よく「カオス」に喩えられるけれど、「食えないもの(ピーマン)」と「お腹が空いた」避ける事はできますが、クロースする部分ではこの無意識は矛盾しています。
こんな散文的な状況はいつもあって、その「出来ない事」なんかが人物のキャラクター(シナリオでいう「枷(カセ)」)だったりします。「乱暴者だが子供には優しい」「インテリだが服装はだらしない」「街で評判の奥様だが料理が苦手」「陸上選手で金メダル候補だが泳げない」「職業軍人だが人を殺さないと誓った」「組織の殺し屋だがカエルが苦手だ」「茶道の先生だが、餡子が嫌いだ」、、、
この散文的な記憶の流れに「事実だけではなく仮説的判断」が深く入りすぎると、この記憶の感情への拘束力はとても強くなり、頻繁に意識されます。
「あの人物に酷い目にあった、それは人種が違うからだ」
後半は憶測です
「○○を食べた、不味かった。私にとってあれは食べ物とはいえない」
後半は仮説であり且つ「私にとって」なので、○○が食べ物であることは疑っていませんから、この判断はドグマ(言い切り)で、意識していないといつも事実(本来食べ物である、いつか食べるだろう)にその判断は覆される可能性があります。
自我とは、「自分自身を守護する覚醒中の意志」ですから、その根本的な立場は「私は」等の一人称で語られる自分の代表者(或いは委任を受けた代理人)となります。この人物「自分」が、「自分が悪いんじゃないか?」という無意識を抱えると困った事になるんです。
「私は」と思う度に、「自分が悪いんじゃないかというドグマ」は、事実(自分は良いも悪いも無く「自分」だ)に覆される可能性(危険性)があります。頻繁に自我に意識させ『悩んでもらわないと、自分が悪いってドグマは実存できない』のです。
自己嫌悪とは、根本的に矛盾するロジックなんです。
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