NATO諸国がとても苦々しくあからさまに嫌々空爆に参加している様子が輪をかけて不思議な紛争を表しているように思います。最近じゃウクライナなんてニュースにもならなくなりました。
(香港デモは政治的意図で報道抑制しているようですが、日本のマスメディアが中国共産党に配慮するって姿勢には納得いかんですな。)
さてイスラム国問題、この社会心理的背景は何でしょう。
勿論ここではイスラム国を名乗る武装集団が決してイスラム教と関係が無い(本旨では無い)前提で書いてますのでモスリムの方もそこ理解して読んでください。
ズバリ私は「オウム真理教」を思い出しました。
諸外国からイスラム国に続々と参加する若者の様子はまさにあの時のオウム真理教を見るようなデジャブ感があり、オウム真理教が地下鉄サリンテロに暴走する直前真面目に国会議員になろうと立候補していた姿が「国を名乗ろうとしているナンチャッテなイスラム国武装集団の動き」と大変よく似ています。あの当時はオウムもどこやらの一派的にはちゃんと仏教に筋の通ったナントカだみたいに真面目な顔で解説してしまった宗教学者がその後学者生命失ったみたいな側面はあったのであり、ここはイスラム国がプロパガンダ的に自らをイスラム法のなんとかにするからと宣言している部分と被ります。
あたかも欧州諸国の移民の若者達が、中二病的感覚を夢を求めてイスラム国に参加している状況もあの時のオウムととてもよく似ているんです。
それは遠く昔、日本の左翼学生運動にも見られた『政治思想』という問題性で、
前回もちょっと触れたかと思いますけれど、『政治思想』というのはその名のとおりで権威性認知と不可分の思想ですから、どうあっても「煽り」というか扇動的な機能が実装されちゃうんですよ。
ここに広報・広告的効果がくっつきますと多数の賛同者を糾合する事が出来ます。
「依存の宿り木」とでも言いましょうか(全然用途の違うオリーブの樹政治連合現象みたいな)、集団心理特有の求心力を発揮するんですね。
実際のところはオウムの内情が無茶苦茶だったのと同じで、イスラム国もテロ組織として見ても幼いというか指令系統から「どうなっちゃってるのこの杜撰さは」みたいな事らしく、
一番目立っているのが「洗練された募集広告」だったりします。
そんなものがイスラム教の本旨な訳が無く、この運動が実にいかがわしい『政治思想』というものによる反動的煽り、アジテートそのものである事は疑うようが無く、
結果として、欧州の無理な移民政策と国内少数派であるイスラム教徒に対する文化的軋轢を全く解決できなかった結果がこの現状に至っているのだと思うのです。
(案外現在のイスラム国を暴走させているのは地元シリアの人間では無く、欧州からの義勇兵なんじゃないかと思っているぐらいです。)
ここで米国がラプターなど使って爆撃するって状況は、
意味不明に米国から攻撃されていると主張していたオウム真理じゃないけれど、「本当に爆撃しちゃっているぞ」な盛り上がりを招くばかりであり、米国が本腰入れるべきなのは「広告戦に勝利する事」
だと考えます。これは情報戦ですよ。
国連のオバマの振る舞いみていると、なんだか余計彼らが盛り上がる方向いっているのじゃないかと思うんですよ。←この人は本当に政治的センスが無い。
仮説に過ぎませんが、中東に本物の(カリフを名乗る)カリスマが登場すると一発でイスラム国ムーブメントはネタバレ幻滅で解体するだろうと俺は考えてます。
(カリスマ登場を推奨しているのでは無く、情報戦に勝つ戦略としてです。)
まさか国際情勢がこんな瓦解状況に一気に突入するとは思いませんでしたが、
いやはや『共同幻想』の崩壊ってのは、近代から現代における「パックスナントカ〜ナ」と同等の政治的空白を発生させてます。奇しくも米国は今世界に対する軍事プレゼンスを後退させている真っ最中であり、「そりゃそのままパックスナントカ〜ナだわな」って話ですよ。
いえいえ米国の軍事的介入を復活させれば元に戻るとか全然そういう話じゃありません。
(もう無理だから兵を引いてるんで)
しっかし紛争起きる度に驚くのは「世界にAKって何丁あるの?」
カラシニコフさんが歴史に与えた影響はトンデモスケールですよね。
ペンは銃よりなんとかどころじゃないですよ。
「流石のペンもAKだけには叶わない」ってオチでしょうか。
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