2012年01月25日

長年ThinkPadを使ってますが、

一部会社のマシンとかも担当している関係上「整備しやすさ・交換部品入手の容易さ」は必須で、なんだかんだと旧IBMのThinkPadを使ってきました。
(勿論今後も同じ方向だと思うがNECとかもちょっと考えるかな〜)

今回のエントリーは全然たいした事じゃ無いのだが(笑
ちょっと気になるところがあったんでThinkPadの設計上の変遷気にしている人の参考になればと書いときます。
年末から年明けでマシンのメンテナンスが妙に集中しまして随分と忙しかった訳なんだが、予備機とかもいるかなとオークションなどの状況も(相場観測の意味もあるんだが)イロイロ見ていて「前からちょっと心配していたある傾向」が心配では無くて本当のリスクじゃないかと気になった。

「バッテリー位置の設計まわりが」です。

勿論バッテリーの経年変化による劣化はセルの内容なり設計にも関係する(今現在X30シリーズの正規バッテリーの供給は無く新品は互換品しかない)。
事実バックアップ的に後から購入したサードパーティー製の互換バッテリーは「後から購入したのに」正規品よりはるかに劣化が早かった。
だけども経験的に言えるのは、IBMリスペクト見え見えの設計だったCASIOのFIVA(早すぎたネットブック)における『バッテリー劣化速度問題』で、これ何の話かっていうとFIVAのバッテリー劣化速度は洒落にならないぐらい猛烈に劣化が早かったのです。
当時コアなファンも少なくなかったFIVAの場合、様々なユーザからこの機種は研究されていて、バッテリー劣化速度に関する結論は概ね「設置位置が熱源に近いから」だった。
特にあの懐かしいファンレス・クルソーマシンだったFIVAは電源近くにかなり熱をもつ機種だったから尚更。
(リチュウムイオンなりリチュウムポリマーなりのバッテリーが熱に弱いのは科学的に定番の話です。)

IBM時代のThinkPadはLCDパネルとのバランスって要素もあると思うんだけれど、バッテリーはパームレストの下(手前)に設計される事が多かった。
(俺も全機種を知っている訳では無いので詳しくは”もっと詳しい人”に確認してくださいな)
それがIBMのレノボ買収時期あたりに『設計上のターニングポイント的機種』が登場する。速攻ラインナップから消えたナンバーなんだけれど『Zシリーズ』だ、
(Z60t、Z60M、Z61Tt、Z61m、高グラフィックスペシャルモデルを意味する"p"に相当する実質Zm"p"まであったのかな)

Zシリーズはその後のThinkPad各シリーズへの設計変更へのプロトタイプのようなマシンで(ZtがT400シリーズなどZmがTやRシリーズへ実質Zm"p"がWシリーズだとかXシリーズも200番からのワイド化過程でこっちサイドの設計になってる気がする)、このシリーズ以降ThinkPadのバッテリーはパームレストの下から後方に移動している。
(PCIからPCIexへの大変化前、このバッテリー位置の移動によりポートリプリケータなどのドッキング構成の汎用性がその時代にも一度失われている。)

※この設計変更の目的は『横長ワイド画面時代への対応』だったのだと思う。→設計上どうしても「奥行が浅くなる」。
(MSからも今後のウィンドウズが横長画面をデフォルトとするみたいな話がきているらしい。)

ユーザはパームレスト下に熱がこもるのを嫌うため、必然的に電源や空冷ファンは後方にある訳で(電源に関しては使い勝手的にも)、後方配置によりバッテリーは熱源近くに置かれることになる。
なんて言いますかNASAが枯れた技術しか使わない話と同様に、
十分にバトルプルーフされて始めてその機種固有の弱点とかわかるもので(s30のLCDケーブル接続甘い弱点だとか)、中古マシンの状況をずーっと見ていると固有の弱点も同時に見えてくる事がある。
(ThinkPadモバイル機種のパームレストやベゼルの亀裂関係は”仕様”の範囲なので故障の内には入らないが)

Z60番以降のマシンには「バッテリー完全消耗」と「電源回りのトラブル」が多いような気がする。特に法人向けビジネスマシンとして数がとにかく多く出るTシリーズの場合「消耗したバッテリーを接続していると起動しない」だとか、昔のThinkPadではちょっと考えられないトラブルが多い。
バッテリーが付属しない中古マシンも多いような、、
(一部機種に何故かラージバッテリーじゃない?がデフォルト構成とかになっているのもバッテリーの劣化が事前に予測されていたからではないか。レノボっていえば「バッテリー劣化保険」みたいなサービスも検討されているのじゃなかったっけ、)

ひょっとするとこれは『致命的問題』ですか?
(慌てて後継機種でファンの回転数とか上げてない?)
ThinkPadの場合ポートリプリケータなどのドッキング構成との関係もあって、そうそう用意に基本設計構成を変更できない宿命あるんだけれど、現有のドッキング関連機器は”平らなところに着地”みたいな恰好なので、ここは大丈夫っぽい。
やっぱバッテリーはパームレスト下に戻すのがいんじゃないのかな〜
事実X30シリーズに比べバッテリーが後方配置だったs30もバッテリーの消耗は早かった。
(ネットの未確定情報的にはT6シリーズは熱管理に苦労している節もあるが、微妙にバッテリー充電時の発熱邪魔になってないか?)
考えてみればZ以前からバッテリーが後方配置となったT4シリーズも排気をできるだけ手前とするなど熱管理の分散というかその辺相当気を使っているように見受けられる(素人考えだけれどさ)。

仮にバッテリー部分の熱問題があるとするならば簡単な回避方法は「バッテリーケースを堅牢にする」とかだけれど消耗品のバッテリーを奢った設計にするのは難しいだろうしね。
ユーザーサイドで言えばバッテリーを充電する時には機器から外してバッテリー単体で充電すれば劣化が防げるかもだが使い勝手的それもねぇ、、
(確かシリーズによってだけど独立して充電できる専用アダプタとかも昔あった)

マシンの高性能化により冷却系は肥大に肥大を続けておりまして(薄型高級機種における経年変化fanエラーなんて今じゃ定番だし)、設計サイドから見れば「熱くないところ探してもしょうがないんだよ」って事かもしれませんけどね。
※ThinkPadの場合パーツの入手が容易な上に保守期間が長いので大概のマシンは修理可能なんだが。

ThinkPadユーザ的にはちょっとここは気になるポイントで、
トラブル報告があったと想定した場合「その移行期間機種があるかもしれない」、
となると機種選定が何かとシビアになってくる。
現行機種の次の世代(Core iシリーズ辺り)ぐらいのが安定感あるって事になるのかな〜、、っても石が変わる時には熱関連のトラブルも出ないじゃないので、それもどうだろうか。。
(流石にモバイルのフラッグシップであるX200シリーズは中古モデルの状況もバッテリー完全消耗とか少ない”気がする”ので大丈夫だと思うけれども、X200シリーズからX220になる時に設計変更してサイズまでデカくなったのは”液晶画面のちょびっと拡大”だけではないのかもしれない。)

うーんX32も壊れる前のメンテナンス的に言えば「SSDも二世代目だしCPUfanも交換LCDも交換、キーボードも定期的に交換している」から(キーボードベゼルは破損で交換している)下手な現行機種よかよっぽど安定しているんだけれども(確かX32は数少ないんだったかで)予備機含めて今後の保守考えると「そろそろ次を考えないといけない」とこきている。
(※HDDからSSDの換装は爆発的に体感速度向上するので現在もビジネス用途においてパフォーマンス上の不満はほとんど無い。話は違うけれど、最近老眼きているので高精細モデルなんか俺はかえって困るんですが、、。しかし不思議なものでついこないだ保守点検で起動させたs30でテキスト打ちしても全然見え難いとかなかったのは何故だろう?…なんていうのかな最近の液晶画面って昔の液晶より”照明見ているような気がする”のは俺だけなんだろうか、色設定が悪いからか?)

やっぱここのバッテリー回りの設計リスクは気になるねぇ、
(モバイラーにとってバッテリー代ってバカんなんないからな。)
大丈夫なんかバッテリ後方配置設計って。
(てかZ式設計以来メモリの増設がえらく面倒になっているようだがそっちもこのままでいいの?)


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posted by kagewari at 23:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 精神分析時事放談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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