2013年12月15日

あーやっぱりなという話。

まず、前回の経済のお話の続報的なところから。
ある意味今回のニュース引用が本題みたいなもんです、
■笑っちゃいけないと思いますが、かなり前衛的なアレがきてますよ(笑
ニート166人で「NEET株式会社」設立 全員が取締役で「日替わり社長」
http://www.j-cast.com/kaisha/2013/12/11191458.html

学校に行かず、仕事も持たない「ニート」と呼ばれる若者たち166人が、自分たちで会社をつくって、独自の商品開発に取り組むことになった。社名はその名も、「NEET株式会社」。インターネットを通じて全国から意欲のあるニートを募り、一人6000円を出資して2013年11月に創業した。

全員が取締役で、平均年齢は27.9歳。10代と20代が65%を占める。就業規則や出勤時間はなく、社長は取締役が日替わりで務める。代表取締役会長には企画段階から中心となった、唯一ニートでない慶応大学SFC研究所上席訪問所員の若新雄純氏が就いた。
12月10日の記者会見には、このうちの19人が出席。若新氏は「ニートのような少数派は負のレッテルを貼られがち。マニアックさを生かして、ただの労働・生産ではなく、創作・創造へと発展させたい」と話す。

「飲んだら脱力する逆エナジードリンク」や「可愛い女の子の部屋の空気の缶詰」、「ニートがブラック企業と戦うゲーム」などの企画を考案。インターネットで投資を募りながら、メーカーに企画を持ち込むなどして事業化していくという。

総務省によると、働かず、学校にも行っていない15〜34歳までの若者は、2012年の時点で63万人にのぼっている。
(J-CAST 会社ウォッチ2013/12/11 19:09)

■成功しても失敗しでもどうでもいんですが、ネット社会の課金の難しさ論議同様に「フリーエコノミーをビジネスモデルに乗せる」という無謀をやっぱり考えてみる人はいるって事です。
そしてネット社会の課金の難しさ同様に(フリーエコノミーからビジネスモデルって段階でもうガチ論理矛盾ですから)、この辺の循環化のためには一段なんやかんやのインフラが必要になるんだろうと思います。
まだ早すぎるってところでしょう。
(※インターネット広告においてなんだかんだグーグルなどのアフェリエイト無しには語れないなんとやら同様に、この辺は孤軍奮闘的に”ポンッ”と解決策はなかなか出そうに無い。)
フリーエコノミー関連で言えば、「杉並ダメ連」とかの方がサブカル的面白さがあった。

とわいえ、これは何かの兆しであるって思う人はあちこちから出始めているって事ですね。

そして、
■音楽業界の話で、ほらやっぱり言ったとおりじゃないかな話が出ております。
(ニュースのコメント欄でも「誰かJASRACに教えてやれよ」のご意見出てますねww)
「コンテンツに鍵をかけないほうが音楽は売れる」 新たな研究で明らかに
http://www.gizmodo.jp/2013/12/post_13599.html

電子書籍や動画ファイルなどで使われているデジタル著作権管理(DRM)は、ファイル共有を難しくするための仕組み。ナップスターが全盛期だった頃、大手レコードレーベルはこぞってDRMの波に乗り、音楽ファイルに鍵をかけることで著作権侵害を減らそうとしていました。

しかし最近の研究では、私たちが長い間考えていたことが結論づけられています。それは、DRMなんか役に立たないということ。それだけでなく、DRMは売上を低迷させる要因になっていたのです。

トロント大学のローリナ・ザン(Laurina Zhang)さんが発表した新たな論文によると、音楽レーベルがDRMをやめるとデジタル音楽の収益が10%伸びるそうです。また、地道ながらも長期的に売れているアルバムの場合、30%伸びることもあるとか。人気がある作品でも「逆に売れなくなる」ということはないようです。
この研究で発見された最悪のケースでも、DRM廃止による売上低迷は確認されていません。ザンさんは、リリース日やジャンル、自然要因による売上変動の値を調整しつつ、アーティスト634組のアルバム5,864枚を対象にDRM廃止前後の売上を比較しました。

今回の研究結果は、わりと受け入れやすい内容かもしれません。なぜなら、4つのメジャーレーベル全てが「DRMを採用するとやがてアルバムの売上が落ちる」というシナリオを経験しているから。ザンさんは次のように語っています。
私は、アルバムの共有制限を緩和することでセールスのレベルや流通がどのような影響を受けるか調査するため、4つの大手レコード会社(EMI、ソニー、ユニバーサル、ワーナー)が異なる時期に音楽カタログからDRMをなくしたという自然実験を活用しました。

ロングテールな商品であればあるほど、DRMの廃止は売上向上に大きく役立っています。なぜなら、主力のヒット商品の影に隠れた音楽ほど個人間共有が結果的には利益につながっているから。

さて、そろそろ曲を変える時がきたようですよ。
[TorrentFreak via TechMeme]
LILY HAY NEWMAN(Rumi 米版)
ギズモード・ジャパン(2013.12.09 12:00)


■つまり前例主義的な判断で経済なりビジネスなり考えていると「逆目に出る時代だ」って事です。
新自由主義経済なんてのはその最たるもので(むしろ昨今の先進国経済の混乱要因なんですから)、
経済学はここで何か考えなくちゃいけません。
各所で実験的な試みする中からじゃないと何も出てこないんですから、
それこそダメ元の試行錯誤があれこれ続いていくんでしょうね。
少なくとも現代社会において観察・確認されつつあるポイントとしては「貨幣経済における所得分配機能は終わっているかも知れないしフリーエコノミーにまるで対応できない」ってことと「ボーダレスってことは法治国家の限界を超すって事だ」なる辺りは抑えておきたいところです。
(『ビットコイン』それ自体はどうでもいい事なんですが、『ビットコイン』がエポックなのは国家なるものに所属する中央銀行と全く無縁のところが貨幣の信用を担保するって概念が、前述の「最近までの観察でおおよそネット世論がわかっていること」に対する試行錯誤のひとつであるのは確かでしょう。)


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
posted by kagewari at 01:52 | 精神分析時事放談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【web投げ銭(記事リクエスト)】
amazonギフトカードによる『web投げ銭』の受付
amazonトップページよりギフトカード購入→Eメールタイプを選択
同ページの「2. 詳細を入力する」に金額と、配送Eメールあて先info@kagewari.sakura.ne.jpを入力
詳細は以下記事参照
記事リクエスト再開
https://kagewari.seesaa.net/article/500418743.html

<収益は当事務所運営経費に当てさせていただきます>

<利用料金の値上げ24.1/23,8/2>
値上げの経緯は以下
https://kagewari.seesaa.net/article/502153223.html
https://kagewari.seesaa.net/article/504221178.html
<送信先メールアドレスの変更24.1/25>
サーバ移転に伴い送信先メールアドレスが変更されてますご注意ください
→送信先info@kagewari.sakura.ne.jp


【注意事項】
・ブログタイトル下の利用規約を必ず読んでください
・プライバシー保護のためお名前は”HN”でお願いします
・メッセージ欄「記事リクエスト」が可能
※リクエストは”記事内において引用される可能性”がある点留意の上、プライバシー保護の範囲内で記載ください(記事内引用に合意したものとします)
※縁起物的なカンパは少額でも歓迎しますが、意味のわからない反論を”100円以下で連発する依頼”は偽計業務妨害に相当する準違法行為であることを理解できない方はご遠慮ください
■返信記事を予定する際の目安
24.8/2料金改定【ドトールコーヒーメニュー、ハニーカフェ・オレMサイズ410円から】受付します

・ガタガタ文句があるなら問い合わせメールなど利用すればいいわけで(着信拒否など対応可能なので業務妨害とは言い難い:それでも1回は送れるし)考えて利用してくれたまへ
※問い合わせ代表アカウント(レンタルサーバ提供)はGmailへの送信に安定性がないため、私から返信ある場合は予備のGmailアカウントから返信となる場合があります。

必ずリクエストに答えるなどの対応は”できません”が
(閉鎖された「コメント欄」や『公開掲示板』の補完として)
可能な限り質問等には答えていこうと思います

※送信にはAmazonのアカウントが必要です
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■■■『有料相談』の依頼は以下Pから■■■
https://kagewari.sakura.ne.jp/kage2.htm

現在は基本的に『簡易相談(依頼文2000文字まで)7,700円』『簡易相談ハーフ(依頼文1000文字まで)4,000円』「テーマ限定300文字1,000円」のみの受付です
(※サポートの200文字500円は『簡易相談』の後に週に2回まで利用可能)
(『簡易相談』の利用は原則月1回のみです《ハーフは月2回まで》、テーマ限定は週2回まで)

■ご存知と思いますが、レンタルサーバアカウントの多くはgmailへの送信に安定性がありません(受信に関する障害報告はありません)。gmailからの依頼の場合にはセキュリティを担保した別途専用アカウントを用意しています。

相談のコースや方法などやり取りの後に、
有料相談専用アカウントのメールアドレスをお伝えします
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
comments他

・コメント欄は『公開掲示板』同様に原則削除禁止です
(基本的に削除依頼には応じられません、削除依頼は投稿禁止ワードとなってます)

・SPAM対策として一部キャリアからの投稿がIP規制の対象となってます
(同規制キャリアから登録抜けによる投稿がある場合、投稿は自動削除されると同時に規制IPに追加登録されます)



現在コメント欄閉鎖中 (2014.7.26〜)



タグクラウド