2015年10月06日

『平等論』(3)

■さて、そうなると『幸福論』的に「たとえば『共同幻想』適応な人達はやれ何が幸福だ何が嬉しかっただ、楽しかっただの」と(本質的にどうでもいいことでしか無い差異に)一喜一憂しているのか?
 ↓
基本的に「演出されたドラマに興奮する図」と違いがありません。
てか、詐欺にひっかかった人の(そのネタバレする前の)騙され中ハイ状態みたいなものです。
これ『平等論』(1)で、そこはかとなく書いているんだが、
えーと、『共同幻想』をぶち上げた張本人(長い歴史になるのでぶっちゃけ誰と個人は特定できない)この人物は地域の名士や権力者だったり王だったり宗教的指導者だったり様々ですが、
事の発端は『安全保障(草食動物の群れる理由)』ですから、組織の防衛上と権力の求心力のためにも(或いはそもそもその地域の人類が集落を組む経済的理由からも)「組織が上昇志向に発展、乃至現状の再生産を可能とする永続性」などの機能を必要とします。
それが「インセンティブ(利益誘導)」、
一番わかりやすい事例は、権力者や権威者が(典型例は聖職者)「青年の性行為を管理」し、「言ったとおりの秩序社会の論理に適応選択するものには性行為の許可と斡旋もするよ(結婚の縁組するよ)」という利益誘導です(そもそもが古い時代の結婚式には聖職者が必要不可欠)。

おおよそだいたいの伝統宗教が性行為をなんからの方法で許可制みたいに管理してますが(勿論公衆衛生に熱心だったイスラム教あたりには性病を予防する意味もあったと思う)、ほとんどの宗教道徳には性行為に関わる戒律があります。
ぶっちゃけ性行為やりたければ『共同幻想』に参加するようにって誘導です。
(日本が異例の発展するのは、フリーSEXいいじゃないとかのたまったヒッピーみたいな坊さんがいたからで、江戸時代以前から日本は米国60年代なノリがあった異例な国なんです。)

さて、話は戻るけど、
自由恋愛などの時代を迎えても、「結婚の条件は年収何百万以上」なんてアホみたいな話がついこないだまで平然と語られてきましたが、勿論これも「経済成長に邁進するインセンティブです(みごと出世すればいい女が抱ける)」←これ昭和まで普通にあった幻想です。

■かくかくしかじか「家庭」なるものの業務における最大の祭典は「夫婦のSEX」なのであり、
(結婚=公明正大にSEXが許可された男女の意だったのだから)
その成果品として、やれ子供がどうだのあーだのって幻想が付随します。
同時に、その許可云々は『共同幻想』側権威が”認める”って工程経てますから、なんだか知らないうちに「権威者に褒められる立派な家」みたいな肩書きがくっつきます。
(家族法人がやっている最大の業務は「単なる繁殖行為」なんですけどね。)
すると、その成果品もあたかも神の祝福だみたいな事になるワケで、
 ↓
こっからは人間の自我特有の連想的幻想ですが、成果品の子供が有名大学に入っただとかですね、このような事になると「我々夫婦の性行為がどんだけ神に祝福されたことだったのか」のお墨付き度合いがそこに表現されているみたいなトンチンカンな乗りになり、
封建時代には「名家」や「貴族」が登場します。
ぶっちゃけ「有名ブリーダー」とそう違わない職業です。
子孫繁栄の目的は勿論、集落の繁栄のためです(本質的には個人の利益ではありません)。
そりゃね、人間だっ動物ですから、本能の残滓で「小さなものやか弱いものや丸っこいもの」をかわいいと感じたり、大事にしようかって思う反射的認知はあります。
ですから、子供をペットのように可愛いと本気で感じる親御さんもいますよそりゃ。
そういう仕組みになってんだから。

■しかしですね、事の始まりは「集落の安全保障を動機とするデッチあげ」が『共同幻想』の正体ですから(なので大きな災害などがある度に新しい神や宗教施設がが生まれたりもする「集団心理的エピソード記憶」みたいなもんです=神話)、
ぐ〜っと俯瞰で見た場合(強度な第三者性)「どうでもいいことばかり」に違いない。
だから「全ては幻想:岸田心理学の『唯幻論』」となる。

つまり『共同幻想』社会の『幸福論』ってのは、
『共同幻想』社会の競技におけるプレイであれば、何でも幸福って事になっとるんです。
フリースローでも、ペナルティキックでも、応援団の太鼓叩きでも、オフサイドトラップでも、
更に高校野球で「スクイズ失敗」に大観衆が一喜一憂するように、
ネタはなんでもよくて、その結果も成功でも失敗でもいいのです。
『共同幻想』主催の”高校野球”って概念に適応選択した場合、どんな些細な事も面白いワケ。
つまり、
「やれ友達がどうだとか、私には恋人がぁだの、結婚や就職はどうですか」なんて話はですね、
現状どういう状態でも『共同幻想』適応選択している場合、一喜一憂・喜怒哀楽の「幸福ネタ」なんです。その事象や成果が”ど ん な 状 態 で も”です。
その現状に「やれ私は不平等だ、被害者だ」みたいな話を咬ませるってのはですな、『幸福論』の否定なんです。そもそも『幸福論』を否定してるんですから、不幸体感も全開でネタに困る事ありません。
●なんの話かっていうと、どんだけ大成功した恵まれた環境の生活していても「鬱病になるのは誰でも余裕でできたやう」ワケ。
(実際鬱病の発症率と所得格差の因果関係など”無い”。もしそんな相関関係があれば「貧困病」として真っ先に共産党が食いついてますよ。)
逆さまに言えば、「やれ友人がどうだとか、私には恋人がどうこうやら結婚も仕事も、どんな状態になっても、そんな事を被害だなんだと言っている人は、何がどうなろうとそんな話を言い続けます」、
根本的問題は、事象の事実関係と全く関係が無いからです。
(あれですよ、瞬間風速的には「気に病んでいたなんとかが解決して安心しました」なる状況もあるでしょうけれど、早晩周囲から「調子に乗っている」だのなんだのと軋轢を発生させるのは自明です。→理由は簡単「そんな事で階級上昇的な高揚感を感じること自体”おかしな事”」だからです。)


『共同幻想』社会の『幸福論』ってのは、
高校野球の話じゃないですが、
そのムーブメントの一員となった選択により自動発動します。
(何の成果も必要ありません。)
たとえ、まったくその会社で役に立たない社員でも、愛社精神さえあれば「会社の業績に対して一喜一憂し、喜怒哀楽の幸福現象に突入可能です」、個人である前に「組織の一員となり、滅茶苦茶仕事のできる同僚と一体感を感じでますので、滅茶苦茶仕事のできる同僚の仕事も自分の事のように体感するから」です。自分の事で喜ぶのでは無く、会社の栄枯盛衰に一喜一憂するようになる。
それが『共同幻想』適応選択における幸福論です。
(だから飲み屋で「阪神タイガースのここがダメ」みたいな話で、どっから考えても球団と関係の無いオッサンが顔真っ赤にして喧嘩になるんです。←球団職員でなくても、チームに所属していなくても「その一員」として阪神タイガースの栄枯盛衰に幸福を感じる。)

■古式ゆかしき体育会部活の原則として、
技術や試合の成果なんかより、100倍も「時間厳守や挨拶や大きな声が大事」なのは(彼らの仕組みとしては)事実です。「どれだけ一体感を感じているか、ひょっとしたら自分個人の事より組織全体の事がより自分の事だと思っている」←こういう倒錯状況が評価されるのが『共同幻想』適応選択です。
(今日のスイングがどうこうより、備品の片付けや大きな声で挨拶する方が重要である。)

「どうしても私には友達がいないのですか、この世界は不公平・不平等です」
 ↑
こんな話が通用する『共同幻想』社会や、『単独者』の人生は”この世に存在しません”。
(3600度ほど間違っています。3万%とかの間違いです。)

「どうしても私には友達がいないのですか、この世界は不公平・不平等です」
 ↑
これって『不幸論』です(不平等主義者の論理です)。
その現状に「やれ私は不平等だ、被害者だ」みたいな話を咬ませるってのは『幸福論』の否定です。
そもそも『幸福論』を否定してるんですから=不幸体感も全開でネタに困る事ありません。
いつでもどこでもどんな引き出しからでも「鬱ネタ」で大いに盛り上がれますます。
それは鬱構造の論理そのものでもあるからです。

<これでもわからない人は『平等論』(1)から300回ぐらい読み直してください。>
(驚くところじゃありません。冗談で言っているのでもありません。部活とかなら腹筋300回とか余裕でしょう。)
疲れたから、このシリーズはここで完結。


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