これを見て触発された小林久三が「皇帝のいない八月」って本を書いてこれが映画化されてるわけ、これがなかなか面白い、カサンドラクロスとは別の意味で秀作。
ここで主演の渡瀬恒彦演じる元自衛官は「憲法改正の悲願のため命を捨てる奴はこの国にいないのか」とクーデター計画で列車をジャックし部隊を率い、鎮圧部隊と戦闘するのだが、、、。
今巷じゃ「改憲論議」でまっさかりで、左翼が目の色変えて大騒ぎしているどころか、今や左翼政党は消え行く存在だ、
まさか自衛隊を軍隊にしようなんざ右翼的発想は自民党右派にも民社の元自由党の議員にも無い。
いかに、ファンタジーとして国体とか軍隊なるものが色あせているかがわかる。今や自衛隊の国際協力をいかに考えるかってスタンスの違いがあるだけで、誰一人軍部独裁なんて話を「嬉しい事」と考える輩はこの国から消えた。
いいとか悪いとかではなく「皇帝のいない八月」を見て、あーほんのちょい前昭和の時代にはこの話がファンタジーになったんだよな〜と、しみじみ思う。
2001年宇宙の旅を2005年に見る感覚とはちょっと違う違和感。
共同幻想のフェイズってのが、今のこの日本ではEUともアメリカとも違う文明化の先にいってるのがわかる。安保闘争放心状態時代のノンポリとか無関心世代とかとは次元の違うフェイズには間違いない。
だから余計に、昨今の中国韓国の反日に『口ぽっかん状態』なのだが、おそらくこの日本は国家ってな概念自体が「日本代表」の時ぐらいしか意味が無くなっていて(実は「日本代表」で盛り上がるときもある意味パロディのノリってか、「今、熱狂してるチームの名前は!日本代表」って感じが大半)、韓流ブームもどこかハイソなマダムの一時の愉しみ庶民ヴァージョンな感じだし(これある意味若いツバメなワケだから、国民的侮辱だって反発あってもいいような気がするんだが、、)
あまり話題になっていないが、共同幻想の崩壊過程は一定のレベルで終了していて、これに呼応しているのが「憲法論議」なんだと思う、なんとなくあるあうんの呼吸のような「憲法改正」へのコンセンサスって9条と全然別個のところにあるんじゃないのだろうか?
【精神分析時事放談の最新記事】
- ネット界隈における(誹謗中傷で知られる)..
- 「民主主義」とは市場原理という点において..
- 「民主主義」とは市場原理という点において..
- 素朴な話、政治に興味がある層は高齢者に多..
- 「デマの方が心地いい」
- 保守系思想的に見た時の「大雑把な人種偏見..
- 第8ラウンド(M A Great Aga..
- 保守系世論にとって、兵庫県知事選事件とウ..
- トランプが賭けた「AIとロボティクスの時..
- 一部で語られている左派によるSNS規制陰..
- SNSの暴言はなんとかならんのか
- これは凄い、BAND-MAID『Read..
- 前稿に引き続き「社会構造が急激に変動して..
- どうなんだろ、どれぐらいの人が気が付いて..
- 「どこで書いたかな、立花氏襲撃犯は同じ穴..
- どうやら消えた米の居場所が分かったらしい..
- 日本保守党に対する構えが現行の社会問題の..
- 『単独者』の雑感「疲労困憊(移動もあって..
- willやHanadaなどの雑誌が日本保..
- 日本保守党の背景を素朴に『心理学』で推論..