「ナントカはなんとかの写し鏡」なんて言葉ありますね、
言い出しっぺが心理学なのか臨床系なのかわかりませんが、無意識の分析法に『箱庭療法』なんてのもあります。社会における不動産の動向がその時の『共同幻想』社会の在り方や、『単独者』化動向を表すなんてことは自然現象なんであります(このブログでも経済関係でミニマリストの台頭や、フリーエコノミーに言及していたりしますが、同じです)。
つまり社会の動向は経済に現れ(雇用形態などもそうです)目に見えて観測しやすいものに不動産もあるよと、何かの偶然なのか私の副業は不動産なのでそちらには専門的知見がありますので、ちょっとやってみようかしらと、そういう話です。
■そもそもが近代の『共同幻想』は、封建領主による政治体制で始まっていますから(封建制度=不動産のことですから)当時の『共同幻想』は不動産関連法の動きで崩壊度を確認できます。
最たる例は「相続関連の民法改正」です。
事実戦後GHQは、日本の帝国主義の背景でもあった「財閥の解体」を目論んでいましので(これ封建領主の解体と徳川による全国平定みたいな進め方と同じ《参勤交代で蓄財を疲弊させようとか》)、「嫡男(長男)総取りとかNGだから」→ハイこの段階で(GHQは農地法などで豪農解体も進めましたが同時に小作の農地も解体→近代労働者へシフトさせたかったのか知りませんが)、一子相伝方式とも言える長男総取りを前提とする、家督の権威は崩壊します(確実に子供の数だけ分割民営化されるような話ですから)。
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■本来伝統保守的”家幻想”はもうこの時に終わったんです、
近代までの「大家族主義」は、相続される不動産が分割されることなく”一族の権威を裏付けるもの”として受け継がれるから可能だったのであり、子供の数だけ分割される→100パー「核家族」になります。
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夫婦別姓やらで「家族崩壊ガー」とか騒いでいる自称保守派のみなさんは(いやいや私も夫婦別姓など参政していないけどw)、この相続法に反対しているのでしょうか(長男総取りに戻せーとか運動している人を見たことが無い)?
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●いえいえちょっと待ってください、自称保守派の皆さんが守りたい「封建領主による統治時代」その時には一般庶民のみなさんには”参政権がありません”。偉そうに庶民が保守政治を語れているのも「民主主義」の到来があったからですよね?で、民主主義って誰のおかげ?「プロテストしたリベラル《左翼と言う意味では無い自由主義》じゃん」(それとも何ですが偉そうに保守派を自称する方は《その場合僕は貴族やサムライの筈だからって事?それもまた随分都合のいい妄想ですねww》)
※俺は保守派のみなさんも文明化という時代の流れに逆らうつもりでは無いと思うのね(明治維新を否定する骨太の保守派は更に限られているし)、ですから現代「民主主義」を前提に保守を語ってる人は「基本そのスタンスは保守リベラル」でなければ論旨が矛盾すると考えてます。
でね、農地解体小作農とかもGHQ政策にあって、小作を守るため(相続権は分割しても)農地法って言って、事実上農地の売買をできなくしました(後の大規模化に苦労することになる原因です)地上げなどに騙されて小作農が農地を奪われないようにです。
しかしそこにはうっかり抜け道があったんです(一種のザル法)
「所有者による転用は自由である」←何のことって、一度アパートやマンションに変えてしまえば農地から外れるですよ(用途転用で)。
●都心近郊の農地の多かった地域が一大再開発地区となりバッツンバッツン共同住宅が建って、何かお約束のように一部農地が残っている(緑地化なんとやらとか)あの図柄になったのはこれが原因。
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