現代所謂「普通の人」ですら、「普通との違和感」を感じない人はいないだろう。既に昭和からこの違和感は次々と発見されてきた。
・毎年のお歳暮は必要か
・世襲により家業を継ぐのはどうか
・縁談待ちで結婚していいものか
・「義務教育期間は教育は国任せ」でいいのか
そんな時代も長続きする事無く
・終身雇用はどうしたものか
・新しく起業する時の、規制はなぜなくならないのか
・減反でいいのか
・塾に通うって事は是か非か
そんな時代が長続きする事もなく
・サラリーマンでいいのか
・ベンチャーへの資金調達の市場が必要だ
・遺伝子組み替え食品はどうかと思う
・大学の社会人コースの拡充をどうするのか
全体として「これでいいのか?」
そもそも違和感の発生自体が「共同幻想の幻想性がバレた」って事であり、「広く普及してほしいので、理屈っぽいのは馴染まない」として『構造的に理論武装しない普通=保守』というのは、「違和感」だけで容易に論駁されてしまうので、
『違和感を感じた瞬間その人には、もう“それ”は普通じゃない』
↑
共同幻想の瓦解
この違和感を広く普及させるのが、メデイア(共同幻想の進歩的機能性)なもんだから、「文明性」=「発展(=実際は手を変え品を変え)」、「普通は細分化して、人の心理を安定させる公の理は信用を失う」んなのがそれこそ自然の理。
まあ、代表がバイブルなら「最初は本」で、この進歩的結果は「インターネット」って事になる
もっぱら先進国には精神的な悩みが多いってのは、論証の必要も無い事だろうから、悩みと文明の必然性をパッケージで見ていかないと、あんまりにも話が私小説的になって、何が何だかわからなくなる。そっから考えると、悩みについての一段面として「普通との違和感」は欠かせない。
(ここでも誤解されそうなので付け加えるけれど「普通じゃないのがいい」という意味では全く違うんであって「自分ならこうかな」って「“普通”に考える」って事で、「普通じゃないのがいい」のでは無いが、「ううん、僕は普通じゃないかから」と言うのはアリで、、余計わかりにくいか、、。つまり人にそれを説明するなら「普通との違和感」だから普通じゃ無いのだが、内的には「それが普通」って事。)
ここでひとつ見えてくるのは、悩んでいる時に頻繁に使われる表現「普通は」だ、
悩む=巷の処方箋(四文字熟語とか、おっさんの説教とか、友達の「〜なんじゃない」など軽いノリのコメント)では「ピンとこない」=「これでいいのか?」な筈、
だけれどそう(=「これでいいのか?」)簡単に直結しない。
「普通は」
自我論で話している通り、「悩みってのは、道徳的なとこに葛藤が入り込んでいて、自分自身を脅迫(強迫)する」という事なので、これは悩んでいる状況ならではの必然的な(矛盾する)キーワードになる。
「普通じゃなければという強迫」とか「そう思っていないのだが、気が付くと普通だと言い張っている」
逆さまに考えてみると???
悩んでいる=その答えは進歩的=これがマジ『進歩』になると、昇華で話した誤解(なんかいいことや「成功」じゃないとダメかと、つい思ってしまう)に足元をすくわれるので、勘違いに注意。進んだ先は「いいとかわるい」と全く関係なく(月を歩いたからといってそれ自体にたいした意味は無い)、「進歩(歩いて進んだ)か否か」がぁ問題になる。
悩みついて理解が深い人や、実際悩んでいる人や、その周辺には「この意味不明の進歩性」への親和性が強く、本来この進歩性が解決そのものであるんだが、
『意味不明』=『納得するほどの甲斐が無い』
という、これまた必然的な非親和性がある、ここをどうやって媒介していくのかが、『言葉』なんだが、
こいつがホントに難しい。
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