2016年07月05日

『共同幻想』の原則論「上下関係」

時にいじめ問題トラウマ系の相談に「対等の関係性」みたいな話が共通して出てきます。
(それこそメンタル問題における類型性論議ですが)
言語的表現としては「なめられたくない」などもかなり共通するフレーズとして登場する特徴があり、そこんところの背景を少し考えてみましょう。

上記のメンタル問題事例に共通するのは「驚くほど当該人物が安易に『共同幻想』社会と関係していること」にあります(実態としては「社会適応的部分では問題無いどころか、引きこもり事例タイプの人から見れば”随分積極的な人ですね”」と驚くぐらいの適応性を見せている)。
上記後述括弧書きからも明らかなように(そこにいじめ問題の構造も関係していると思います)、このタイプのメンタル問題は「対人関係的恐怖症がまったく無いに等しい」のです。
当該人物にはそのような自覚は無いでしょうけれど、第三者から見ると上記判断は鉄板です。

さて、更に突っ込んで考える時、
●上記鉄板判断における認識(実は対人関係恐怖症的要素が皆無)、何故か当該人物は「そのような自覚が無い」部分を掘り下げないとその実像は明らかにならないのです。

■実は当該人物の対人関係は「強迫傾向で刷り込まれた行動様式的であり、主体的な選択では無い」ため、好きでそうしているワケでは無い不快感は想像以上に大きく、このような状況で自分の行動を(対人関係ができちゃっているからといって)あたかも「対人関係を得意としているかのように言われると大変違和感を感じる」となっているワケですよ。

と、考えると、当該人物に共通する特徴「随分安易に『共同幻想』社会と関係している様」の理由がそこにネタバレされていることがわかります。
●「強迫的な社会適応が確定的な背景事情となっている」
この時、当該人物が強く意識する「対等の関係性」は強烈な論理矛盾となります。
何故なら『共同幻想』社会には対等の関係性など概念としても”存在しない”からです。

■『共同幻想』の原則論ですが、
これ幼児期からの刷り込みの現場は家族社会や保育園などのクラス(階級)社会です、
特に強い影響力があるのは家族社会となるでしょう。
さて、社会的地位として「父親と幼児が対等の関係」などあり得るでしょうか?
更に「兄弟関係で、対等の関係なのだからどちらが兄でどちらが弟などの上下関係を示唆する呼称を使わずにいこう」などの合理があるでしょうか?
双子の兄弟でさえどちらが兄だ弟だの分類をするにです。
年功序列を基本とする家族社会の階級性において、生物学的に「対等の関係性」は不可能です。
(※動物の生態でも明らかなとおり”群れ”の内部では更に細かい順位が決まっており、これを覆すのは実力闘争でしかない。)

なんせ『共同幻想』社会からして上下関係のヒエラルキー構造により構成される社会ですから、
上下関係を失えば『共同幻想』社会は崩壊します。
上下関係とは「建築における柱」だとイメージするとわかりやすいでしょう。
(あれですよ「人間ピラミッド」みたいなもの)
『共同幻想』社会とは高層建築の事であり、
『単独者』とは平屋のひとりぐらしの事だからです。

(『単独者』選択でなくとも、大人年齢でひとりぐらしをはじめれば「自宅内だけなら誰でも単独者」になるため「家族社会幻想」だけは表面上誰でも一律に解体できる。それに対して軍人などの組織はプライベートでも安易に対等な単独者気分になられても困るので寮で共同生活だったりするワケで、)

●勿論「対等な関係性」は『単独者』の専売特許です
 ↑
ここが先進国における『共同幻想』自然崩壊→個性化名目の『単独者』化の促進→主体的民意により民主政治が本格稼動、という社会学的循環にも関係している話。

<話を戻しますが>
「社会適応に強迫性のある人物が、その強迫性を無自覚自意識なまま、安易に『共同幻想』に関係すれば(自分の行為選択の背景が抑圧で無頓着になっているので)、好き好んで上下関係を選択する『共同幻想』の原則論にすら違和感を感じて「対等な関係がありません」という悩みになる(いじめ関連問題が構造的に頻発するのもわかりますよね?)」
 ↑
この構図をよーく見てもらうと更に深層心理が浮かびあがってきます。
「対等に」であるとか「なめられたくない」という言葉が前述の『共同幻想』の中で認識されているってことは、発端となる欲求って「当該社会構造内部でそれなりに尊敬される(=上位の)立場を確保したい」という意味になっとるのではなかろうかと。
ところが当該人物『自意識』にとって、強迫的に『共同幻想』に組しているのだから、その選択そのものからして自覚が乏しいワケで(たとえば立身出世願望みたいなあからさまなものはさっぱり”無い”のであり)、

ちょっと話よれますが、
ここまでの話で説明している「強迫的に」という部分がどんなものか説明しておきましょう。
強迫心理だとか強迫的にって心理現象は「あたかも操られているように」みたいなものでは”ありません”。そのプロセス自体にはしっかり『自意識』も認識があるんです。
それと似た状況は「詐欺師ひっかかっている状態」の方です。

詐欺師の技術って何かと言えば、表立った強欲は無いのだかそこはかとなく金銭欲はありますよ〜な心理をついて「何か特別なことをするのでは無く、偶然これを知っているととても有利って話があるのです、ここだけの話ですが」←みたいな構図になります。
そんな深層心理の欲求をたくみに刺激して(あからさまに『自意識』には自覚されていない)、あたかも責任当事者である『自意識』は特別何もしなくてもいんですよ(選択に関わる責任事項は無いですよ)な流れの中で、結果特定の行為に高額な投資をしてしまうみたいな(いきなりガメツく何かを取りにいくのでは無くて初動は自分からお金を払うところがまた騙しのテクニックとなる)。
 ↑↓
■潜在意識にあってあまりにおぼろげな欲求である「当該社会構造内部でそれなりに尊敬される(=上位の)立場を確保したい」という心理が、『自意識』バレせずに内面に胎動しており、
安易な儲け話的な「なになにの仕事って素敵かも」だとか「なになにの仕事は人に感謝されるから遣り甲斐がある」みたいな考えとも言えない(スーパーのチラシ程度の)キャッチコピー的な建前で、轟々と社会適応を模索してしまう。
行く先行く先で(そもそも『共同幻想』社会は”上下関係の多重構造”でできているのに)「対等な関係」であるとか「なめられたくない」などの謎の論理矛盾に陥る。

勿論「当該社会構造内部でそれなりに尊敬される(=上位の)立場を確保したい」が→「対等な関係」であるとか「なめられたくない」などの”微妙に違う表現”に化けるのは、
詐欺に引っかかっている人物が「大儲けしたかったみたいな気持ちは無かったのに」のと同様で、
それが潜在意識のアレなので、『自意識』的には「言葉にするなら割り引いておかないとバランス的に違和感がある」から、そうなっているだけで(そういう言葉になっちゃっているだけ)、
その言葉のまんまの欲求が存在するのでは”無い”。

※更に困ったことに、詐欺に引っかかった被害者心理もそのまま同じ仕組みで再現されるため、
考えとも言えない(スーパーのチラシ程度の)キャッチコピー的な建前で、轟々と社会適応を模索した結果(自分で『共同幻想』を志望していることなのに)、行く先行く先で『共同幻想』自慢の上下関係を前にしてトラブルが頻発し、場合によっては誤解からいじめ問題に発展する可能性も大きくなる。
(中断の括弧書き説明の”軍隊の例”にあるように『共同幻想』社会内部で唐突に「対等な関係やなめられたくない」などの心理を表明されたら、それは=当該『共同幻想』全体に対する破壊工作であり宣戦布告も同じです。)


※ちなみに「当該社会構造内部でそれなりに尊敬される(=上位の)立場を確保したい」みたいな心理が潜在意識化しているのは、『自意識』が内面でそんなことを欲求しているからでは”無く”ってですね、単に自我構造の退行化などにより(子供時代の”褒められたい承認欲求心理”みたいなものが知らないところで自動的に復活し)オマケみたいな感じで”出てきちゃっている”程度のもので、
「あれれ、どこでそんな事を考えちゃっているの?」と現在の自分にバレると、容易に「ナイナイナイ、そんな事考えてもいないからひっこんでいてくれ」で停止しちゃう程度のものなのです。
(但しそれが浮上してきた自我構造の退行化などの問題を放置すれば、何度もその潜在意識は浮上し続け、もぐら叩きになってしまい→「頭ではわかっていても、どうしてもそう思っちゃうのです」な状態となるワケです。)


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