2009年11月22日

デフレ経済ってもねぇ

すっかり昨今の不景気を語る代名詞のような存在の『デフレ』なんだが、
判断誤ると「いきなり財政出動が必要」のような所得政策に飛びついてしまい後から余計に厄介な事になる。
(計画されたインフレは相当難しい政策誘導と思われるので国家財政の赤字をインフレで相殺するって作戦が果たして成功するのか怪しい:先進国化によって経済が簡単に金利にレスポンスする時代じゃないし)

昨今のデフレには「間接的な共同幻想問題」が隠れているのじゃないかと思う。
企業戦略の硬直化だ、
独創的というか需要創造的なビジネスモデルが枯渇していて、
正直最近の企業の首脳陣の経営手腕ってものは「取り返しのつかないレベルぐらいに劣化」しているのじゃないかとすら思う。
■シェア争いの『値下げ競争』
こんな戦術は小学生以下でも思いつける発想で、こういう発想を経営者首脳陣のお歴々が本気で”イケる”なんて思っている筈が無い。

この状況って
街の真ん中に経営者が一列に並んで「なんか他にいい手が思いつきません」と叫んでいるようなもので、、

最近の価格競争ってものは、効率であるとか設備投資による生産性向上などの軸を逸脱していて、極端な事言えば「一部上場企業のみなさんも”バッタ屋”みたいな商売しかできなくなったのか?」な疑問につきあたってしまう。
思うに、世代的には団塊中心じゃなかろうかというこの社会階層に『共同幻想崩壊過程』がゆゆしき影響を与えているのかもしれない。
ひょっとして『思考停止』現象?

特にこの世代は「国際化」だと「企業の論理」みたいな言葉に呪文のような違った暗韻を踏んじゃっているのじゃなかろうか?
「その言葉を言われたらもう脱力」みたいな
(”くどき文句の構造”のような話かな)

話っていうか、
文章や会議で会話する時に自意識内で言葉を文法構成する瞬間に、
「この国際競争の時代に企業にできることは」
この言葉を言っちゃうと、もう脳内で『思考停止』しちゃうみたいな。
皆さん共同幻想が瓦解始めている事は重々承知なんだろうけど、
『共同幻想の十八番(オハコ)である仮想常識論形成』に寄って立っている→「特定単語」の印象操作って言えばいいかな(瓦解によってその言葉は根拠から意味を失っているのに)、、
わかりにくい人は昭和における「金髪」って単語とか
普段の会話における「横文字連発ハッタリ現象」思い起こしてくれると察しがつくと思う。


■共同幻想崩壊によって、代わる言葉っていうか新しい論理表現を再獲得しないといけないんだけれど、「うっかりそれを忘れてしまっている」のじゃないか?
『経営者』なんていうアイデンティファイが心理的に共同幻想崩壊認知に余計な阻害し仕掛けてしまいって(一種の健忘)、
言葉を論理的に再獲得しないといけない局面を「うっかり忘れいてる」とか。

「えーっとなんだかわからなくなったので、当社も値引きします」

これじゃデフレに歯止めが利かない。
(政策云々でどうにかなるってものじゃない)
社会的に”インパクト”のある何かドーンとぶちかますもの(崩壊環境を認識させるショックを与えるような現象)が無いと、この「うっかりミス」は解決しないのかもしれない。
サブ・プライムショックみたいな話の第二段というか、
(某巨大TV局の倒産とか)
「あ、なんだこの言葉もう(この論理構成じゃ)ダメじゃん」みたいな認識が広くすぱーっと広報されるような(政権交代にも一定の効果はあったけども)、

政策立案でいくなら財政出動の金額が幾らとかってタイプのものじゃなく、
広報的というか、「え、そういう時代なの?」インパクトみたいな認識の再構成を示すようなアイデアがあるといんだけどね。
posted by kagewari at 22:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 精神分析時事放談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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