これは民主・自由党合体の頃政策骨子のすり合わせ作業をしていた平野貞夫氏辺りの述懐にある「民主党には何も無かったのでほとんど抵抗なども無く自由党の政策が受け入れられた」という話に起因すると思う。
そして旧民主党に踏み込んで関係していたジャーナリストの高野孟氏辺りは躊躇無く「旧社民系の面子(シリウスなど)は社会党乗っ取りなどを画策する狡猾な組織だった」的な話をしていた筈で、
てな話を聞けば「それこそ菅・仙谷政権の民主党政策転換や反小沢が確信犯の根拠明快だろう」って事になるのかもしれない。
ここを冷静に考えて欲しい、単に権力闘争だけをレーゾンデートルとして政治家を続けるって事は動機形成としていくらなんでも無理があるのであって(コストかかり過ぎ)彼らは何らかの思惑があったであろうことは推察できる。
単に権力闘争ということなら村山政権であるとか自自連立だとかを期に当時の与党自民党に紛れ込むのが早道だし、実際そういう面子は多い。
(今回の与党民主党に対してで言えば社民党から離党した辻元氏の動き等がこれに相当する)
少なくとも民主・自由党合体で自民党永久政権を打倒する画策に組したってことは、相当の動機形成があった筈で(猛烈なエネルギーが必要となる)、その原動力として小沢の力に乗っかったワケだから「各人の思惑」はそれなりの賭け率だったことになるし、菅政権の面子はそれなりに鳩山・小沢体制をその時支持していたのも事実。
実際このブログでも以前に『変節現象』みたいなテーマで一本記事書いているが、
http://kagewari.seesaa.net/article/163667012.html
「外面として目立っているところは(実は依存などの)興奮ネタ的要素で本音ではない」的な分析を書いた。
なんと言えばいいか「本人は思う以上に自分の目的とした政策を実現している気分になっている」のではないか?
(所謂メンタル性の『視野狭窄』の一種)
彼らの自我内部ではそれは興奮代謝で(ここは本音じゃないのでどういう内容でも構わない)”やった感”を確認し、彼らの本音そのものは「外から見たらどこに政治的目標や政策目標があるのかわからないぐらい内容に乏しく」どっか見えないところで(本人的には)大成果だみたいな感慨に信じ込んでいて、
(これだけ外部からの大変な圧力と俺は戦いつつなんだぐらいに、むしろ被害意識の方が強いのかもしれない)
↓
ここを逆引きして(デ・コード)「何やっているのか?」考えてみると、
■政治信条として「これだけはやりたい」ような政策なりが想像以上に小さかった人達の(旺盛な権力志向とは比例せずに)アンバランスな自我の状態が『変節』なのかもしれない。
前述引用の前のエントリーで言えば「彼らには政策目標は無く(あってもわからないぐらい小さく)政治思想(への依存)しかなかった」という事か。
その周辺で、頭堅いので有名な岡田幹事長が支離滅裂状態なのが笑えるって言えば笑える。
(実際笑えない話なんだけれど)
いよいよ岡田氏も「何がなんだかわからない状態」なんでしょうな、
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