英国のEU離脱当たり前でしょう。米軍地位協定級の話と考えればわかりやすいでしょう。
(※EUと言えばユーロですが、当初私は各国が金融政策の独自性を放棄してしまう程度の話かと思っていました。ところが何々条項のような形で「EUの取り決めが国内法の上位概念となる」図式が各方面に及んでいるのだそうで、)
こんなじゃ「ローマ帝国を模した皇帝無きEU帝国が各国を植民地にしている様」そのものです。
故に英国のEU離脱派は「独立運動を自称している」ことになっているワケであります。
このEU反対派を「やれ保守派だ極右だ低所得層の無知蒙昧が高い理想を持つEUに反対している」かのような左翼メディアによるデマゴーグも盛んに行われていますがとんでもない話です。
EUこそグローバリズムそのものであり(帝国時代を思わせる拡張主義の意で「国際化」という意味ではありません)、一部の高所得階層があたかも貴族階級のように君臨し、しかも皇帝は「左翼リベラル主義風の美辞麗句な概念」ときたもんだですから(そりゃ貴族階級の方々もさぞかしお気楽なものでしょう)「博愛主義を標榜しメディアを動員した強弁により少数意見を(あたかも人権感覚に劣る愚者扱いし)弾圧する帝国」のような話です。
これに反対する市民はもれなく極右過激派の烙印を押されるという寸法。
フランスのEU反対派あたりから「EUこそドイツ第四帝国」と過激な論評されてたりします。
民主国家がこの辺の実態を体感したらどこの国でもいい加減にしろと思うでしょそりゃ。
それこそTPPがあるように多国間の自由貿易協定は別の制度でも可能なんですから、好き好んで国の自主独立権まで放棄することは無いでしょう。
結果としてドイツの一人勝ちの実態まで明らかになれば「詐欺なのか」といぶかる人がでてきても驚きません。
なんでこんな時代遅れの『共同幻想帝国主義』みたいなものを持ち出したんでしょうね。
”その辺境”で起きた紛争であるウクライナ攻防戦なんかロシアから見ればローマ帝国の再興ごっこ以外の何者でも無いでしょう(ロシア嫌いのウクライナの事情もそりゃ別途わかるけれど)。
英国ははなからそこを警戒して通過に関しては統合を拒否しポンドを守っていたぐらいなので、いざ反対となったときの「やっぱりダメだったじゃないか感」も他国に比べてワンランク上だったのでしょう。
報道によると、EUは離脱が他国に及ぶのを避けるために英国離脱に際して強烈な嫌がらせを仕掛けるだろうって話を耳にしましたが(「組抜けるなら指つめろってか?」)、
んな事はじめたら火に油でしょう。
離脱派から言えば「明快な内政干渉」だし、そういう事を決めているEUの官僚の民主的正統性ってのはどこに担保されとんのかと、
次は主力メンバーのフランスって事にもなり兼ねない。
欧州は特有のキリスト教的『共同幻想』から(なんせ歴史的に正統性根拠も重量感も抜群)フロイト心理学を学問として否定するぐらいの「人権なんとか的に一見リベラルのようで中身はガチ保守派」という謎の進歩主義者が「『共同幻想』崩壊プロセスにおける試行錯誤状態」として偏在する事が予見されていましたから(流石に「フランス革命の悪夢をもう一度」って人もいないでしょう)、いかに「歩留まり選択を巧妙にやるか」ってのが合理的選択になるのかなと思いますが、その答えが「大EU帝国」じゃ無理筋杉でしょう、、。
「恐れ入りました」
「離脱派の心情お察しいたします」
としか言えないわね。
※ちなみに完全に間違っていたらゴメン程度の根拠ですけれど(俺は歴史とかそんな詳しくないので)明治維新は昨今2chなどでも論議となっている、靖国宮司さんの「関が原の復讐戦、官軍では無く西軍でしょ」な話で耳にされた方もいるかと思いますが、
この観点から行くと明治維新は豊臣秀吉大阪城政権の復興となるワケで、その後日本が中国まで進攻しちゃう意図がよくわからない関東軍の暴走って話も「ああ秀吉時代の続きをね」的に捕らえることもできるワケで(右翼の人に凄く怒られそうですが…)、
●国家規模の『共同幻想』ってものはスケールが個人から大きく離れる分「あまりかくかくしかじかと現実アップデートもされず」主導するコアメンバーが同じ場合随分昔のやり残しみたいなテーマであってもぽっと浮上しやすいと考えています。
大EU拡張主義が「ローマ帝国じゃね」な話って(それ言ったら独逸第三帝国もそうだったのかなと思いますが)、それほどトンチンカンな比喩のつもりではありません。
(国境を自由に行き来できるナントカ条項なんてのも「我々はヨーロッパ人という上位概念がある」のようなことなのかもですが、それもローマ帝国が「ローマ市民権を他部族・他民族、果ては解放奴隷にも与えた」みたいな話と被ってると思うんだけどね。)
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