(引用がわりかし長いのでニュース本文は後ろの方に記載しておきやす)
ざっと統計から見えることは、女性にとっても「結婚願望」以前に「恋愛幻想」そのものが現実から分離し始めている事がわかる。
どっかの評論家が「少子化と晩婚化の原因が男性の所得の減少が原因」等と勘違いしている人がいるけれど、このDATAがその勘違いの背景を証明している。
つまるところ「なんか人間関係として面倒くさい」な一面の背中を押す意味で、相手が不特定な場合「結婚を考えるとすると条件は?」なんてアンケートされたら性別に関係無く収入を頭に浮かべるだろう。それこそこの問いかけは愚問で、「パートナーの好きなところは?」をパートナーが存在する以前から察知する人物などいない。
現実問題結婚にしても恋愛にしても、そのバッウグラウンドが「会社の同僚である」とか「同じ交友関係者だった」とかかなりスモールワールドで限定的なところから発生するのが大半なんだから、基本線は『人間関係はどうなの』ってところに代わりが無いからだ。
統計DATAによると「33歳を超えた女性の大半に恋人はいない」「漠とした結婚願望だけでもそれは女性の7割だが、4分の1の女性はそもそもどうでもいいと考えている」とこがポイントだろう。
そもそも結婚という”社会性”は全体としての社会化システムの最小単位のユニットのひとつ(シングルマザーの例もあるので)に過ぎなくて、そもそもこれは社会体制と個人との関係性に過ぎない。つまり、共同幻想として「それが当たり前だ」と個人が考えない限り「何ら関係の無い話」だと言ってもいい。
統計にある『結婚を諦める年齢』という数値も、『恋人がいる年齢』の調査も個人の自我が確立する年齢との兼ね合いの方が大きく(若いほど共同幻想を意識していると見る事もできる)、個人の自我が確立して以降は「恋愛や結婚」と考える以前にそれが個人と個人の人間関係として意識されている結果だと見るほうが自然だろう。
そもそもが結婚という社会制度や恋人関係等の呼称は、個々人のライフスタイルと全く関係無い「社会の側から見た分類」になるので、今の交友関係はそうか?と問いかけられてもまさか自分の人間関係にいちいち社会的な呼称を当てはめる義務があるわけじゃ無いのだし(笑
つまるとこと、人間関係とか社会性(社交性)は「あなたの個人的な生活とどのような”関係”にありますか?」ぐらいの設問の方が話が見えやすい。
個人の自我の確立と合わせて、同時に交友関係の中の濃密も同時に「会社の同僚なら誰でも適当に恋愛対象になりうる」みたいな相当無理のある現実をより意識するだろうから(結果として個々人の独自の趣味性の満足度が高くないと対象者との接点が無い)、「そもそもあなたは個人として自分のライフスタイルに違和感ありますか?」な設問の方がいいのかも知れない。
ま〜そもそもそんな意識調査があった時点で「余計なお世話だ」という未回答な人もかなりいるんじゃないかと思われで、
個人の時代が到来しているとはいえ、実際の暮らしの場は社会なワケで、今後この個人志向な自立的発想な階層が「どうやって社会と折り合いをつけていくか?」な方がテーマなんだろう。
仕事の選択にしてもそうだけれども、社会の側の風通しってものがまだまだもたつている状況だとしばらくこの傾向(ひきこもりがち)は続くのじゃないかと思う。
何って単純な話で共同幻想的に運営されている社会の側は”常に多数”なので、これに個人がどう関わるのかってテーマは構造的に少数意見になるからだ。
皮肉な事に現在の環境は「少数意見的テーマが総数で半数規模の共通のテーマだ」な、パラドックスみたいな環境にある事は間違いなくて、逆さまから言えばその潜在的な心象風景を読めない社会の側(共同幻想の器)は、時代から経済的にも取り残されていくのじゃないかとも思う。
<引用>
【独女通信】「恋愛ができない」独女たちの言い分
2007年04月24日20時00分
http://news.livedoor.com/article/detail/3131859/
恋愛のチャンスは外にあるのかもしれないが
「(未婚女性は)33歳を超えると"恋人いない率"5割超」
そんな衝撃的な見出しが ライブドアニュース を飾ったのは、昨年の8月。この記事では、ネットリサーチのマクロミル社のデータを借り、「結婚問題で焦り出すのは30歳、あきらめ始めるのは40歳がピーク。恋人の有無は33歳が分岐点」としている。
彼氏は欲しいけれど、自分からアクションを起すのは面倒。自ら檻に閉じこもる性質を持つことから、女性誌『with』で「オリ子」と命名されるほど、独女たちのアンチ恋愛体質は浸透している。いや、当通信の 『ちまたで増殖中?「生煮え君」「オリ子」の実態とは?』 によれば、独身男性にもその傾向が見られるのかも。
30歳、結婚焦ってませんか?
2006年08月03日16時08分
http://news.livedoor.com/article/detail/2276380/
33歳を超えると"恋人いない率"5割超【ライブドア・ニュース 2006年08月03日】− 独身女性が結婚問題で焦り出すのは30歳、あきらめ始めるのは40歳がピーク。今時の独身女性が描いている結婚観の一端が3日、ネットリサーチのマクロミル(本社・東京都港区、福羽泰紀社長)が行ったインターネット調査で明らかになった。
調査は、全国の同社モニター会員の中から20歳から39歳までの未婚女性を対象に、7月11日と12日の両日、インターネット上で行われ、1040人から有効回答を得た。
結婚については、48%と半数近い人が「今はしたくないが、いずれはしたい」と答えており、「すぐにでもしたい」(26.2%)と合わせると7割以上の人に結婚願望がある。反対に、「必ずしも結婚しなくてもよい」(24.0%)、「一生結婚したくない」(2%)と4人に1人が結婚に対して消極的だった。
「結婚を考える恋人がいる」と答えた人が31.0%で、「結婚は考えていないが恋人はいる」と答えた人の14.4%と合わせても5割に満たなかった。 反対に、「いない」と答えた人が54.6%で、2人に1人は恋人がいないことも同調査で分かった。年齢別に見ると、恋人がいる率が最も高いのが27歳(55.8%)で、以下、23歳(48.1%)、25歳と26歳(44.2%)と続いた。その反面、33歳を超えると、恋人が「いない」と答えた人が半数を上回る傾向が強くなる。恋人の有無は33歳が分岐点になっているようだ。
結婚について「いくつから焦り出し、いくつからあきらめ始めるか」との問いでは、30歳(15.8%)で焦り出し、40歳(18.4%)であきらめ始めるとする回答の割合がそれぞれ最も高かった。
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