かかりつけの歯科医が何の縁なのか友人っぽくなっており
(この人はリベラル系なのだと思うけど、話好きなのか診療時に1時間近くあれこれ話すことがある。俺は個人的に歯科に縁があるので《母方の家系》関係あるのやらそれは謎。)
先日興味深い話を聞いた。
■フロイトの夢判断を考える上でひとつの根拠になるだろうと思う。
テーマは歯ぎしりだ、
時に噛み合わせが狂うほど強い歯ぎしりってのがあるんだが、
医師の話だと「睡眠時には痛覚も落ちているため、ブレーキの壊れた自動車状態で通常は無い力で歯ぎしりを起こすことがある」って話から始まり、
そもそも幼児でも(歯が数本しかない時期にも)ナチュラルな歯ぎしりがあるんですよって話。
(ナチュラルな歯ぎしりとは、寝返りなどと同じ反射的動作として起きるのだとか)
それがどういう時に起きるのかと言えば、
「何か面白いことがあったとか、始めて何かをしただとか」そんな時である。
そうです、「エピソード記憶」
脳科学の分野で、就寝時にも昼活動するのと別の領域が活性化しているのが知られている。
これを研究者は俗称で”デフォルトネットワーク”と呼んでいるのだが、
何をしているのかと言えば、心理学で”昼の名残”と呼んでいる記憶の整理だ。
脳科学的にはあくまで概念としてではあるが、
「この時脳は、前頭葉近くのフラッシュメモリーから情報圧縮してハードドライブに相当する”過去野”とも言うべきところに記憶を整理していると考えている。」
【これが一夜漬けの試験勉強を本番で思い出せなくなる理由だ】
逆にサバン症候群として知られている”直観像記憶”は、このプロセスが何らかの事情で違う形になっているのだと考えられている(全てがエピソード記憶的に情報圧縮無しに記憶されているなど)。
※所謂記憶法にはデスクトップパーツと関連させるとかあるが(身体の部位に紐付けさせるなど)、
それは情報処理(圧縮)の逆説なんじゃないかしらね、
情報圧縮の意味を理解できない人に説明すると、
(これは覚醒時の話だが)
●典型例が「視覚情報の画像処理」
人の顔など情報量の多いものは、通常はザックリと〇△□などの(8ビットかって)簡略化された情報に分解圧縮されて記憶される。
これが絵の描けない人が、牛とかを「小学生の絵」みたいな情けない状態でしか描けない理由だ。
(脳内ではその「小学生の絵」みたいな二次元情報でしか記憶されていないため)
↑
同様の情報処理を、概念的記憶に関しても睡眠時のデフォルトネットワーク下で行われていると推定している(ここは各種情報突き合わせての俺の推定ね、)
この場合、何をしなければならないと思う?
「それはエピソード記憶として《デスクトップや前頭葉フラッシュメモリーに》残しておくべきか、圧縮処理して”まあ大概に忘れてもいい記憶”として格納処理するべき事案か、振り分けしないといけないよね」
↑
だとする場合、常に睡眠時に「エピソード記憶一覧を閲覧することになる(過去へと処理するべきか否か)」【この時、疑似的に追体験しているかのように観るのが”夢”だ】
■夢が時に、空想かってとっちらかっているのは(絵の描けない人の小学生並みの牛の絵のように)そものそも人の記憶ってのは「エピソード記憶であってもなんらかの一次処理(イメージ化)が行われており(時に”盛られていたり”時に簡略化していたり)」そのままじゃないからだろう。
「覚醒時思い出して語る」って時にはかなり正確に再構築できても(そんな時ってさ”うーん”とか”あー”とか言いながら何らかの処理するじゃん)、睡眠時には『自意識』がフラグを辿って再構築処理できていないのだから、「エピソード記憶ですらもちょっとカオス」なのだろう。
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タグ:強迫心理