よく「カオス」に喩えられるけれど、「食えないもの(ピーマン)」と「お腹が空いた」避ける事はできますが、クロースする部分ではこの無意識は矛盾しています。
こんな散文的な状況はいつもあって、その「出来ない事」なんかが人物のキャラクター(シナリオでいう「枷(カセ)」)だったりします。「乱暴者だが子供には優しい」「インテリだが服装はだらしない」「街で評判の奥様だが料理が苦手」「陸上選手で金メダル候補だが泳げない」「職業軍人だが人を殺さないと誓った」「組織の殺し屋だがカエルが苦手だ」「茶道の先生だが、餡子が嫌いだ」、、、
この散文的な記憶の流れに「事実だけではなく仮説的判断」が深く入りすぎると、この記憶の感情への拘束力はとても強くなり、頻繁に意識されます。
「あの人物に酷い目にあった、それは人種が違うからだ」
後半は憶測です
「○○を食べた、不味かった。私にとってあれは食べ物とはいえない」
後半は仮説であり且つ「私にとって」なので、○○が食べ物であることは疑っていませんから、この判断はドグマ(言い切り)で、意識していないといつも事実(本来食べ物である、いつか食べるだろう)にその判断は覆される可能性があります。
自我とは、「自分自身を守護する覚醒中の意志」ですから、その根本的な立場は「私は」等の一人称で語られる自分の代表者(或いは委任を受けた代理人)となります。この人物「自分」が、「自分が悪いんじゃないか?」という無意識を抱えると困った事になるんです。
「私は」と思う度に、「自分が悪いんじゃないかというドグマ」は、事実(自分は良いも悪いも無く「自分」だ)に覆される可能性(危険性)があります。頻繁に自我に意識させ『悩んでもらわないと、自分が悪いってドグマは実存できない』のです。
自己嫌悪とは、根本的に矛盾するロジックなんです。
【精神分析時事放談の最新記事】
- 法治国家の勘違い(『心理学』で解説してみ..
- 兵庫県知事選事件の顛末(遠方地方行政なの..
- 何やら日本保守党周りが飯山氏を相手に大訴..
- 『速報』石破逝った、、、
- 各論だけど「フォークダンスコンビのジレン..
- 自民党は、安倍政権の栄光が及んでいる間ま..
- N国党は何故よれていってしまったのか
- ハリウッドの斜陽は20世紀のエンタメの『..
- 日本保守党問題ってのは(飯山事件)日本の..
- 兵庫県知事選めぐる背景分析がほぼあたって..
- 『単独者』の雑感「ガセネタのネット世論と..
- 俺は政党交付金制度は決して悪いこととは思..
- 奇しくも飯山氏が「神の采配か」と述べる(..
- 兵庫県維新の釈明記者会見がまあ気分の悪い..
- これは紹介しないワケにいかない(BAND..
- いよいよ兵庫県知事選事件の全貌が見えてき..
- 危機を煽るサイトにはご注意を(典型的な「..
- SNSの簡単な構造(=連鎖式同胞メールみ..
- 石平さんを議員候補として応援している訳で..
- 兵庫県知事選挙事件で左翼ジャーナリスト達..