「景気をよくして欲しい」
なんだけれども、前回ちょっと触れたように”景気”って言葉自体が抽象概念なのであるのと同時に『国策のビジネスモデル頼み』なる丸投げは半分経営者失格なんですよ。
ビジネスモデルっていうのは需要創造とか収益増を織り込むものであって、国策でこれを行なうってのは事実上「財政出動しろ」って意味です→「需要を作れや」みたいに。
そもそもですね事業ってものはヘンリーフォードじゃないけれど、それ自身に需要創造含む個別のビジネスモデルの提案が無ければいけないのであって、既得権益の上に座って従業員に「お前が働け」と根拠無く指示するものでは無いのです。
なんてーかある意味「競争力向上のために安直な従業員の給与カット」は”経営者の恥”なのであって(インフレ率と連動するベースアップの事じゃ無いですよ)、
本筋から言えば政府に対して「景気の足を引っ張る政策は、やら無いで欲しい」「本来あるべき潜在成長率を誘引する政策を期待」となるところ止まりで(いやいやそれが馬鹿にならないのだけれど:後段に登場する自己の自由権闘争が関係する)、
政策的な具体論も自己決定として持ってなくちゃいかんのです。
(理想論的にはですが)
丸投げしちゃうと→サーファーが海に出て「政府に大波を期待します」と言っているようなものですから構造論的にナンセンスになっちゃう(波のあるポイントを探すのもサーファーのセンスになる:経営者のセンスやアイデア)。
※ここはHPテキストの「やりたいことがみつからない話」と被っている
真面目に考える的な保守性がどうにもこういった側面の自由度を阻害していて、
先進国であるとか経済モデルってものは「特に需要(消費)において多分に心理的なもの」なので、これやったらなんか面白いよね的なアイデアがあるからこそ需要も生み出しますから(先進国=一定の所得水準に達している)、
「保守性=現状維持」→仮に「現状景気循環モデルに問題アリ」なら=「保守しちゃダメでしょう」となる。
今回の政権交代はその線上にあった。
(ある意味有権者の自意識発動)
マクロ的には所得分配に著しい問題がある
この辺の話はまさに心理学で、
『強迫意識とその保守』にも似た要素があります。
仮に○○に問題アリなら=「保守しちゃダメでしょう」なんですよ、
しかしここは容易な事じゃ無いのです、
問題がどこにあろうが無かろうが、自己保存的意味で「保守」は極めて優先順位が高い概念なので、「現状保守の実体を前提に(それが障害になる可能性も織り込んで)次の手を考える」のが本筋になる、
自我論として、認識の視野に入っていない「本来保守すべき自己(保守以前に抑圧されて名誉回復しなくてはいけない本音)」を保守しようにも認識の視野から外れていれば「こっちがホントです」と薄々気が付いていても『日常の抑圧循環』の範囲内で派生する”不安”に押し流されてしまって、そんなつもりがないのに(あたかも政治的守旧派のように)「盲目的な現状保守」が勝ってしまうのはおかしなことでも何でも無くて、かなり高い確率で予測される現象になる(だからこそ強迫が再生産されているのだし→経済で言えば”だからこそ所得格差が毎年拡大しているのだし”のような状態)。
考え方の起点として、
小泉構造改革の原点じゃないけれども(あれが全て間違いだったとは言えないのと同じ)『聖域無き改革』→「保守そのものの優先順位フラグに対峙しない限り先が無い」って事になる。
つまりメンタルな問題を考える時に、強迫意識の認識が本丸には違いないのだけれど、それ以前の『構え』として「この事態(不快)を前にして、保守のフラグを落としていかないと自由(出口)が見えない(本音が浮上しない)」的な視点が同時に必要で。
↓
>「あら不思議富が倍増」って極めてインチキ臭いというか、錬金術並の儲け話なのであって
なんでしょうね〜
馬鹿馬鹿しい話とか、面白い着眼とか、しょうしょうインチキ臭い儲け話みたいな、緩めのブラックジョークというか、「うーんこれは馬鹿かも」のような”裏切り御免”というか、
(真面目に言えばここが「常識を疑え」に被るんだろうけれど)
自らの自我をマネージメントする自意識にとっての「経営企画(ビジネスモデル)」のようなものなのだと思う。
■『保守していいのは老舗だけ』(←共同幻想との歴史的関係性)
現代個性化社会において圧倒的多数は「個人事業方のインディ系」なのだから、そこで”何を保守するのか?”この問いは普遍的なパラドックスになっていて、
自我にビルドインされている「保守(防衛)」機能は”発現される本音”に対しての(尊厳保守)自衛隊だから、
独立する個性の自由権(防衛ラインというか橋頭堡:最低限の自己責任領域→自治権)を確保して初めて自衛隊の意味があるので、
個性の自由権の確保無しの自衛隊ってなると、
あたかも所属不明の傭兵のようになってしまう。
心理学的に考えれば「強迫意識の傭兵(頼まれた覚えも無いのに、、みたいな)」、
何気に保守性の打破はメンタルな問題があるときだけに求められているかのように勘違いされがちなんだけれど、自我の成り立ちにおいてこれは普遍的な”ワンセット”なのは間違いない(反抗期こそ現象としての”現行保守の打破”なのだから)
「現状保守→打破→現状保守→打破」
これって経済学的に考えれば経済循環そのものであって、
自我の時間軸にも有効な話なんだと思う。
(打破され続ける規模はその都度同じではない:これも選択される)
ニワトリと卵じゃ無いけれど、
「現状保守を打破する力がそのまま→次に予定される”現状(状況)”への防衛力(再び保守)」
となるので、
別々の話をしているようだけれど根っこは同じでしょうコレ。
循環するとか波とか時間軸とか、そういうキーワードが鍵なのかもしれない(どんな保守なのか?みたいな)。
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