実は上記の言葉は既に矛盾してます、不安でも悩まない場合があるかのようです。しかし不安も程度問題でしょう。「何が原因で」がはっきりしている不安は「テストの結果がわかったら」「舞台の初日が終わったから」「結婚式の祝辞が終わったから」によって消失します。
「精神的に悩む場合の不安」
これは「終わる目処の立たない不安」を意味します。それが『構造的な不安』です。
ここで大問題です、この言葉はとんでもない矛盾を含んでいます。「不安定な筈の不安が構造として安定している」だとしたらこの不安は何者でしょう。
「安定的に不安だ」⇒「安定への抵抗」⇒「安定する対象者=自分の否定」⇒「現状の不満ではなく、あるべき姿が特定されていない」⇒「努力が嫌いなのではなく、その意義を自分自身で持っていない」⇒「自分名乗る本人は誰か」⇒「自分が呼ばれる呼び名の人物はどうあるべきか」⇒「今の自分はどんなだろうか」⇒「その人物のようになれる可能性は?」⇒「そもそもそんな人で在りたいのか?」⇒「ともかく今が嫌いだ」
こんな渦の中で不安定が安定します。
不安定化装置みたいな仕組みですね。
俺はこの環状の螺旋のようなものが「葛藤」だと思います。
感情の時制がバラバラなんです。あるべき自分から今を覗くと否定的になるし、今から将来のの自分を考えると「あんまし興味が無い」。なりたくもない将来の自分が今の自分を批判している。こんな感じです。解決の鍵には「種明かし」が必要です。
この自分を批判する「将来の自分」を定義したのは「過去」だからです。
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