これはそんな難しい話じゃない
『社会進化論』は予測理論ではなくて、歴史を振り返った観察をまとめたものであってさ(どうして人類の文明は社会構造伴ってこのように変化しているのかという研究)、必然とかそういう話じゃなくて(天文学においてこういう惑星の動きが観測されるがどうしてなのか?みたいに)まず社会が進化する事実があるワケだよ。
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この変化する現象を「リベラリズム」と呼ぶ場合(事実さ、奴隷が解放されたり、女性差別史観が否定され男女平等になったり、市場が自由解放されたり、国民全員に選挙権が付与されたり、”ザックリ言えば自由化”)、
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そこで”保守的に”だから「ちょっと待て、慌てるな」つー存在が保守でしょ。
エキセントリックなリベラリズムは保守論的に(人のアイデアの正当性は複数世代の検証により担保される)、「そのままやったら構造的な間違いの代名詞となる」ので(かといってリベラリスト自身がそんな自問自答していたらリベラリストじゃない)、そこを「ちょっと待て」いう人類史における役割が存在し、これを保守主義と言うんだと思うぜ。
■簡単な話で、
音楽や音響業界にCDが登場した時に「アナログレコードこそ至高」で頑張った層がおりますね。
この動きが16ビットのこの企画が不十分であるというやれ24ビットだナントカハイエンドオーディオなどが登場する理由となっている(可聴帯域も科学的とされたが現在では不足だったことが確定している)。
※その反対にデジタルオーディオとして割り切った場合圧縮技術用いたMP3で十分という利用者も多い
類似例は多数ある、デジカメVS銀塩や、動画がHDで十分かと思ったら4K/8Kになったり、
高性能フィルムカメラに負けないとなったらトンデモDATA量になって利便性損なうレベルになったり、デジタルとアナログの時代変遷における摩擦だけでも枚挙にいとまがない。
だからワクチンで言えば前衛的なmRNAワクチンの登場が、リベラル派においては絶対の正義のように語られるが、「ちょっと待て」の立場にある保守派はこれに反対するのが道理であって、
「反ワク」とか言って、保守派を陰謀論者みたいに言う左翼こそトンチンカンなんです。
※構造上”そこに保守派がいたら、反対しなければ保守派じゃないから”(保守派のレゾンテートルに関わるじゃん)
■逆説的には、保守派が主流派となるのは時代の論理矛盾にもなる
この典型例がイスラム原理主義者
保守派の正統性ってのは、行き過ぎるのが代名詞の時代のリベラルのブレキー役であり、
リベラル(文明進歩に歩調わせる自由改革派)あっての保守派でもある。
伝統文化ってのは、習俗からも独立した固有の存在のことであり、これを守ることにおいて保守もリベラルも無いワケです。←なので伝統文化に干渉したり破壊したりするする者はリベラリストとしても失格なのさ(だからそういう連中の呼び名は「ド左翼」だとか「グローバリスト」って別のカテゴリになってんのよ)。
俺は自称”保守リベラル”のつもりだけどさ、
文字的に矛盾するようで何ら矛盾していないのです。
(抑制の効いたリベラル=”緩やかな保守”=リアリスト)
だから、何が何でも保守だとか、場合によれば先祖返りもするよってのは、原理主義者に類似した”懐古主義の右翼”ってことになるよね(これまた困った存在さ→それマジにやるなら彼らは文明批判もしないといかんのだけど、そういうことは表立って言わないからね)。