ネタバレの意図は無いんですが、
この記事、現在上映中エヴァのネタバレを読んであれこれ考えてるので、
ヤバいぞと思った方は早々に逃げてください。
てことで、若干行間を開けますが
『唯幻論』的には、人間があれこれ概念などで考えてやってみたことに限らず、
(情報は脳内で一度電気信号に変換されますから)
生物なりが認知している現実は、全て幻想である(とりわけ冒頭の概念ってことですが)。
逆説的に言えば、
(自由とは何かに似てますが)
現実とは、生物が知覚する情報が何とか超えた空間なり次元なりのことかもしれませんが、
おおよそそれは私達生命に関係の無い話も含まれてますので《金星のことなどどうでもいい》(笑
現実性というかリアリズムを追求し続ける様が、人間における現実であって、
「あたかも現在一般社会で進行中の状況を、普遍的現実だと取り違えると【それは違うでしょ】」
↑
だいたいこういうことになります。
●典型例は宗教的原則をベースにしている国家比較ですね、
上記国家はその宗教が違うと”通俗的現実感”なるものも違ってきますから。
エヴァが(所詮オタクに人気のアニメ作品なので)虚構云々とか言い出すと、
本気でエルサレムにイエスが再降臨するので、それまで米軍によってイスラエルを防衛しなければならないと本気で考えている米国の福音派は「虚構を信じるオカシナ人」みたいなことになっちまいます。
キリスト教にしても、
多分イエスは「そんなことやれって言ってネーから」とか多数ある筈で(いわば原作者)
しかし、だからといって連綿と続いてきたキリスト教を虚構だと言えますか?
「原作者の思惑と違う」とか、いやいやそういう話じゃないでしょ。
(宗教を否定するみたいなアレなら角度違うかもですが)
ご存じのとおり、イエスが主催していたのはユダヤ教改革派みたいなもので、彼は新宗教を立ち上げようとしていた人ではなかった筈。弟子達の動きがなんつーか「別名キリスト教団」みたいなことになり、
宗教として確立したのは、それを政治利用しようとしたローマの皇帝アウグスティヌスです。
(凄くアバウトに書いてるので、”経緯に間違いもある”と思いますがご了承ください)
しかしキリスト教を虚構だなんて言ったら大変なことなりますよね?
イエスが展開した”モチーフ”に無数の人達が論理を展開し、2chの集合知ではありませんが、命がけの論議を無数に経て(それこそ近代異端審問やプロテスタントの反乱でどれだけ人が死んだことか)、
古代伝統宗教として(派は無数にあるのでしょうが)、ガチに現実世界に君臨しています。
「それは現実なんです」
(ある意味そこに集う人達が”現実にした”と言えるのかもしれない←関係者が故人含め何十億人単位なのでバトルプルーフ的にも「これ虚構だ言ったら大変なことになるだけでなく、どこぞの現世しか生きてない一個人に軽々しく《何十億人相手に》虚構だなんだと言えますか」って話。)
→続きを読む