実はこれジャーナリストの山口敬之氏の動画にもコメント残したんだけど、
銃に関する知識無い人多いと思うので、そこからいらぬ勘違いしてもいけないから”補足説明”って表現もどうかと思うけど残しておこうと思う。
(陰謀論信じたい人には少し拍子抜けかもしれないけどね、、)
■よくある疑問1)「銃弾が発見されていない」
鑑識などでは貫通銃創とされていないが、首元に入射角とは逆の傷が残っており、
「そこから出たのではないか」とされている(病院側の見解だったかな)。
これをおかしい言う人いると思うんだが、
使用された銃弾は通常の鉛球(あたると潰れる)では無く、鉄球なのね(工業用ベアリングのパーツだと思う)、これだと徹甲弾とは言わないが潰れることなく(6oから9oの鉄球と推測されている)体内で角度を変え抜けてしまっても少しもおかしくない。
※所謂ジュネーブ協定で(兵士の傷が酷くならないよう《当たっても貫通銃創とするように》)ホローポイントやレッド(鉛剥き出し)弾頭が禁止されているが、正規の弾頭は鉛に銅のジャケットを被せた「フルメタルジャケット弾」とされているが、これでも山上が使用した弾より”やわからい”(通常の弾種が”鉛”なのは薬室の内圧を高めるため比重の重い弾頭が適切であるため《空気抵抗の影響にしてもそう》)
■よくある疑問2)「山上の銃が反動で跳ね上がっていない」
これは単純な物理の法則で、
極論銃身を抱えて弾を打てば反動は真後ろにしかいかない。
銃身の線状とグリップの位置で反動角は決まるワケで、
(357マグナムを撃っても後方まっすぐにしか反動が向かわない銃として、「キアッパ・ライノ」がある《アニメ攻殻機動隊においてトグサが使用するマテバの設計者による銃》)
山上が作成した「パイプ爆弾散弾銃」は、銃身とグリップの位置が近接しているだけでなく(デザイン的には映画マッドマックスでお馴染みの、サイドバイサイド・ソウドオフショットガンのつもるなのだろう)、望遠レンズに見えるような偽装がされており、彼は抱えるように撃っている。
これだと極端な銃口の跳ね上がりは起きない
加えて、銃の反動はパワー(内圧の強さ)に比例するが、
圧力釜でわかるように(だからテロの手口に圧力釜爆弾ってのもある)、圧力を高めるには密閉性が高くなければならない。
しかし山上の銃はパイプ爆弾の先を開放しそこに”なんちゃってでベアリング弾を6発詰めたもので”(ショットガンのOOB弾を模したもの)弾頭が強く固定されていない。
(通常のカートリッジ式弾丸は弾頭がカートリッジに強固にクランプされている)
さて、「だったら弾頭がプラスチックのケースに入ってるショットガンのカートリッジは?」と思う方いるかもいれないが、ショットガンのパウダー(火薬)は、圧力がすぐ抜けてしまう構造を補完する意味で爆弾のようなファーストバーニングが使用されており、通常のカートリッジ式パウダーとは種類が違っている。
↓
さて山上が作成したなんちゃって散弾銃で使用された火薬は(冒険野郎マクガイバーばりに作成した)自作の黒色火薬だ(だから射撃の際にあれほどスモークが出た《ちなみに現代銃で使用されているガンパウダーは全て無煙火薬》)、
自作の黒色火薬は極めて燃焼速度が遅く=ローパワーだってことです(内圧が低い)
●だからあれほど至近距離で撃つ必要があった
(山上は関係無い人にあたらないようにとか言ってますが、それほどパターンが拡散しているという事=エネルギーの指向性として直進できない=数mで内圧も拡散し弱まるってことです)
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