なんでしょうね「固定性の強い非幻想『共同幻想』」←言語として無理あるじゃんみたいな説明になってしまいますが、いずれにしても自我のID(帰属:アイデンティファイ)として固定的な部分が存在するのは事実です。
所謂封建主義的社会認知から始まった「原始『共同幻想』」が文明化により自然崩壊(迷信や神話の科学的ネタバレ)するプロセスは改めて説明の必要もありませんが、重要なところを抜き出すと「この崩壊現象が文明化に準じて進行する」ところです。
言い換えると「『単独者』社会」つーのは経済的に当該国家や社会なりが豊かである事が前提になります。
故に、近代以降の高度経済成長時の幻想(たとえば「アメリカンドリーム」のような成功神話)が随分と喧伝し煽った「滅私奉公な頑張りで働きましょうぜ(それが優れた認定市民)」みたいな”幻想”は既に社会的に壊れているのが前提になります。
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すんごく単純化して説明すると「水汲み業務を旧世代で高貴な仕事だ(神官の仕事)みたいに定義していた」とする場合、水道インフラの整備の後発端となった概念は崩壊して風習や文化として残るにしても(宗教系原理主義でもない限り)『水汲み業務の権威的上位性』は自然に解体するって仕組みです。
■そんな「固定性の強い非幻想『共同幻想』」ですが、
過去のエントリーでも書きましたが、日本は明治以前から「諱(いみな)・字(あざな)」を使い分けしており、ぶっちゃけ自分の名前の通称は好き勝手に決めていた(うんで歴史的にはそちらが公称だったりする)。苗字に関しても家というより(そのスケールから)氏族名に近いものですから、親も子も無いぐらいの自由度ありました(そもそも名のある武家では親が子供を直接育て無いし)。
※農家や町人に関しては「そもそも苗字が無い」。
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てことはケースバイケースで、『共同幻想』崩壊水準が逆転する場合もあるって事です。
現代社会はマイナンバーじゃないですが、社会契約説以来個人のIDには別の意味ありますので好き勝手に変えられても法治国家の都合上困るワケです。
しかし、本来封建的な家制度(所謂権威性階級社会)は法的にNGとなっておりますから、現代社会においては徹底する意味で「より明快に親権の定義(なにからなにはOKでなにからなにはNG)」などを中等教育ぐらいのところで広報すべきなのかなと思います。
(「強迫心理」に勝手な解釈されかねない曖昧さを残してしまっている。)
■国籍に関しても、「固定性の強い非幻想『共同幻想』」の認定によりやおら民族主義を肯定するとかそういう意味にはなりません。
民主主義国家なので、各人が我国をどのように考えるのかとかが自由ですからね。
ファクトとしての歴史や文化は普遍ですが、その解釈や考え方の自由は保障されています。
論議の予知無し的にそれを強要するようなアイデアは、概念として人権侵害になります。
強迫心理がそれを(みんながこうだ・こうに決まっているじゃないですか的に)煽ったとするなら、それは自分で自分の人権侵害をやらかしているのと同じって仕組みです。
この辺の”ブレ”は自己責任社会・民主主義社会特有のものでもありますが、
法的アウトラインというかその概念は公的に説明可能なので、本来は教育の現場で徹底していただきたいところなのですが、、、
うーんと、そこは自民党の文教族にも官僚筋にも日教組にも期待できない部分というか「彼らの事情」が別途ありますから、困っちゃうんですよ。
「社会の先生の個の力」に期待するより無い状況なんですが、
なんでしょうね、結果として欧州的に言えばカルト問題とでも言いましょうか、所謂「社会的依存系の組織、乃至その活動」ってものが(反動というか『共同幻想』自然解体に抵抗する抑止力というか)、よどみのように並存していくのも事実です。
(化学式みたいにすっきりさっぱりするワケも無いですからね。)
●本来は「固定性の強い非幻想『共同幻想』」が殊更問題になる事は無いんですけど(自然環境に近いので自我が気にするほどのものでも無いのが適当な水準)、
最近は”リテラシー”って言葉も一部左翼の方の無茶な使用で違う意味に受け取られかねないので安易に使え無くなっちゃうなど、なかなかスムーズにはいかんもんです。
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