案外誰も気が付いていない経済動向の中に『労働力年齢幅の減少』がある。
特別面倒な話じゃありません、
戦前前後って時代には貧しい農村の子供達は15歳頃から社会に出て働きました。
確かに当時は寿命も50台であったり現代社会の定年まで満期で働くって事は無かったかもしれませんが、現代社会において大学(ましてや浪人したら)仕事に就くのが『22歳〜24歳』となります。10年近く仕事に就くまで遅くなっているのです。
寿命も随分延びましたから高齢化社会となって、62歳なり65歳なりの満期で定年退職は決して珍しくありませんが、デフレ経済の中「早期退職制度」も珍しくありません。
(退職金を割り増しして50代で退職したりする制度です)
「どんどん短くなってないですか?」
社会人が大学に通いなおすとかも検討されていたり、
男性でも育児休暇を取るとか、
労働政策的にしっかり有給休暇を消化してくださいだとか、
別段経団連辺りが意味合いを歪曲している「ワークシェアリング」など呼ばなくても、普通に生涯労働時間は年々短縮化しています。
その分布と失業率などを組み合わせて考えてみれば(社会人の大学進学などと考えて)、生涯労働期間において「1年や2年未就業期間があっても特別不思議では無い」というか、知事が育児休暇で半年休職する時代ですよ?1年失業していても知事の育児休暇と半年しか違わないじゃないですか?
考えてみれば
「失業が問題になる方がおかしい」のじゃないか?
カインとアベルの話じゃありませんが、
エデンの園を追われた人類が半ば労役刑のように始めた”労働”ってものが、機械の発明や農産品の改良や文明化によって軽減していく方向「だったのじゃないの?」。
(この辺宗教論被っているのは認めますが)
実際アメリカンドリームっていうと「ビッグになって早期にリタイア悠々自適」ですよ。
成功したメジャーリーガーが揃って言う台詞が「引退後は牧場買ってのんびり暮らす」。
経済政策として『いかに生涯労働時間を短くするか』というテーマが無いのはどっかおかしいのじゃないかと思うワケです。
(その視点があれば「失業」の捉え方は180度変わる)
↑
■これって『所得税に税収をたよる財務省(大蔵省)の都合じゃないか』(笑
高齢化社会であるとか、
年金制度の破綻(年金受給者を支える勤労所得者の減少)とか、
『言うほど破断してませんよね?』
(そりゃ財務状況は破綻寸前なんでしょうが)
↓
視聴率気にしてなのか全く報道されていない現実として、
現在の高齢者の皆さんは(高度経済成長時代のインフレがあるのでそこは見なくちゃいけないのですが)、『超高利回りの嘘みたいな配当率で年金貰ってます』。
正に夢の錬金術並、
(国民年金の自営業者の方は例外ですが)
マスメディアは「子供手当」とかをばら撒きばら撒きと無責任に非難しますが、
同じ論調で言えば「高配当の年金貰っている高齢者は盗人猛々しい」となるんですよ。
「んな無茶な、、」
そういうインチキ錬金術みたいなのが『経済学』であり『所得倍増論』なんてな経済政策ってモノなんですよ。(或いはアメリカンドリームだとか)
ここで逆に考えてみる。
「やればできるじゃないか」
(いや〜ちゃんとできていないだろうって言われればそうかもですが)
結局失敗に終わった試みですがサブプライム破綻まで米国経済界の発想は「米国の主力産業は金融と軍事だけでよい」だったワケで(これ帝国主義とか資本主主義とか植民地主義とかで考えれば意図は非常にわかりやすい)、
日本の産業界における『モノ造り主義』は果たして実業ベースの生産額なり統計上のGDPを意図したものかって違うでしょ、あれは企業マインドであるとか哲学文化の話です。
又退職してリタイアした世代の人の間で”地方で農家を始める”というのが相当広い支持集めていますが、その意図は国際競争力云々だとかベンチャービジネスでは無いでしょう、
私達は国家経済なり企業の収益なりと労働や生産を切り離していい時代にきているって事を忘れている。
『フリーエコノミー』主にネットで拡大する経済ですが、インターネット社会では『膨大な無償の経済活動』があります。当然無償だからGDP上で数字になる事は無い。
(著作権侵害とかの時だけ何を根拠にしたのかわからない数字が出ますが)
しかし、インターネットの社会ではこの『フリーエコノミー』の生産は非常に重要であって、それこそ『モノ造り』なんですよ(製作者を”職人”と呼ぶのが通例)。
仮にです、
雇用労働者を削減可能な設備投資(高性能汎用ロボット)に政府が大きな補助金を出すとする。国家の総生産額は投資によって維持され「企業に拘束される労働力はフリー化可能である」。企業は新規投資を国家の援助で無償同様に可能なのだから「削減できた人件費分を法人税としてバックしても何ら経営に影響が無い」。
↑
これ連続してやると『労働のフリー化』が促進します。
しかもこのフリー労働力には、標準下位かもしれませんが「所得の裏付けが税収で保障可能」です。
(勿論経済学の所得倍増的インチキ要素を織り込めば、高性能汎用ロボット導入により生産性が更に向上し総生産額が更に上昇すれば、以前労働者に支払った人件費を超える納税の可能性もある、又高性能汎用ロボットは生産ラインとは違うので設備の硬直化と関係が無い。いっそのこと政府による投資では無く、汎用ロボットを公務員のように政府の所有として企業にレンタルするって手もあるかも。)
↓
■ここからが重要なところで、
『失業』という概念では無く、国民全員に「早期退職選択権」を付定するような認識があるとすれば、
「仕事は=企業と労働者契約を結ぶ事では無い」となります。
フリーエコノミーでもいいしNGOでもNPOでもボランティアでも全て企業に所属する従業員同様に『職業として選択可能である』ってイメージです。
国家経済は国家経済のスケールを守る事を考えればいいワケで、
(とりわけ財務省は税収さえあれば何でもいい)
同時に日本にはストック(莫大な金融資産)がある。
大規模設備投資は可能なのです。
そして日本には『モノ造り文化』があり、
(世界のブログの3割以上は日本のアカウントです)
巷は非生産的な人口であふれてモラルが低下するなんて心配はありません。
(仮に少々のモラルの低下があったってたいして困るような事ありませんって)
↓
この『労働のフリー化』に成功すると、
企業は導入された汎用ロボットなりの投資比率で人件費相当の法人税(てかこの場合売上税的課税が好ましいでしょうけど)を負担するワケで、『その負担分の人件費は人件費ゼロで再雇用も可能とする(基礎人件費は国が支払う)』。
(ちなみにベーシックインカムとは別の制度として考えてます)
自由に無償で労働力も使える訳です、
当然(人件費コストも無いので)採用もおおらかに可能ですし、おおらかな採用となれば幅の広い人材も集まる。
何らかの付加的生産があれば「特別給与を支給」できればインセンティブも機能します。
(そもそも法律で”最低賃金”などの概念があるのだから社会主義的政策でもなんでも無い。国家投資によって分配のシステムを効率化しているだけですよ。)
これを大規模で行うと?
「就職の自由化も視野に入る(希望した企業に概ね就職できる:都営住宅入居システムみたいなもんです)」
企業は自由採用枠(野球で言えばFA)で幹部職員を雇用する事も可能として、、、
あれこれ知恵出せば、新しい資本主義と労働の関係性はあり得るのじゃないか?
そして、労働のフリー化=高齢化などの人口比率やらもろもろの完全無効化であり、次から次と問題は解決していきます。
勿論「仕事はいいから詩人のように旅をしたい」と考えたってそりゃ自由ってもんです。
又、社会人となってからも多数の人が『無償で入学可能な大学』に多数進学するでしょうから、滅茶苦茶多様な人材も生まれる。
これはおかしな話でしょうかね?
■そんな事やっていると人の手が必ず必要なサービス業など、、、
とかって話あると思うんですが、
いろんなところでその可能性ってあると思う。
『問題はどうやってインセンティブを設けるか』って事ですよ。
(そのインセンティブこそ労働市場の原理原則なのだから)
勿論年金・保険制度は拡大した国民保健・年金へ一本化し全額税負担とする。
(これは企業の正社員雇用コストを大幅に引き下げる→この分も法人税的解釈で広く薄く考える方が効率的)
企業マインドが後退するのでは?
これも考え方ですよ。
ベンチャービジネスがとても楽になる。
少なくとも汎用ロボット採用に関しては企画書さえ通れば100%供給されるのですから、投資家は大幅に起業リスクを低減できる。銀行も新規融資しやすい、
(+αで汎用ロボと同数のフリー労働者を無償で雇用も可能)
計算式的には『汎用ロボの生産性対人間の労働力』この比率で勿論汎用ロボの得意分野においては人間の労働力を増す生産性期待できますから→投資が進めば進むほど『労働のフリー化も進む』。
これ実験的に「現在失業者状況の人から志願者を募り”フロー労働力”として政府が仮想公務員採用」とかしてですよ?
人材を必要している分野に(フリー労働力採用を理由に正規雇用を解雇するのは厳禁)「希望職種のマッチングがあれば無償で派遣したら」、
政府としての上記実験の財政上の裏付けは「同数の汎用ロボットの生産投資とする」。
とかですね、
これまでの経済学の根底がひっくり返る可能性がある。
国内需要を増加させたければ”標準給与を上げればよい”のであり、インフレターゲットも容易です。
そりゃこの話はかなり滅茶苦茶なんだと思いますが(笑
マジに考えたら可能性ある部分無いじゃ無いのだと思いますよ。マジに、
ちょっと面白くなってきたので、シリーズ化してまだまだ続けます。
<つづく>
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