2014年11月21日

『保守』という概念

保守派だったり、反動保守だったり、保守反動だったり、保守政治思想など様々ありますが、
文字通りそれは「質量保存の法則」じゃありませんがそのまんまなら「現状の保持し死守すする事」でしょう。
専ら『共同幻想』における原理原則のひとつです。
(※『単独者』はその反対に自立独立した”個”による改革だとかプログレだとかアナーキズムだとか実存主義やら、ザックリいえば現状そのものに対する反抗(『抗(あらがう)』)=自由度の発現って事が存在意義となる。)

しかし勿論のことですが、
保守でもその内面には「保守とはなんぞや」みたいな世界はあるんです。
「かくあるべし」でもいんだけれど、「現状に保守すべき状況が実現されているか」って大前提が関係するからです。
左翼政権の現状保守に奔走する保守党なんていませんから(笑
なんでもかんでも現状の死守ではありません。
保守すべき文化伝統などなど権威性の何がしかが選択されて初めて形になります。
これまた権威性と呼ぶと、何か偉い事や偉い人の事かと勘違いされますから補足しときますが、偏差値もある意味権威性認知です。つまり何らかの(取引や妥協の余地が無い)上位的基準なりをベース(根拠)にしているって話。
その反対に革新系だとかリベラルってのは「賭け率の高い理想論でもまいっか」な方向性であり、その根拠は論理性があれば十分で、論旨に権威性のあるバックグラウンドなどを必要としません(簡単に言えば「過去にその事例があったのか」などの正統性のある根拠(権威性認知)を明示する必要が無い)。

さて、そうなりますと保守とは「実現された実例のある何がしか」などを正統性根拠として明示したものでなければ合理性が無く「それこそ反動保守だ保守反動だなどの左翼憎しみたいな話が保守論になる筈もありません」、
仰々しい主張をするつもりが無いのであれば「前例主義」が基本だろうし、政治思想のように大風呂敷広げるのであれば「文化伝統」って事になるのでしょう。
この場合ですね重要なところは「上手くいっている状態や前例」なり「それが理想的な状況である文化」なりを説明できなくてはいかんのです。←ここんところの説明がひとつの論旨になっていないと保守とは言えません。
■極端な話、保守と言えども「かくあるべし」と現状に対する批判性を有していないと成立しないのであり、行動原理そのものは『抗(あらがう)』形となるので「権威に対してひたすら『被(こうむる)』とか媚びへつらうとかそういう話では無い」ワケで、
 ↑
ちょ〜っとここのニュアンスは難しいんですが、
原理原則重視の経済政策を行うからと言って目的が「縮小経済」では無い。みたいな事です。
ましてや経済に倫理性を求めて成長率がマイナスでもいんだみたいな経済学じゃ、そりゃもう経済学では無いですから。
(世俗主義に対する心情的な批判なんて話を持ち出すとややこやしくなりますが、神学論争は保守とは関係無い別次元の話って感じですかね。←その代りガリガリそっちに突っ込めが突っ込むほど話は権威主義の度合が強くなり「権威性との関係はわかりやすい」ですけどね。)

つまり保守主義ってのは「現実と理想の相克」を前提としており(これに反する『単独者』は「思惑と現状との差異」に興味や関心を置いている)、こんな事言うと保守主義な方に叱られるかもしれませんが、「保守こそ滅びの美学」みたいなところあるんですよ(だって高い確率で現実によりその理想は打破され続けていくんですからね)。
間違っても保守主義は「こうなれば必ず上手くいく」みたいな裏付けの無い模範解答では無いっちゅうことです。
保守やっている人だってガッチリやればやるほどそりゃ内面は大変なんで、
程度の問題として「いい加減なぐらいがちょうどよい」って事に関しては『共同幻想』だろうと『単独者』だろうと違いは無いって事でしょう。

だとするならば『歩留り論』ってのは「いい加減の研究みたいな現実的選択」なのかも知れません。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
コメント欄に問題となった同趣旨の投稿が続いたため、暫くの期間ブログのコメント欄トラックバックを閉鎖します。閲覧されている方には不自由となる部分もあるかと思いますがご了承ください。(再開までの期間は未定です)
詳しい経緯は下記リンク及びサイドバーコメントリンク表示の説明参照
コメント欄の削除があった件(関係障害について)
http://kagewari.seesaa.net/article/402054291.html



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
posted by kagewari at 00:13 | 心理学テキスト「Why not」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【web投げ銭(記事リクエスト)】
amazonギフトカードによる『web投げ銭』の受付
amazonトップページより→ギフトカード購入→Eメールタイプを選択
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B004N3APGO/
「2. 詳細を入力する」に金額、配送Eメールあて先info@kagewari.sakura.ne.jpを入力
詳細は以下記事参照
記事リクエスト再開
https://kagewari.seesaa.net/article/500418743.html

<収益は当事務所運営経費に当てさせていただきます>

<利用料金の値上げ24.1/23,8/2>
値上げの経緯は以下
https://kagewari.seesaa.net/article/502153223.html
https://kagewari.seesaa.net/article/504221178.html
<送信先メールアドレスの変更24.1/25>
サーバ移転に伴い送信先メールアドレスが変更されてますご注意ください
→送信先info@kagewari.sakura.ne.jp


【注意事項】
・ブログタイトル下の利用規約を必ず読んでください
・プライバシー保護のためお名前は”HN”でお願いします
・メッセージ欄「記事リクエスト」が可能
※リクエストは”記事内において引用される可能性”がある点留意の上、プライバシー保護の範囲内で記載ください(記事内引用に合意したものとします)
※縁起物的なカンパは少額でも歓迎しますが、意味のわからない反論を”100円以下で連発する依頼”は偽計業務妨害に相当する準違法行為であることを理解できない方はご遠慮ください
■返信記事を予定する際の目安
24.8/2料金改定【ドトールコーヒーメニュー、ハニーカフェ・オレMサイズ410円から】受付します

・ガタガタ文句があるなら問い合わせメールなど利用すればいいわけで(着信拒否など対応可能なので業務妨害とは言い難い:それでも1回は送れるし)考えて利用してくれたまへ
※問い合わせ代表アカウント(レンタルサーバ提供)はGmailへの送信に安定性がないため、私から返信ある場合は予備のGmailアカウントから返信となる場合があります。

必ずリクエストに答えるなどの対応は”できません”が
(閉鎖された「コメント欄」や『公開掲示板』の補完として)
可能な限り質問等には答えていこうと思います

※送信にはAmazonのアカウントが必要です
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■■■『有料相談』の依頼は以下Pから■■■
https://kagewari.sakura.ne.jp/kage2.htm

現在は基本的に『簡易相談(依頼文2000文字まで)7,700円』『簡易相談ハーフ(依頼文1000文字まで)4,000円』「テーマ限定300文字1,000円」のみの受付です
(※サポートの200文字500円は『簡易相談』の後に週に2回まで利用可能)
(『簡易相談』の利用は原則月1回のみです《ハーフは月2回まで》、テーマ限定は週2回まで)

■ご存知と思いますが、レンタルサーバアカウントの多くはgmailへの送信に安定性がありません(受信に関する障害報告はありません)。gmailからの依頼の場合にはセキュリティを担保した別途専用アカウントを用意しています。

相談のコースや方法などやり取りの後に、
有料相談専用アカウントのメールアドレスをお伝えします
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
comments他

・コメント欄は『公開掲示板』同様に原則削除禁止です
(基本的に削除依頼には応じられません、削除依頼は投稿禁止ワードとなってます)

・SPAM対策として一部キャリアからの投稿がIP規制の対象となってます
(同規制キャリアから登録抜けによる投稿がある場合、投稿は自動削除されると同時に規制IPに追加登録されます)



現在コメント欄閉鎖中 (2014.7.26〜)



タグクラウド