ところが出てきたウクライナ問題です。
ご存じのとおりで中東関連の不安要素は大幅に後退してます。
この辺の要因は武田教授じゃありませんが、原油の枯渇が限りなく全く心配無かったというオチでありロシアの天然ガスや米国シェールガスなどエネルギー安全保障という焦点そのものが関心度として後退してますから。結果あからさまな米国軍事プレゼンスの後退によりイランやシリア問題がロシアの仲介でソフトランディングしたように「単なる地域紛争地帯」へ(こういう表現は不謹慎ですが)格下げされたワケです。
今起きているウクライナ問題のバックグラウンドは明らかに「米国の凋落」が発端です。
(これが結局中国の民主化圧力を弱め、結果として中国共産党自己保身のための方便としての反日プロパガンダが放置される遠因になってます。)
■米露間の力関係をひっくり返した大事件は「スノーデン氏のロシア亡命」に他なりません。
都合悪い事にプーチン大統領は元KGBですからね、
ウクライナ政変がらみの時も、ウィキリークス顔負けの情報拡散が多数行われウクライナのクーデターが他国情報部乃至軍部の介在によるものだと匂わせる世論形成が「自由自在に」という水準であったわけで(欧州高官同士の会話がyoutubeに投稿されるなど)、
クリミア独立に関しても、ロシアは関連基地を抑える行動はしても「明らかな軍事侵攻とは見えないように」徹底的に行動を制限してました。
あたかもPKF活動を模したような雰囲気で、
世界的にもネット世論的には、「欧州ロシア間で合意のあったウクライナ政権問題解決策」をウクライナの極右勢力が無視して突撃した結果、ロシアが外交努力をぶち壊したのは誰なんだ的にクリミアの独立を支援する事になりました。
結局のところ表面化しているのは「ウクライナのデモ隊を後方支援していた諜報戦を誰が何の目的でどういう勝算でやらかしたのか」←ここの馬鹿さ加減になっている。
「普通さ、シナリオぐらいあるでしょ」的に。
(ところがそれがまったく杜撰且つ未計画なものだった)
多分、情報機関出身のプーチンが最も怒っているのはここでしょう。
「やるならちゃんとやれ、こっちまで軍事侵攻みたいなやり方になってんじゃないか。」
みたいな。
CIAがどこまで関与し或いはどこまで知っていたのか知らなかったのかわかりませんけどね、
オバマのその後の対応の「どの口が言う」的説得力の無さと言ったら、、
「クソったれEU」米高官発言がYoutubeにリーク:焦点は?
http://newclassic.jp/archives/8061
各国の本音を言えば「ウクライナで卓袱台返しやった諜報機関はどこで、首謀者誰よ、責任取れんのかお前」会議をやりたいところなんでしょう。
この責任の所在を明確化しない限り落としどころが無い。
↑
この話どっかで聞いた事ありませんか?
第二次世界大戦における中国侵攻中の関東軍そのままじゃないですか。
(この場合はイケイケドンドンやる気満々だったんだが、今回は諜報人誰か知りませんがロシア軍が本気出したところでトンズラしたって事でしょ。)
EUの中ではいつも偉そうにしているドイツも何やってんの状態で、いつもの調子でウクライナにも緊縮財政のお経でも始めたらどうなんだと。
(ウクライナって経済的にはポーランドと兄弟関係みたいなところあるらしいって話の中で今回のデモ隊にいた極右勢力ってネオナチらしく仲間同士でどうなってんのかわからない上に、この暫定政権をドイツが偉そうな顔して支持すると違う意味でややこやしくなると思うんだけどね。)
■プーチンは「おーそうかウクライナで反ロシア極右政権とかやるんかコラ、上等だケツ持ち誰よ。」ってやろうと思っていたら肩すかしで、すんなりクリミアが国民投票で独立できちゃったみたいな事に「なってんじゃねーかよ」ってところでしょうか。
CIAがどこまで噛んでいたのか知りませんけどね、知らなかったとしたら更に大問題でしょうし、
ウクライナ情勢の読みとして、ロシアに悠悠と先手取られて後から負け犬の遠吠え状態ってのはね、米国の世界における軍事プレゼンスがデカいだけに「大不安定要因」になっちゃうワケですよ。
日本あたりは中国の心配だけしてりゃいいかと思ってたのに、何やっとんのかと。
しかも米国は人材も議会も「なんだかちょっとな〜」状態であり、
(ここ数年伝えられる「次の大統領候補」とかでぶっちゃけマトモな人材を見た事が無い。←自分で言うのもアレですがオバマ登場の時から私はダメでしょう早晩ヒラリーに交代するのじゃないかと言ってきましたが、今一番マシな人材がヒラリーでどうすんでしょうこれ。共和党は共和党でアレだし、、)
FRBのバーナンキが退任した後って事も重なって、大丈夫なんですかアメリカと世界的に注目浴びちゃってます。
これはマズイですね、
とても嫌な雰囲気ですよ。
(特に米国政界の人材問題はどうにかなりませんか、これじゃどっかの国の政経塾とそう違わないでしょう。英国の首相もどっかのインチキ中古車セールスマンみたいだし、、)
EU的には破綻破綻で過去大騒ぎとなってたイタリアもギリシャもうまくいっておらず、
この間着実に中国経済は破綻の兆候がチラホラ出始めてる。
日本はいざとなればエネルギー以外は外国依存度が低いので、限りなく鎖国状態になっても耐えられるとしても(いざとなったら原発ガンガン回せばいい)、無茶苦茶な事になってる諸外国ではそうも言ってられないでしょう(ウクライナのデモみたいな話はどこにでも起きるかもしれない)。
そうなんですよ「ウクライナのデモみたいな話はどこにでも起きるかもしれない」んです。
いつEU圏内の他の国で起きてもおかしくないでしょう。
(国際政治の中には「とにかく火をつけたい」手合いもいますから。)
中国国内の民族問題を大きく刺激したのも間違いないと思います。
■なんちゅうか、このカオス的なとこをを文字通り表す話がねこれですよ。
CIA元職員スノーデン暴露 米国政府が隠す「高度文明 地底人」正体 vol.1
http://news.livedoor.com/article/detail/8130077/
(他にも巨大宇宙人秘密基地云々の記事あり)
「宇宙人・UFOは存在する」と主張を続けるカナダの元国防大臣
http://irorio.jp/nryo/20140112/101884/
笑っちゃいけないというか、、あ〜。。。みたいな、、、
(UFOネタ好きだから普段であれば面白いぞと食いつけるんですが、これはダメだろう、、、)
話逸れますがこの人の分析読んでると(鈴置高史氏)揉めに揉めていた日米韓のナントカ、これがご破算になって米国が呆れて韓国から完全に手を引くと、韓国には急速に核武装論台頭するって話になんだろうと思いますが、これはこれで極東も複雑怪奇な話になりますわね、
鈴置高史氏「早読み 深読み 朝鮮半島」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20120120/226331/?n_cid=nbpnbo_leaf_bnlu&rt=nocnt
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