翼な方には全く期待できない状況ですから、、。)
米国のリバランス政策もあって、日本の周辺は不安程度増すばかりです。
賢くこの時代に日本が貢献する方法ってあると思うんですよね。


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posted by kagewari at 23:16 | 精神分析時事放談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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