ケインズからして「回すべきお金を貯める困った人をどうやって防ぐか」が割と重要なテーマだったりしたので(まさか日本のような貯蓄性向で莫大な金融資産が形成される国があるとも思っていなかったのでしょう)、素朴に言うと(インフレへのリクスヘッジからも)「所得は使い切るのがもっとも賢い使い方」になります。
前衛先進国と言ってもいい北欧福祉社会なんかは、
保険から介護まで全部用意できているので、「全額使い切って」な国民性なんですよ。
(考え方としては個人が無駄に預貯金などして、インフレリスクヘッジでインチキくさい投資にひっかかるより、保険関係や福祉支給は国がやるので気にしないでくれって)
まいろいろ論議はあるでしょうけど(笑
経済学的には、
「所得は使い切り、使い切れない所得を稼ぐ人は異常者」
●割とこの判断であっていると思います。
(故に、CEOの年俸100億円じゃないとインセンティブにならないみたいな状況は、常人には到底理解できない話なので、サイコパスなちょっとイカレタ人達だけの世界になるワケ、)
まあ、年俸制だと違うかも知れないけれど、
ザックリ月給制だとしましょうか、
経済学的に合理的な支出をしている場合、所得に関係無く「全員月末は一文無しなので」この点を観測すると、この世に所得格差はありません。
(※生活保護などの福祉支給が充実している前提ですよ)
労働市場的には奇怪なスキル保有者は希少価値から年俸は高くなりますが、
はい、ここでもケインズで限界効用超えるとインセンティブ効かなくなりますから(いくらなんでもお米を倍食べるしかないとか罰ゲームになってくる)、実はお金でどうにかなるインセンティブって限定的です。
■「快・不快原則」で” ひ つ こ く ”説明してきましたが、
仕事ってのは”快感代謝”のために行っているのであり、
(しんどい嫌だってのは、八百長とは言いませんが、不快『興奮』を盛るちょっとした演出で)
褒められたような話では無いと言うとまた怒られちゃいますけど、
「自らの実存を賭けたエンタメの一種」になります。
↓
なので、「俺は生まれながらの漁師だから」などのアイデェンティティーにもなったりする。
(これは金目の問題ではありませんよね、)
(プロスポーツ選手なんかでもそうだと思います「年俸はプライドの問題だとか」)
時折
「使い切れないぐらいのお金を持ってみたい」なんて話を聞きますが、
「飲み切れないぐらい部屋中をペットボトルで一杯にしてみたい」←と、大きな違いはありません。
(前者は一種の象徴化《快感妄想の投影というか、或いはナルチシズム》であって『自意識』による本音《思考》では無い)
→続きを読む