先日プロ野球中日ドラゴンズの蔵本英智外野手が引退しました。
中日英智引退「夢のような毎日でした」
http://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp0-20121003-1026928.html
中日英智外野手(36)が2日、今季限りでの引退を決意し、名古屋市内で会見した。「星野監督の時に入団させていただいて、山田監督に鍛えられて、落合監督に見いだしていただき、高木監督で幕を閉じる。すばらしいシナリオで今日に至りました」と、あいさつ。中日一筋14年のプロ生活を振り返り「子どもの頃からファン。まるで子どもがヒーローになって敵と戦っている夢のような毎日でした」と、笑顔で続けた。
名城大から98年ドラフト4位で入団。04年にはゴールデングラブ賞も受賞。守備、走塁のスペシャリストとして活躍した。9月27日に球団側から来季構想から外れていることを伝えられ、同時にコーチ就任の要請を受けた。佐藤球団代表は「彼には野球とドラゴンズに対する情熱がある」と説明。ポジションは未定だが、来季は指導者としてスペシャリスト育成に励む。
[2012年10月3日9時46分 紙面から]
『幸せ者』ってのはこういう人の事を言うのかと、
そりゃねプロ野球ってスポーツの頂点のような世界に辿りついた事自体非日常的成功じゃないかと言う方もいらっしゃるでしょうが、人間の認知というのはですね行った先に固有の社会があるもので、そこに行った次点でその小社会が舞台設定みたいな認知されますので(よってプロ野球に入るか入らないだとかの高校時代は別論議になる)、一般社会の話と実は変わらんのです。
(※絵が上手いと有頂天だった子供が美大に行った瞬間感じる挫折とかも同じ現象)
話を蔵本英智外野手に戻しましょう。
彼を生かしたのも落合かなと思いますが(野村ヤクルトにおける城であるとか野村楽天の塩谷など渋い監督ほど守備走塁の専門職を徴用する)、時としてレギュラーより目立つプロの脇役ってのは技術的に打つ方と違ってブレが無い分「常に活躍している」とも言えるので何気に球団ファンにとっては勝ち組リリーフ投手の個人技同様親しまれるものです。
人間模様なんてものを考えれば、同様立場の若手はそのほとんどが戦力外にもなっているでしょうし(打てないということで自分からプロ生活に見切りをつける若手も少なく無いかと)、こういうタイプで辞めずに残っている選手のというのはバカがつくくらい野球が好きだったりします。
言い換えれば最初から幸せ者でもある訳で(好きこそものの何とやらとか)、脇役で年俸なども安いからといってスターのレギュラー選手と比較して技術が劣っていることはありません(体格的問題も込みでこのタイプの選手は打つ事だけが弱点)。
単純にアスリートとして見た場合上のの場合も少なく無いでしょう。
ですから本来はもっと威張っていてもいいぐらいなのですが野球というスポーツの特性から脇役?とかの扱いを受けているだけで、サッカーやラグビーならディフェンスとしてスター選手も多数いますしディフェンスのポジションも多く(野球でディフェンスだけでレギュラー張れるのはキャッチャーぐらいですね)、なんか野球の文化的事情で脇役扱いされているだけとも言えます。
言うならば脇役なんて扱いで年俸も低ければベンチ要因として控えに回る事が多い事自体本来不運とも言える事になります。
(落合監督時代には英智外野手レギュラーだった事もありますが、)
この人生を「夢のような毎日でした」と言って締めくくるというところがね、
絵に描いたような『幸せ者』なのだと思います。
(彼は守備のスペシャリストでしたからかなり高い確率でコーチとしての人生も待っているでしょう、)
幸福論なんてものはこの世にありませんが(それは哲学やら宗教やらの話になってしまう)、幸福と快感にはたいした関連性無いもので(下手すると不快感の方が関連性高いかも)、幸不幸を決定付けているのはむしろ事後的な「ドキュメンタリー視点」だったりします。
言うならば『締めくくりの認識』というか”その意志”ですね、
なものだから「幸福”でした”」のような”過去形”で実存します。
(これが現在進行形の場合になるとその語尾は「かもしれない」というような推定表現になることが多い。)
つーことは幸福なんてものは”結果論の一種”なのだから、心理学的世界における特有の意味における「どーでもいい話の世界」となる訳で、逆手にとって「それがどーにでもなる」のであれば「選択されるもの」とも言えなくもない。
(何が何を選択なんだって話をし出すと面倒になるので省略でいいでしょう。)
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