2010年10月13日

ようやく政治状況が落ち着いてきた、、のかな、

『菅(仙谷)政権力不足』
マスコミは相も変わらず菅政権の支持率をまたぞろ小沢元幹事長にからめようと必死ですが、菅政権にとって「小沢マター」は反小沢として支持率浮揚要因なんであって、そういう論評は「無理筋過ぎ」。
(小沢強制起訴ニュースに記者会見でコメントする仙谷官房長官が嬉しさのあまり興奮していたのは有名な話:この時点の政界観測は「小沢はひとりで離党の腹だ」だったので仙谷氏は早まって興奮してしまったと見るべきか)
※現在の菅政権は小沢カードを「困った時の支持率浮上カード」として考えている。

支持率低下は明らかに対中外交であり、国会論議における野党抱きつきであり何ら政治主導の方向性が見えないところにあるのであって(そして反小沢は政策では無い事:政治資金改正論議もその急先鋒が小沢氏ですから)、力相応の評価に落ち着いてきたって事です。

昨今のマスコミ批判に「世論調査の乱用」があるのだけれども、米国ホワイトハウスにおける論議同様に”支持率”そのものは民主主義において重要であって、この問題はマスコミの世論調査そのものに対する不信と込みで考えないといけない。
(株価の味方同様に○%のような絶対数では無くて、グラフの方向や変化率で見るべき。小沢マターで言えば昨今の世論調査結果は反小沢固定から小沢アレルギーがむしろ緩和していると言えて上昇とまでいかないが、反発方向への転換しつつあると見てもいいかもしれない。)

話は世論調査に戻るけれども、ネットの投票型調査結果では無くて同じネットでも調査会社による統計DATAとして継続的に行われている比較的信用性の高いインフォシークの支持率グラフによると、
(調査対象者:15歳〜69歳の男女・回収サンプル数:2,000サンプル・調査手法:インターネットリサーチ・調査実施機関 :楽天リサーチ株式会社)


市場評価みたいに言えば
「明らかに菅政権に失望感がありあり、大きく評価を下げた選挙期間中の消費税発言時の数値を下回るのかが注目される。変動率的には”反小沢”で浮揚させた代表選挙時の上昇率と同じ速度で急落中であり(消費税発言の時より下落速度が速い)、基本的なベースラインとして参院選中に安定的に推移した30%台後半の数字を菅政権に対する”実質評価”として見ると、現在の変動は代表選挙時の反小沢発言による風評によるもので(実体経済にはなんら変化は無いのだから→”反小沢”は政策ではないので)、上昇した風評相場が”実質評価”に回復する形で修正されていると見る事ができる。この変動は織り込み済みとなるので、今後の注目は現在の下落傾向が”実質評価”である30%台後半の数字を割り込むか否かとなる。」

『小沢とマスコミ』を単体で評価すると、
根本のマスコミ政治部の小沢に対する新興宗教ばり(或いは個人的怨恨)の小沢嫌いの原因は、彼らの商売である「売れる記事が書きやすい、取材しやすい、記者クラブで情報を独占したい」に対して小沢が協力的では無い事と、各社新聞TVなどの発行部数や広告費が減少し(赤字の会社もある)組織防衛として”数字の取れる小沢ネタ”を(自分たちに都合のいい取材ができないものだから)「小沢叩き」でしか書けないって側面も大きいだろう。
(なので”反小沢マスコミ批判”が売れるとわかれば編集部の人事をきっかけに中立に戻る雑誌媒体も少なくない)
 ↓
つまり、ここ1年からのマスコミの小沢叩きは「かなりマスコミ自身の切羽詰まった状況」の中で強引に行われてきているのであって、

検審「起訴議決」で小沢氏に辞職を迫るメディアの不見識
http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/?p=411
日本政府にとって小沢と沖縄は邪魔者でしかない
http://www.magazine9.jp/okadome/101013/

(昨今”リアル左翼のがよっぽど親小沢”なる不思議な状況も継続中)
上記リンク記事のポイントはここでしょう
ある政治部記者は「社の幹部が小沢嫌いなので、報道がそうならざるを得ない」と嘆いている。

「何でもかんでも反小沢」のマスコミにとって、あまりにも無理筋で書いてきたのでここにいたって旗色が悪くなってきたのも事実で、
言い訳がましい報道もチラホラ出ている始末。

小沢氏告発の団体とは 「保守」自認、政治的意図なし
http://www.asahi.com/national/update/1006/TKY201010060349.html

上記リンク記事のポイントはここでしょう
政権交代前から民主党に批判的な目を向ける点で一致していた。「せっかちだ」「すぐに議員連盟を作って騒ぎ立てる」など、メンバーによって「ここが嫌い」の中身は様々だが、何か具体的な行動を起こそうと決めた。
政治的には「保守層」と自認する。自民党寄りではないか、との見方もあるが「政党とは関係ない」という。会の名前は、「右翼や政治団体だと思われないように、庶民っぽい名前」に決めた。

笑ってしまうのは、
>「右翼や政治団体だと思われないように、庶民っぽい名前」に決めた
ここで、
そのまま、思われちゃ困るって自分で右翼政治団体みたいなものだと間接的に認めているような話で、
(ネット内では右翼団体の実名が頻繁に喧伝されている)
この記事を朝日はどういう意図で書いたかね、、
(記事的には問題の政治部では無いのじゃないか)

検察審査会の問題も旗色が悪くなってきて、
事実は小説よりも奇なり ── 検察審査会審査員の平均年齢をめぐる謎の数々
http://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2010/10/post_677.html
小沢氏起訴議決の審査員34・55歳、また修正
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101013-OYT1T01117.htm
(この平均年齢の話は”宇宙のファンタジー”みたいな話になっている)


実際目立ったネタも無いので(小沢氏も本格的に静かにしている)、菅政権を使った小沢叩きの記事を書きたくても『無理筋』と『燃料切れ』で、マスコミ自体が更に瀬戸際な状況に至っている。

民主小沢系の武闘派である森ゆうこ議員の活躍もあって、フリー記者にも公開されている検察の記者会がいい例で、
(参考:森議員関係URL)
http://twitter.com/moriyukogiin
http://my-dream.air-nifty.com/moriyuuko/

(この森ゆうこ議員行動力もあって今後ポスト小沢として注目株のひとりに浮上するかもしれない)

昨今のマスメディアは大物記者は直接取材する事無く、若手記者を使った(質問リスト握りしめて)取材を元に取材メモを集めて自分は新聞社のデスクに座ったまま記事を書くもんだから、記者会見には経験の浅い若手記者しかいないため機転きかせた質問もできず、検察の記者会見に至っては江川紹子氏と岩上氏二人の独壇場となっているって話もあって、
http://honnosense.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/1011amneris84-6.html
「ダメだろ、もういいかげん」な実体には違いが無い。
政治部の重鎮が官房機密費や自民党派閥領袖の裏金目当てに永田町にどっぷり漬かるような世界はとっくの昔に終わっているのであって(当時の政治記者には”コネが無いのでとにかく民主党の取材が難しい”とも聞く)、組織構造論としてマスコミ・マスメディアの存在は『瓦解の方向』から反転の方向はまったく見えない。

「起訴議決」小沢一郎に立ちはだかる「68歳という年齢の壁」
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/1353

 ↑
この人に至っては、もう何を言いたいのか文章が支離滅裂になっている状況で、、
「高齢問題の話ですか?」
(記事書いていながらこの人小沢記者会見を取材していないでしょうに:昔小沢番ながら今は小沢氏に無視され小沢ヘイトの急先鋒として有名な人)


菅政権支持率がジリジリと低下する傾向の中でマスコミ・マスメディアも同様に低落傾向の中で”実質評価”に戻らざるを得ないって話でしょう。
予測通り歩調を合わせるように円安傾向は続いているし、
(ヘタレだから財務省の為替介入も”瞬間芸”でしたね。仙谷官房長官の失言(介入ライン82円)の数値も安々と突破され70円台チャレンジも直ぐそこです、)
同時に「外需依存率が下がっている日本経済は案外円高耐性ができている」のも事実かなと(最近は経団連も騒がなくなってきた←円高放置が米国の指示って事でしょう)。

皮肉な事に、
菅政権は「対中外交」や「円高傾向」などで、政権の力を発揮出できない分『結果論』として好結果も出していて、
・実は困っているのは中国だとか
・北京政府が弱体化していることや
・検察が政治加入で普通に動くことや
・日本に円高耐性があるところや
・ドル暴落がバレバレだとか
・沖縄米軍基地の県内移設派だった国民新党の下地議員がグアムテニアン移設派に
・前原氏は株を下げ
・中国に監禁されたフジタの社員解放はやはり小沢だった
・普段着の菅政権は(あまりの政治力不足で)売れる記事を提供してくれない
などなど、、

■「何もしなさ過ぎで結果良かったところも少なくない」という結果に、、。

小沢元幹事長も裁判を控えて時間に余裕があるのは「正直助かる」ところだと思うので、上記の『おかしな結果論』でズルズルと菅政権が低空飛行で妙に安定するのは悪い話じゃ無い。
(裁判的には来年夏前後までアレコレ手続きが行われるとも言われている)
倒閣に動けば一発で来春総辞職なのだろうけれど(俺は元から小沢さんは菅政権倒閣に動くつもりは無かっただろうと思う→一兵卒の意味)、まーね低支持率を背景に無難に統一地方選も負けてだ「ついこないだの自民党のように選挙の顔だけで党首を選ぶのはジリ貧になるだけって事に気づけよオマエラ」という事でしょう。

今後の予測としては予算編成がダメダメなのはもう完全に手遅れなんだが、小沢が心配した「このままでは政権交代の意味を失う」的部分は”旧民主党はダメだろ”の周知により時間はかかったけれども”結果論的に前進”したとも言える。


こんなんでいいのかね?(笑

ま、いいんでしょう。
それも日本らしいってことかもしんない。


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posted by kagewari at 22:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 精神分析時事放談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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