2016年07月26日

『結婚願望』という強迫心理の変遷

お題はこちら
20代男性の53%が交際経験なし 恋人がいるのは5人に1人、結婚願望も激減
http://news.biglobe.ne.jp/domestic/0622/blnews_160622_7568338403.html

(一部引用)
明治安田生活福祉研究所は、全国の20歳から49歳の男女3,595人を対象に「恋愛と結婚」に関する調査を実施し、結果を公表した。
調査結果によると、20代未婚男性の53.3%、30代未婚男性の38.0%が交際経験なしと回答。女性では20代未婚の34.0%、30代未婚の25.7%が交際経験なしだった。3年前の2013年度調査と比較すると、20代・30代の男女とも交際経験がない人の割合は増加しており、特に20代男性は30.2%から53.3%と23.1ポイント上昇している。

恋人がいる人は、20代男性では 22.3%で5人に1人、20代女性では33.7%で3人に1人だった。恋人がいる人の割合は低下傾向で、特に男性は、20代が2008年の45.8%から22.3%に、30代も37.7%から18.0%へと、いずれも半減している。

結婚願望がある人は、20代では男性が38.7%で2013年度調査の67.1%から28.4ポイント低下、20代の女性は59.0%で82.2%から23.2ポイント低下。30代男性は40.3%で52.9%から低下、30代女性は45.7%で60.3%とから低下と、30代でも男女とも10ポイント以上低下した。

現代社会構造の変遷で重要視している「新卒社員の3割が3年以内に辞職」であるとか、
総選挙などにおける「支持政党無し浮動票の比率」などにも符合するもので、
アバウトに要約すれば、『戦後自由恋愛幻想』や『昭和の結婚願望』の過半数割れが明確化してきたことを表しています(世代分析的に今後その動向はより進む)。政界における55年体制終焉などと同じ意味です(社会学的な構造の変遷)。
曰く『共同幻想』社会の崩壊時代であると、


■時にメンタル問題がある時(物理的に社会適応選択すら留保しているケースが大半なので)、
強迫心理成立による”梃の原理”(反動係数のようなもの)から、自動的に『共同幻想』適応社会の姿や幸福度イメージが過剰化し現実と乖離します。
たとえば「普通の人達には全員に恋人がいて青春を謳歌しているように思ってしまう」などなど、
この心理は「大事にとっておいた冷蔵庫のプリンを関係のうまくいってない家人に食べられてしまった時の激怒がプリンの価格に比例しない(係数がかかって怒りはインフレする)」のことで=この現象は言い換えると「(怒りの感情で表現されている)失ったプリンの価格があたかも名店のロールケーキ一本分に匹敵している」乖離を派生しているのであり、ここから転じて→「普通の人達はみんな名店のロールケーキとかを食べているんだ!」みたいな話になりますよってお話。

注:「単にプリン単価+食べられた損害不快(更に加害対象人物により変動)が加算された”報復倍返し”の法則なのではないか?」このように理解されてしまうかも知れませんが(流れ的にはそうなんですが)、上記説明の主眼はそこではありません。
プリンの実態は当初から無いが(『共同幻想』一般論として)誰もがプリンを食べている筈だというイメージが(既得権の喪失被害だという設定により)、あたかも冷蔵庫のプリンを関係悪化している人物に食べられてしまったかのような係数がかかり(脳内設定によって)、プリンを食べる日常性も”無いのに”関わらず、「プリン願望」のような強迫観念化した時のスケールが”無意識に”「ロールケーキ一本分の既得権物語」のように変容し(話の流れ的には単純な倍返しの法則でも立証可能なように)、自意識のまったく気が付かないところで「ロールケーキ一本分の喪失」と認知される(現実との乖離に無自覚なまま)誤認心理現象がその話の主眼なのです。
「みんなが日常ロールケーキ一本分の権利を行使しているのに」、、、(と思ってしまう心理)。


えー、話を戻します。
時にメンタル問題がある時、当該自我は自動的に『共同幻想』適応社会の姿や幸福度イメージが過剰化し現実と乖離します。
つまり「普通の人達には全員に恋人がおり、全員が結婚するのだ(私一人が取り残される感)」のような現実から乖離したイメージを抱え込んでしまう確率がとても高くなるわけです。
すると、
『共同幻想』適応選択者の誰しもが思った事も無い強い欲求で『結婚願望』がふつふつと湧き上がってきたりしますが(しかも想定されている幸福イメージがロールケーキの法則に肥大している)、ここまでの展開お読みいただければわかるとおりで「それは全く本音では無く、どこのどなたも(現実との乖離無しに)感じることができない大スペクタクルな話」となってしまうのです。
(上記心理は強迫心理本体ネタでは無く、連想による二次派生なので「桶屋が儲かる2回転」ぐらい本音から外れた強迫心理となる。)


ついでに補足すると、強迫心理の目論みとしては「本当に実現するつもりはあまり強く無く(脳は成功確率の高い選択に優先順位をつけますから)」→むしろそれが叶わないのだという鬱反転により「この世のどこにも存在しない夢のようなロールケーキの権利を否定された」的な絶望興奮を派生させ、あり得ない前提条件による(=そのままだと100%解決不能)出口のない鬱的興奮を伴う悩みに依存し抜け出せないなどという状況にも至ります(こうなると鬱なのかペシミスティックなナルチシズムなのか判別が不可能な状況にもなるので話は更にややこやしくなってしまう)。


話を戻します
<重要なポイントですが>
そもそも『結婚願望』は『共同幻想』適応社会段階ですら「強迫心理」なワケですが、
そこにメンタル問題係数がかかって賭け率倍増『大結婚願望』となるケースが(心理学の原則の流れで見れば)発生する可能性は決して低くありません。
●こういう表現は不謹慎なのですが「メンタル問題的には潜在的で、表面的には付き合い程度の社会適応できちゃっている中途半端なケース」だと、運悪く普通に結婚できてしまい(もちろんこの心理は本音から桶屋2回転ほども離れている)、結婚後の家庭社会を舞台にメンタル問題が大噴火する場合もあります(大ロールケーキ騒動)。
極論ですが「下手に結婚の既成事実が先行する方が悪夢の始まりとなるケースもある」のです。
(こうなると同じメンタル問題でも関係者が複数となってしまうため、何かと大変なことになる。)
 ↑
ちなみに「私は発達障害の夫に巻き込まれ」←みたいな話に転じていく奥様の実態も上記ケースだったりします(そもそも自分自身に強迫心理がある)。
だいたいそんな夫婦関係の話ってほとんどが実態『共依存』で双方に強迫心理が介在しているパターンのが多いですから(片方が強迫心理無しの『共同幻想』適応者であれば「成田離婚パターン」となり、『単独者』であればそもそも結婚していないケースが多くなるし、仮に結婚していた場合でも「違うでしょう大戦争」になるので共依存関係とはならない)。


■そんなネタ元の『共同幻想』社会における基礎的強迫『結婚願望』がいよいよ少数派に転じようとしている。
実に喜ばしいことです。
その分だけ、メンタル問題の悪循環ネタが社会的に減少するのですから。
 ↑
この状況は様々な要素を暗示しておりまして、
結論、メンタル問題なる過程が”多数派”を形成するに至ると、
皮肉なことに『共同幻想』の原則により→固有名詞が新たに設定されます。
たとえば「先進国特有の反抗期ならぬ”大人の自我選択期”」などの呼称がついて、メンタル問題と呼ばれなくなるという寸法です。
心理学アバウトな社会学者のみなさんが、(心理学的には評価ダメダメの)マズロー心理学などを引用して「誰にでも起きる過程なのである」などと解説してくれれば、その解釈が少々トンチンカンであっても、ネタ元崩壊によるメンタル問題悪循環リスクの減少が期待できます。
(※この辺には心理学的判断におけるメンタル問題は病気ではない論も被ってくるワケですが。←労災など行政判断や法的判断としては損害などの証明として”病気”ですが、「脳こうそくの後遺症は病気とは呼ばれない」同様趣旨で言えばメンタル問題は「症例であって病気では無い」と理解するべき。)


■『共同幻想』崩壊原則しかりで、
メンタル問題も先進国化の流れの中における社会現象であるのは事実であり(個々人における個別論は様々ですが)、
社会学的には先進国度が進めば進むほど(ネタ元消滅により)関連症状のスケールも縮小する方向になります。
(『共同幻想』的一般常識として「結婚願望」が消滅し、「結婚や入籍は非常識、事実婚はプライバシー」な時代へ変遷するなど。)

『共同幻想』崩壊は別の意味で社会問題になりますが(『共同幻想』から情報化社会への変遷)、
先進国の社会心理としてその方向性は確定事実になりますから、
経済学がデフレ脱却の方向性を見出しそうな流れがあるように、メンタル問題の出口も楽な方向へ流れているのだと思います。


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