ジャーナリズムが「何やってるの世論」に感づきました。
そうです、イラク人質事件の報道です。
日本には元々「国」という定義が一国主義ではありません。
「お国自慢」「一国一城の主」実家や古里を「国」と呼びます。
それを上回る曖昧な概念が「世間」です。ここをフワ〜っと広げると「世界」でしょうね。
ジャーナリズムの姿勢は、人質3人を擁護するものでは無くなりました。そして記者会見と事情聴取を避けるような「PTSD」の診断。
彼らもその風を感じているのでしょう。
岸田秀教授の『唯幻論』の論旨の重要な柱は「世間様」の発見です。「共同幻想」に連なる教授の着眼は、太平洋戦争のナンセンスを分析する所からでした。江戸時代辺りにこの国は文明的レベルで絶頂でした「大都市、エコロジー、経済、自由」確かに「身分制度、封建主義」という残酷な面もありましたが、武士が貧しかったなど、必ずしも「権力」という言葉が似合うものでも無かったでしょう。
人間はそもそも世界に帰属します。
国家や民族では無いでしょう、その次に自身のアイデェンティティーです。一般的なイメージは「西洋の個人主義」「日本の和」でしょうが、これは近代以降解釈に誤りがあったのだと思います。
「西洋の国家主義」「日本の曖昧な雰囲気主義」です。
日本はその「和」を営利目的の合理化で雰囲気の悪い「集団主義」のように堕落させましたが、実のとこはもっと自由な気風だったでしょう。これも文明化の歪みだと感じます。
「あわせなければならない」ではなかったのではないでしょうか?
「適当にあわせておけば、後は自由にしてていい」に近いと思います。
個人として特に望むものが無い時、人の欲望はシンプルなものなので「画一的」なのでは無く、「似たようなもの」であったでしょう。
この財産は生きているように感じます。
鬼子じゃないですが、現代日本は文明化しています。歴史の流れの必然かも知れませんが、この時漠然と「世界に迷惑をかけちゃいけない」という概念は「気まま」な人生をもたらす、いいアイデアなのではないでしょうか。
つまり「何をしても構わないが、おそらく『世界が迷惑だな』と思ったら、それは誇大妄想だ。」です。
デフレの時代、サッチー報道、巨人イメージの崩壊、サッカー、PKO、小沢一郎、加藤の乱、小泉-Japan、オリンピック野球の日本代表、アマのノムさん、自衛隊イラク派遣、3人のイラク質事件、
テロを思う時「そんな人騒がせな事はするな」というロジックがあれば、テロは無くなります。
平和の実現という意味不明の言葉の陰には「軍事」があります。「戦争反対」という言葉は「戦争」のカウンターですから、その言葉の延長に戦争の無い世界はありえないでしょう。
「そんなにむきにならなくてもさぁ」の延長に、儀式の一環として軍事は持つが「まさか使うものなのぅ?」な時代があるような気がします。
単純にオイルダラーがうなってる中東で、パレスチナも無いでしょう。彼らはオイルを武器に世界と交渉する絶大な力を持ちます。
各国首脳がイスラエルに赴き「仮にも首相が暗殺を口にするってどういう国なんですか!」と呆れて帰る事の方が、国連のアメリカの拒否権うんぬんより大事でしょう。
中東各国が仲良くしていたら問題の解決も早いでしょうし、彼らにはその力も知恵もあります。
アメリカ
世界にとって、今でもまだ眩しいんでしょうね。
この国では、それがちょっと色あせてきているような気がします。
日本でメジャーリーグを開幕する事に「何で?」と思う気風があるんですから。
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