2011年08月05日

フジTV騒動から見えてくる全然違う話

ネットの巷で大きな話題となっているのがフジTVの韓流傾斜の話題ですが(フィギア報道含めてこれまでの経緯含めて見ていくと)、右翼的ネット世論のフジTVに対する激しい批判など門外漢の人には何のことやらよくわからない状況あるかと思うので整理しておきましょう。
参考までに問題を取り上げているブログをあげておくとこちらなど他多数
ネット上のフジテレビ批判をマスメディアがまったく報道できない理由
http://news.livedoor.com/article/detail/5757765/



注)今回の話はフジTV関係者や電通などが具体的になんであるとかの話では無くって、法人人格の成り立ちっていうか法人の立ち位置の話ですから誰か個人や団体を批判する意味合いは全くありません。心理学的に言えば帰属論(アイデェンティファイ論)です。

話は戻って、この話題は各ブログで詳しい論説も多いので(特にインサイダーよりの人の業界的解説など)話題そのものに関してはそちらにお任せするとして、そこから見える全然違う話をしてみようと思う。

ご存知のようにフジ○経グループは社をあげて『反小沢』です、
この場合右翼的報道スタンスで有名なフジ○経グループの事だから、ネットの風評にあるように小沢氏が韓国よりであるとか小沢氏の中国寄りが目立つであるとかまーそういう方向で右翼的スタンスのフジ○経グループがバッシングしていると思う向きもあったでしょう。
ですから、そう思っていた人から見れば今回の話は矛盾しちゃってよく意味がわからない場合も珍しくないでしょう。
右翼的ネット世論はフジTVの韓流傾斜に激怒しているワケだが「あれれ?」みたいな。

ここで日本の保守系社会を説明していくとですね、
戦後日本はGHQとの取引もあって旧軍国主義的保守層を残しています。政治の場面で言えば勿論安倍派(岸・福田・小泉派)である清和会です。
(清和会は創生がある意味GHQ関連組織だった東京地検の捜査対象にならない派閥)
(ちなみにフジと違って日本TVはナベツネ氏もいる関係で中曽根系となるのかもですが)
フジ○経は清和会的な右寄り社会に帰属していて、
安倍派が韓国保守層と独特の関係を継続しているのも『旧軍部以来』のものと考えれば違和感無いですし、この場合の保守層の認知は「朝鮮半島併合により日本と朝鮮半島は同じ国である」というような安全保障的認識があるんですよ。
(別にそういう意味では無いのですが、話をわかりやすくしてしまうと「極論韓国軍部は日本軍部と同一のものである」。→更に一部右翼系評論家には北朝鮮のバックグラウンドには旧日本軍部の特務機関である明石機関が関与し「北朝鮮の核は米国を狙う旧日本陸軍の弾頭である」という論者もいるぐらいです。金正日日本人説など、)

ですからフジ○経の韓国傾斜は(ここでも話を極端にすれば彼らにとって韓国は帝国内の一地方となるので)特に芸能人など(旧軍部関係の人から見れば芸事する人的に一段低く見られている場合もあるでしょうし)韓国中心でも彼らには全く違和感が無く(従軍慰安婦からめてしまうと話が別になっちゃうのであえて広げませんが)、このスタンスの保守系エスタブリッシュメント気取りの階層にとっては「全くアリアリ」なんだろうと、
(元から日本の昭和エンタメはこの保守階層が関係する力道山始めとする在日タレントの活躍が多方面にあった事を知らない人はいないと思います。業界的にはその認知は更に深いものでしょう、)
そしてこの一種特有の戦後保守層はGHQと取引して旧軍部以来の社会を温存した経緯があるため『極めて米国に従属的』でもあるのです。(ここは反小沢などの背景ですね)
戦後GHQなりCIAが日本のメディアを通じて親米なり大本営発表的組織化していった背景にも「コンバット・ローハイド・ディズニー」などのコンテンツを提供していく戦略があった。
(昭和にはアメリカドラマ枠みたいな時間帯があったぐらい)

米国追随的なそのふるまいや『反小沢』、旧軍部の流れがあるため”保守層”って事になってますが、フジ○経グループはそういう流れの中での保守系メディアなのであって(日本TVはもろ創生がCIAですが)、案外社内の当事者には自覚無いのだと思いますが日本のマスメディア共通項として”何やら表に出ない既得権益”がバックグラウンドにあるのは確かで、
今回の話題はそんな歪さの中から出てきているものでしょう。

共同幻想崩壊の中、そんな戦後の残滓のような構造も自戒していくのだと思います。
今回のよくわからないフジTV批判の盛り上がりには、共通項の多い電力利権告発がらみの話題と相まって(そもそもあんましTVを見ない)ネット世論を中心に”ネタバレ”的に拡散していますから(まったくもって精神分析的ネタバレのように)、仮に収束したとしてもネット世論の判断が覆る事は無いでしょう。
果たしてフジTVは今後どのような方策で収束を目論むのか、
それが火に油となるような気もしないじゃない。
(旧日本陸軍の心理と同じで現場の当事者には「それほどの自覚は無く」なんとなく進んでしまっているのだと思われるので、正面からこの問題の意味するものを考えないと重要なキッカケを見落とす事になるのじゃないだろうか。)


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posted by kagewari at 22:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | 精神分析時事放談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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