2014年07月26日

追記的に『共同幻想論』会話編

どうにも前回のエントリーが補足編集すればするほど泥縄的に収拾がつかなくなっていたので、整理する上でまとめておきます。
■『共同幻想』は”ひとつの社会学的な現象”であり、
ゲマインシャフト(同族社会)からゲゼルシャフト(利益関係共同体社会)への変遷の中であたかも「氏族伝来の共通の神話(或いは先祖への信仰)」から「合理性という社会性の発見と幻想(最強なのが信用創造と通貨)」と変遷し、これが「自由・人権・個性化などを重視する先進国化の中で更に解体されていく」という過程にあるワケです。
その意味で通貨に関しても社会学的な『共同幻想』変遷として見た場合「金本位制(ブレトンウッズ体制)」から「変動相場制への推移」もこの流れを反映したものです(そしてビットコイン)。

■『共同幻想』社会の会話が”予定調和・総論賛成”を前提にしており、ぶっちゃけプライバシーは「風呂とトイレの中にしかない」って話も通貨で考えれば簡単で、
「ハイ500円(そうですね私もこの貨幣は500円だと思いますよ)」←500円に対する予定調和が『共同幻想』会話の特徴で、
この時
「ハイ500円、これが500円通貨ですって?私の500円通貨は」←この瞬間「金融政策に対して国家的な挑戦をしている事になる」んですよ。
※「勝手な貨幣を流通させたり、偽札が重罪」ってのは=国家反逆罪的な『共同幻想(予定調和してナンボ)』に対する破壊活動になるからです。

(※更に付け加えると、イスラム教徒が「豚肉が食べられない」話をしているとして、この時イスラム教徒にとって豚肉が食べられない事は宗教上の戒律であって(論議の余地なく肯定しなければならない戒律であり予定調和どころか”絶対”の掟)、その場で「豚肉食べられなくて大変ですね、”私は”豚肉大好きですけど」などという返しが始まると「すわイスラム教全体に対する冒涜か」って誤解連鎖にもなり兼ねないワケですよ。『共同幻想』社会の会話は基本原則として私語禁止なので(予定調和返しが公的義務)、個人のプライバシーに関わる論議やネタ振りを誰もしていないのです。←極論すると「所謂”そのままの意味で”会話している人はいない」とも考えられる。)

そして、
■『共同幻想』社会が頻繁に誤解されるところに(イジメ問題などで傍観者が多発する構造や悪徳企業に間違って就職したらなんとなく悪徳業務にも真面目に取り組んでしまう構造も同じ)、ほとんどの会話が「個人的意見では無い、間違っても本音では無く『共同幻想』予定調和であるタテマエを個人の台詞に編集した程度のもの」であるところです。
何気にこの会話が個人として発せられていると誤解されます。
(勿論言ってる当人は自分が自分の意思で言葉を発している自覚はあるんですが、その内容は無意識に拘束されている=自意識抑圧が構造化している。)
それをネタバレ的に表す言葉がこちら→「そんな事を(個人的な意見など)この場で(共同幻想的会話場面)言えるワケないじゃん(その権限が無い)。」
極論すると「何も話されていない」「誰も話していない」→いつもの『共同幻想』予定調和が台本どおりに展開されているだけなんですよ。
(なので台詞の内容を妙にシリアスに受け取るだとか、台本趣旨から外れる発言やスタンスは物凄く目立つワケです。)
それから台本の内容(所謂空気って奴ですね)これが殊更難しいって事もありません。
「基本、予定調和の追従であればよい」のであり、
むしろ「元気よく、調子よく、テンポよく」のグルーブ感の方が内容として求められており、発言内容にそもそもこれといった意味が無いのですから台本の内容を殊更考える必要はありません。


なものだから、
■『共同幻想』選択の好みというか、合う合わないってのは必ず存在するのであり、
ナチュボーンでそのまま適応した場合は、生まれた土地や縁などを(ここはゲマインシャフト的に)避けようの無い運命であるかのように受け入れちゃうか(同時にこの場合そういうローカルルールへの適応が自らのアイデンティティーとなるので「予定調和というのは一種のナショナリズム思想」のように追従が予定されても何ら矛盾が無い)、ゲゼルシャフト的な職業選択の場面なんかでも(現代社会ではブラック企業などと忌避されているけれども『共同幻想』職場はまだまだ多い)「所謂人間関係はどうか?」などの認知により大きな判断基準になるワケです。
(銀行などではその『共同幻想』に「当行のカルチャー」なんて呼び名が使われていたり。高校の体育会などにおける「○高魂」なんてどこにでも聞く話です。)

つまり、
■(選択的や確信犯的では無く)漠然と盲目的に「適応強迫心理がある場合」人間関係で問題が起きない方がおかしいんです。
(『共同幻想』な人達も随分悩んで選択するのだし、現代社会の『ノマド』な人達はハナからブラック企業的に『共同幻想』社会そのものを忌避しているんですから。)
そして、この「適応強迫心理」の背景は勿論「特定の家族社会時代のあれこれ」が発端となっているのだから「やたらと適応強迫的志向が道徳であるかのように(そうでなけりゃ人間失格だとか)過剰価値意識に結合」しており、「どこの何以前に社会適応していなければもう終わりだ」みたいな『自己嫌悪フラグ』とセットになっちゃうワケです(同時に社会不適応状態を過度に卑下したり馬鹿にされているとひとりで興奮状態になったり)。
状況としては『悪循環のシステム』が構造化しているようなもので、
(この辺に知見の無い勘違いしたボランティアな人などが「安易に社会適応を促してしまう」などすると、もうどえらい見当違いな、、火に油注ぐ方向いっちゃうってのはこの辺の話。)

■本来、自我の推移が自然に『思春期的反抗期』を迎えた場合、
反抗期ってのは既存の価値体系全体(『共同幻想社会』全て)への反抗なのだから、
定義としてその期間は誰しも『仮想単独者時代』になります。
特別意識する事も無く、『共同幻想』社会に反抗的なのだから関係性が疎遠になる方が選択されるので(大規模な『一拍置く』)、この「安全圏」にいる間に「現実アップデート」が進み→一度瞬間『単独者(自己責任MAX)』的にリセットされた立ち位置から「『共同幻想』再選択となるのか?『ノマド』な人志向とするのか?」のような「どんな大人になるのか命題の選択」が行われます。
メンタル問題というのは、上記のプロセスが何らかの何で阻害され『仮想単独者時代』や選択前の瞬間『単独者状態』などを経ていないワケで、最優先するべきは『仮想単独者』へシフトしなかった背景事情の分析ネタバレでありその後の選択前『単独者状態』への自我構造の移行なんですよ。
このプロセスが無い限り何も解決しない。
(勿論常に『歩留り選択』も有り得るので、パンクなノリで『仮想単独者』的反抗を生きて「一生思春期なのがロックだぜ」みたいなはた迷惑な方向であっても何ら問題無い。)
優先されるべきプロセス論議をすっ飛ばしてですね、
やおら「(社会)適応強迫」刺激してしまうと、「トラウマ論で悩んでいるPTSDの人を、似たような渦中に放り込むようなもの」になってしまいます。
(ゴッツイ「不快興奮追体験フラグ」がバリバリになってあたりまえ。←本人も身構えて過緊張状態になるぐらいです。)
わかりやすい最悪の選択は「イジメ問題で悩んでいる個人をやれがんばれだ精神論だとけしかけて無理やりクラスに引き摺り戻す事」ですが←現代社会でこれ知らない人いないでしょう。
強迫心理状態だと、自分でそんな最悪の選択をごり押ししちゃうケースがあるんだって話です。

■関係障害などという症例は事実上「『共同幻想』固有の特徴とメンタル問題の共同作業」のようなもので、ある意味『共同幻想』の原理原則により引き起こされているとも言えます。
(「強迫心理」の原型は『共同幻想』)
『共同幻想』の原理原則のひとつに「拡大主義・布教・勧誘(新人営業)」というのもありますが、
勿論強迫心理には書いてある文字のとおりに、自分自身で絶賛やれ頑張れだとか、追いこんで急かせるって傾向も織り込まれており(『被(こうむる)』で解釈すると受け側なので”切迫感”として体感される)、そこいら辺にも『一拍置く』の重要性は関係しています。
この場合は「無理せず一息つく」ってことなのかもしれませんが。


この辺心理学的には「まず知人や関係者との関係を疎遠にして」的なアプローチが初歩中の初歩なので(鬱で言えば「休職か可能なら退職の勧め」)、社会学含めて『共同幻想論』にまで及ぶ説明は必要無いのですが、社会的に多発している問題でもあり背景含めてまとめとしてテキスト残しておくとします。

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