(この時には人種偏見的展開で)特に欧州に顕著なユダヤ陰謀論と苛烈な差別です。
東欧からロシアにかけてのポグロムでいったいどれだけのユダヤ人が虐殺されたのかわからんぐらいで、
歴史はこの点触れませんが、
全ての時代トータルで言えば(スターリンの大粛清も含む)ナチスのホロコーストより多いぐらいじゃないのだろうか?
(そもそもナチスのマダガスカル計画に大賛成して頼みもしないのに地域のユダヤ人を喜んで殺害に及んだ地域も存在する。ナチスも表向きはマダガスカル島移住計画だったため、地域住民の狼藉が酷すぎると”人道的見地から注意した”なんて話もあるぐらいのレベルです。)
■もとをただせばディアスポラです
(故郷の地を追われ流浪の民族となったこと)
中世から近代にかけての『共同幻想』はまだまだ重農主義などの時代です。
その土地に根付いて営農などする行為それ自体が『共同幻想』適応正規メンバーを意味しており《生活基盤の共有や共存と一蓮托生だから”信用できる”合理性でもある》、
どこに行っても土地を持たず主として第三次産業(金融、貴金属、法律家や学者、錬金術、製薬、商売、芸能他)しか生活基盤の無いユダヤ民族は「極論するとどこの国に行っても”村八分”の対象」だったと考えることもできます。
※『共同幻想』的発想としては、どこの地域でも暮らせる=「ここで悪いことして逃げる能力を保有している」となるたね、『共同幻想』システムにおける信用状(ここでしか暮らせない生活基盤の共有)が不足していることとなり、担保割れで信用が下がるのと同じ現象が発生するってことです。
(『共同幻想』を擁護しているワケでは無いので誤解の無いように。←システムがそういう建付けだから結果がこうなるって説明してるだけだから。)
だからユダヤ民族の辿る歴史を語る時「ディアスポラ」が重要だって話です。
(お前の故郷はどこだ?に答えられない=素性不明民族になってしまったということです)
※2:細かいこと言えば、同じユダヤでも東欧ユダヤ(アシュケナージ)と、ラテンユダヤ(セファルディム)は欧州においてみられ方が違っているともされ(流石にどういうことなのかわからないが、もぎせか動画に出てくる話)、ザックリとした理解としては「東欧ユダヤ(白系ユダヤ)アシュケナージ達が(偽ユダヤと呼ばれる場合もあるんだったかな)ポグロムなどで特に酷い弾圧を受けた」でいいのかな。
■先日書いた「経済成長と『共同幻想』の崩壊論」でも書きましたが、
ぶっちゃけ第三次産業(サービス業)ってのは、無いなら無いで誰も困らない産業です。
(無人化先進国無労働社会になれば真っ先にAIに代替される産業)
↑
当時の(土地に根付く営農適応)『共同幻想』正規メンバーから見れば、
最初から怪しい別の宗教系『共同幻想』民族となりますから、
(これがまた当時キリスト教徒はユダヤ教をカルト視していた可能性もあるでしょう:異教徒なんですから《カソリックは宗派の違うプロテスタントもテロリスト認定しており、ユグノー戦争やったぐらいです》)
どえらいことになったと(民族浄化に及ぶ虐殺)。
注:「ユグノー戦争」(フランス語:Guerres de religion, 1562年 - 1598年)は、フランスのカトリックとプロテスタントが休戦を挟んで8次40年近くにわたり戦った内戦である<wikiから引用>
●ある意味イスラエル建国までの間、ある程度安心して暮らせるのは当時でも「歩留まり」世俗主義の中心となる都会に限られ(この時代ならパリやウィーンでしょうか)、或いはカルヴァン派発祥の(人によっては無理やりにでも自由主義とか言われる)オランダ、
これに対し東欧ユダヤ人(アシュケナージ)は苦難の歴史を辿ったと、
※イスラエル以前までは、NYこそが(別名:Jew York→イーストコーストJAZZの背景には芸能を民族の稼業としてブロードウェイ・ハリウッドを支配するユダヤ人社会の関係もあると言われる)、安住の地みたいなことになっていた(そしてウォール街)。
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