http://blog.livedoor.jp/drazuli/archives/6764470.html
こちらはアメリカの無神論者増加のDATA英文記事です
America’s Changing Religious Landscape
http://www.pewforum.org/2015/05/12/americas-changing-religious-landscape/
海外の状況に関しては現地で体感したものではありませんから、あくまでも情報ですが、海外の反応系翻訳ブログなどを見ていると「思いのほか海外ネット民は宗教に傾倒する習俗を嫌厭しているログ」を散見します。その傾向は前述のとおりで実数にも現れており、時に欧米でイスラム教徒との対立を目にしたりしますけれどそこにはキリスト教VSイスラム教みたいな図式に思われがちですが「多分違うのだろう」と思うのです。
前述DATAにあるように現代欧米ではかなり「脱キリスト教」が潜在的に進んでおり、ともすれば敬虔なイスラム教徒の姿がそのまんまカルト的にに見えちゃっているのではなかろうかと考えるのです。
そもそも宗教離脱派の彼ら自身「アブラハムの宗教(兄弟関係にあるユダヤ教・キリスト教・イスラム教のこと)ダメ出し」の流れのなかで先進各国で「脱キリスト教」も進んでいる昨今、キリスト教保守派だけが突出して(所謂右傾化のように)対立軸になっているとは言い切れないでしょう。
■確かに先日のウクライナのデモという名の武装クーデターの主力はロシア曰くネオナチとも呼ばれるウクライナ保守派ですし、ドイツではかなり昔からネオナチによるトルコ人街への襲撃みたいな話を聞きますけれどネット世論における対立というか欧州にとっては移民問題ですか、
ここって日本のネトウヨ現象に似て「マスコミのPCが(差別表現などの自主規制:PCポリティカルコレクト)欺瞞だいい加減にしろ」みたいな話も相当強いんですよ。
ある意味欧州の移民問題にも”左巻き知識人”的な結合があるため、政治的にも左翼陣営は(ここ米国民主党もそうですが)移民問題に寛容ですから(国内的に昨今これがイスラム教移民問題となりつつある)、見方変えると「対立軸がすれ違っている」ように思います。
結果論として政治勢力の図式は(上記の関係があるものだから)「どうしたって左翼陣営の敗退」になるため、なんだかんだと右傾化みたいなレッテルを貼られもするんですが、
日本の政治状況においてこの辺の話、実情は全然違うところありますが例にあげると「勢いがあったころの大阪維新の台頭の雰囲気、英国におけるスコットランド独立党躍進」ちょっと似ていると感じるんですよね。
(推測ですが「現在のギリシャの反EUな動向」も同じ線上にある現象かも。)
(大阪維新が台頭した時には「名古屋減税」や「新党大地」など他の地域政党も伸びてます。先日の沖縄知事選も自民系+共産みたいなトンデモ合体ありましたが事実上ここも「沖縄本土党」みたいなニュアンスで理解するべきかと。)
どうなんでしょ、
■『共同幻想』崩壊の中、右傾化みたいな政治状況の”中身”ってかなり違うのじゃないかと。
これは日本のネトウヨ論でもあるのですが、彼らは所謂右翼とは違いますからって「そもそも旧来の日本の右翼は親韓だから(フ○TVがそうだったように)ネトウヨの嫌韓とは全く違うのであり、それを右傾化とひとからげにして見るのは全く正確じゃありません。
現代社会において『共同幻想』は崩壊しますが、国家や出生地や言語など「”だいたい普遍的”な帰属性アイデンティファイ」はどうしたって残ります(自分の姿形に準じるものですし)。
しかし「”だいたい普遍的”な帰属性アイデンティファイ」には神話性や幻想性が無いのでそこに個人が依存する事はありません(反動形成があれば別だけど)。
●限りなく「共通認識」であり『共同幻想』と呼べないかも?な水準になります。
「”だいたい普遍的”な帰属性アイデンティファイ」ってのは「ただそれだけのこと」なんですが、これに対して左翼陣営は「あからさまに『共同幻想』的な世界から移民問題云々」に組みしているワケで、「ただそれだけのこと陣営」から見ると「そんな左翼陣営の有様はあからさまな謀略やプロパガンダに見える」のですよ。
更にネットに多いメディアリテラシー論も加算されて、左翼陣営の言論は強い批判にさらされます。
↑
ネトウヨが保守系右翼という側面が無いとは言いませんが、わかりやすい構図は(前述の各国の選挙結果がそうであるように)「強く批判されている側がそんな左翼陣営だから」じゃないのかと、
相対的に「もっぱら左翼が批判対称なのでネトウヨなんて蔑称で右翼認定されてしまう」ように思うのですよ。
■極論ですが、移民問題(欧州においては事実上イスラム教移民問題)などが左翼陣営と結合していなかったら「選挙の結果右傾化が」という現象になっていないのではないかと。
日本においても安倍政権がネトウヨに支持される傾向強い背景に「安倍首相は過去の右派的立ち居地から一歩抜け出している」からで(勿論過去の彼は親韓派ですよそりゃ保守系だから)、ご存知のとおり現在でも安倍政権は「自民党的にも非主流派です」。←総裁選に負けたら維新が離党した安倍氏を党首にって話もあったんだから(それが「なんだか石原さんがきちゃった」みたいなよれ方したんだがきっとこの現象を”そんな左翼陣営”同様に「右翼なんだと勘違いした」のでしょうね)。
ともかく、結果として現在の大阪維新は看板的にも「間違っても右翼系ではありません」。
ですからネトウヨの方々も維新が”元みんな”や”元非松下系民主保守”と結合してる現状に怒ってはいかんですよ、元から維新は安倍氏支持ですが真性右派では無いのですから(維新の立ち位置は元から保守系リベラルでしょう)。
え、安倍氏は保守系だろう?
■いえいえ、前述のとおりで日本の政治構造において「真性保守右派は朝鮮併合の流れを肯定的に引き継ぐ”ガチ親韓”」なんで、更に新しい保守を考えるのが現在の非主流派安倍政権なのですから、安倍政権も自由主義的改革派という意味では「現代の保守を再構築する保守系リベラル派」と位置づける方が正しいと思います。←彼の言う「戦後レジューム脱却」とやらに戦後の真性保守ガチ親韓も含まれているのでしょう(安倍氏個人はまだ親韓だと思いますからどこまで考えているのかわかりませんが)。
彼は「現代版に日米安保をモデファイする」ことを進めてますから。
(事の是非はともかく、私は安倍政権ベター派ですが支持者じゃありません。)
多分ね、米国のティーパーティーなんとかも「石原氏的勘違い」なんだと思います。ネオコン(新保守)とも呼ばれる政治動向は多分どっかズレていた(その反動がオバマ政権と結果出てます)。
「これって右傾化?」は間違いだと思いますぜ。
リバータリアンは行き過ぎかも知れませんが、
「”だいたい普遍的”な帰属性アイデンティファイ」ってのは「ただそれだけのこと」的色彩に特徴があるのであって、殊更特別な政治的スローガンも目標も無い。
個人の利益と国家を含む政治的振る舞いを「身近なこととして認識もするよ(投票行動に影響するよ)」ってところがポイントなんだろうと。
(ですから私はTPPにも勿論反対です。←EUの失敗を見て学べと、)
話を戻しますが、思い出してください。
■「大阪都構想・スコットランド独立」←普遍的な地域アイデンティファイそのものですよね。
それって政策なの?とも思っちゃいますよね。政治目標とされるものは「統治機構の改革」ですから所謂”なんとか政策”の類のものではありません。
思うに「”だいたい普遍的”な帰属性アイデンティファイ」が相対的に(或いは確証的に)クローズアップされる社会学的状況変化に「政治が偶然ちょっと被る案を出した時の様」だったのだろうと。
支持者の思惑も相当に温度差あると思います。
しかし「”だいたい普遍的”な帰属性アイデンティファイ」という共通認識が強く有権者に訴えかけるものがある。←移民問題に揺れる欧州でここは致命的問題になります。
(欧州の有権者は「移民は”最大公約数的幅の故国”に帰りたいのが本当だろ」と考えるからです。「移民政策では無くて紛争地帯の解決がメインテーマだろうに」と。)
■思うに『共同幻想』崩壊後の世論ってものを政治の世界はまったくキャッチアップできていない←”そんな状況を認識できない度”に突出しているのが『左翼陣営』なのでしょう。
なんとも分析の難しい政治状況が日本でも欧州でも見られているワケなのですが、
(米国においても「大統領選がクリントン家とブッシュ家の争いでいいのか」みたいに小さな動きはあるようです。前回の大統領選でもリバータリアンのロン・ポール氏がネット世論では人気だったと聞きます。)
そんなこんなで結果論として先進各国で左翼陣営は後退するトレンドにあり、「なんとなく右派が勝っているように見える様子」←この中身を掴む事はとても難しくなってます。
確実に言えることは、
「左翼陣営がよく言うような右傾化などでは”無い”」って事でしょうね。
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タグ:共同幻想
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